春が迫り、日に日に暖かくなってきて過ごしやすく、こんな日は愛犬と散歩に行こうという日も増えてきました。
しかし、春なのに愛犬がなんだか体調を崩していて心配になったことありませんか?
そこで今回は犬が春に見せる体調不良の原因と症状について詳しく解説していきます。また、対処法についても併せて紹介していきます。
春の犬の体調不良の症状
まずは犬が春に見せる体調不良の症状について解説していきます。
1,下痢や嘔吐|犬の体調不良
目で見てわかりやすい症状では、下痢や嘔吐などがあげられます。
下痢や嘔吐が同時に発症してしまうと、脱水症状になってしまいます。
2,くしゃみや目の充血|犬の体調不良
直接ではありませんが、よく観察すればわかる症状に、くしゃみや目の充血があげられます。
こちらは発症しただけで他の症状に繋がる恐れはあまりないですが、長く続くと犬の体力を奪ってしまいますので、長く続く場合は注意が必要です。
3,食欲の低下|犬の体調不良
こちらは目で見てすぐにわかるものではありませんが、犬が体調を崩していると、ごはんをあまり食べないといったことがあります。
また、急にごはんを沢山食べるようになったりと、食欲が激しく変動する場合は体調を崩している可能性があります。
4,脱毛や痒み|犬の体調不良
痒みなどから頻繁に体を掻いたり、普段掻かない部分を痒がっている場合があります。
痒みなどが長く続くと、毛が抜けていってしまったり、皮膚を傷つけてしまうといったことに繋がります。
痒みを放っておくと掻いて傷ができ、そこから雑菌が入ってしまい、思わぬ皮膚病になることがあるので頻繁に掻いていたら早めに対処してあげましょう。
春の犬の体調不良の原因
次になぜ犬は春に体調不良に陥るのか、その原因について解説していきます。
原因1,春の植物の誤飲
春は沢山の植物が道路脇や庭などに咲いています。犬はそれらを食べれるか確かめるために口に入れたり、飲み込んでしまったりします。
春の植物は毒性のある危険な花も咲いていますので、誤飲してしまうと下痢や嘔吐の原因になってしまいます。
原因2,発情期
犬のメスは基本的に春と秋の年二回発情期を迎えます。メスは発情期になると陰部が腫れたり、出血してしまったりするので、食欲が低下してしまうこともあります。
しかし、発情期が原因の食欲の低下は長く続かなければ心配しなくても、発情期が終わるにつれて食欲も回復してくることがほとんどです。
あまりに食欲の低下が長引くと、食べない事による衰弱で危険な状態になることがあるので、その際は動物病院での診察をおすすめいたします。
またオスも発情期のメスの匂いを嗅ぐと興奮状態になり、散歩中にトラブルが起きたり、メスの匂いを嗅いだ後ストレスが溜まってしまったりします。
原因3,ノミ、ダニ
春になると、ノミやダニの活動が活発になります。散歩中だけでなく、自宅にいても付着してしまうことがありますので、早期発見と駆除が重要です。
付着したまま過ごしてしまうと、繁殖していき、皮膚病になってしまうこともありますので、注意が必要です。
また、春は抜け毛や生え変わりの時期になりますので、犬種によりますが、大量の毛が抜けることがあります。
その毛を放置していると通気性が悪くなり、雑菌が溜まってしまうため、細菌感染などの原因となってしまいます。
花粉が原因
犬にも花粉症があります。そのため、くしゃみや目の充血など、人間の花粉症と同じ症状が出ることがあります。
犬の花粉症は人間と同じ症状の他に、皮膚に現れることが多く、皮膚病に繋がることがあります。
花粉症が原因の場合は、花粉を入れないこと、持ち込まないことが重要になります。
外出から帰った際は部屋に入る前に髪の毛や洋服についた花粉を払い落としたり、洗濯物を部屋干ししたりといった対策をし、少しでも発症の可能性を取り除いてあげましょう。
寒暖差が原因
春になりかけている時期では、昼間と夜の寒暖差が激しいですが、犬は7℃以上の寒暖差があると体調を崩しやすいと言われています。
寒い地域に住んでいた犬は暑さに弱いです。日中の日が当たるところは非常に温度が高くなるので、注意が必要です。
ストレスが原因
春は変化の多い季節です。家族の誰かが家を出たり、家を引っ越したり、生活環境が変わってしまうと家族を信頼し、家族のことが大好きな犬は理解できずに、困惑しストレスを溜めてしまいます。
ストレスを多く溜めて発散