ミニチュアダックスフンドの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ミニチュアダックスフンドのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ミニチュアダックスフンドの平均寿命は?
ミニチュアダックスフンドの平均寿命は13~16歳と言われています。
人間に換算すると68~80歳で、犬としては標準的な寿命と言えます。
飼育環境やドッグフードの質向上によって平均寿命は延びる傾向にあります。
ミニチュアダックスフンドの寿命と長生きするコツ
ミニチュアダックスフンドを長生きさせるためには、まず健康に気を付けてあげることが大切です。
特に肥満には注意が必要です。
肥満の防止はダックスの最もかかりやすい病気の一つである「椎間板ヘルニア」の発症リスクを抑える以外に、その他の生活習慣病の抑制にも繋がります。
食事やおやつの量を調節し、食べ過ぎないように気を付け、適度な運動を心がけましょう。
ダックスの健康維持のために飼育環境を整えてあげることも大切です。
ダックスの特徴的な長い胴と短い足は、腰や足を痛めやすい構造になっており、固いフローリングや急な階段には注意が必要です。
フローリング床にはマットを敷く、急な階段では抱っこをしてあげるなどし、体への負担を減らしてあげましょう。
フローリングや階段は怪我や事故にも繋がりやすいので注意してあげましょう。
また、日ごろのお手入れやスキンシップもダックスの健康維持のために大切です。
ブラッシングや爪きり、耳掃除など、定期的に行うようにしましょう。
日頃からよくスキンシップを取ることで、老化や病気などによる体の変化にも早期に気付け、病気の予防にもつながります。
ミニチュアダックスフンドのかかりやすい病気は?
ダックスフンドのかかりやすい病気と言えば「椎間板ヘルニア」が代表的です。
椎間板ヘルニアは椎間板物質が飛び出ることで、神経を圧迫し痛みや麻痺が起こる病気です。
ダックスは生まれつき椎間板組織が弱い体質なうえ、その特徴的な胴の長さから骨に負担がかかりやすい構造となっています。
また、ミニチュアダックスフンドは「先天性膝蓋骨脱臼」を起こしやすい犬種といわれています。
これは、膝のお皿が本来あるべき位置からはずれてしまう病気です。
ミニチュアダックスフンドは先天的に目や耳の病気にもかかりやすいと言われています。
ダックスのように垂れ耳な犬種は耳の中が蒸れやすく、汚れがたまりやすい構造をしており「外耳炎」にかかりやすいです。
外耳炎になると、外耳が赤く腫れたり熱っぽくなったりと、外耳に炎症がおこります。
「進行性網膜萎縮」と呼ばれる目の病気にも注意が必要です。
光をとらえる網膜に異変が起こり失明することもある病気で、ダックスは生まれつきかかりやすいとされています。
その他にもハウスダストや環境中の花粉が原因の「アトピー」や、食物が原因の「食物アレルギー」、「無菌性結節性脂肪織炎」という皮膚の病気にも注意が必要です。
無菌性結節性脂肪織炎はダックスフンドによく起こると言われており、体の表面にしこりが出来、やがてしこりがつぶれて膿が出るようになる、原因不明の病気です。
ミニチュアダックスフンドの病気のサイン
「椎間板ヘルニア」の症状には背中を丸めて歩く、抱っこを嫌がる、散歩の途中で歩けなくなる、背中や首・腰に触ると痛そうに鳴き声を上げる、などが挙げられます。
「先天性膝蓋骨脱臼」にかかると後足が内股やがに股のような歩き方をしたり、後足を1本だけ上げて立ち止まったりします。
「外耳炎」では首のあたりを掻く、頭をぶんぶん振るなど、かゆみを訴えるようなしぐさが頻繁になってきます。
犬は痒い場所を正確に掻くことができないので、直接耳を掻いていなくても耳に異常がある場合があります。
「進行性網膜萎縮」になると暗い場所で目が見えづらくなり、夕方から夜にかけて物にぶつかりやすくなるなどの症状が出ます。
「アトピー、食物アレルギー」ではかゆみや発疹、ただれなどの症状の他に、患部を激しく掻いたり舐めたりするなどの行動が見られます。
「無菌性結節性脂肪織炎」では、できもの(しこり)が複数できる、できもの(しこり)が治りにくい、できもの(しこり)が破裂して膿が出るなどの症状が見られます。
病気の予防法と対処法
ミニチュアダックスフンドは小型犬の割に多くの運動量を必要とします。
1日1時間、2~3回の散歩が適度とされており、1回の散歩で20~30分ほど行うようにしましょう。
距離にすると2~3kmが目安とされています。
歳を重ねるごとに体力が低下していきますので、様子を見て調整が必要です。
ミニチュアダックスフンドの老化のスピード
他の犬種に比べて平均寿命が長めのミニチュアダックスフンド。
13~16歳が平均寿命だと言われているので、人間と比較するとおよそ4倍の老化速度となります。
人間の歳に換算すると、1年で4歳歳を取ることになります。
しかし、寿命は環境によっても変化するので、平均寿命よりうんと長生きするわんちゃんはたくさんいます!
ミニチュアダックスフンドの老化に伴う外見の変化
体の変化としては耳が遠くなる、歯が抜ける、口臭がきつくなる、目の水晶体が濁って灰色っぽくなる、被毛につやがなくなる、体臭がきつくなる、口元の毛や耳の周りが白髪になる、筋肉がなくなり体つきが弱々しくなるなどが挙げられます。
行動の変化としては寝ている時間が増える、動作がゆっくりになる、頑固になったり怒りっぽくなる、飼い主の顔を忘れる(痴呆症がでる)などの症状が現れます。
老犬におすすめの食べ物は?
ミニチュアダックスフンドは肥満になってしまうと腰を痛めやすいので、特にカロリーに気を付ける必要があります。
また、ダックスフンドの場合人間の3倍以上のたんぱく質を必要とするので、高たんぱくなものを与えるようにしましょう。
ミニチュアダックスフンドに適した散歩の量は?
ミニチュアダックスフンドは小型犬の割に多くの運動量を必要とします。
1日1時間、2~3回の散歩が適度とされており、1回の散歩で20~30分ほど行うようにしましょう。
距離にすると2~3kmが目安とされています。
歳を重ねるごとに体力が低下していきますので、様子を見て調整が必要です。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
活発で運動好きなので、毎日散歩に連れて行くなど、しっかりと運動をさせストレスを溜めないようにしましょう。
散歩の目安としては30分を2回以上がベストとされています。
ワンちゃん、飼い主共に余裕がある時はクタクタになるまで運動させることも、良いストレス解消になります。
腰や骨に負担がかからないよう、滑りやすい床にはマットを敷く、段差を作らないなど、環境を整えてげることも大切です。
特に高齢になると移動だけでも体への負担からストレスにも繋がるので注意が必要です。
ミニチュアダックスの特性として、勇敢で賢いことが挙げられます。
自分のことをリーダーだと思ってしまうと、家族を守ろうと常に気を張ってしまう状態になりストレスになってしまうので、しっかりと飼い主がリーターであると認識させ犬が安心できるようにしましょう。
ミニチュアダックスフンドの寿命に関するまとめ
ミニチュアダックスフンドの平均寿命は13~16歳と言われおり、犬としては標準的な寿命と言えます。
ミニチュアダックスフンドを長生きさせるためには、健康に気を付けてあげることが大切です。
肥満はダックスが最もかかりやすい椎間板ヘルニアの発症リスクを高めてしまうので十分注意しましょう。
また、特徴的な長い胴と短い足は腰や足を痛めやすい構造になっており、生活環境を整えてあげることも大切です。
活発で運動好きで、小型犬の割に多くの運動量を必要とします。
余裕のある時はクタクタになるまで運動させるなどし、ストレス解消をさせてあげましょう。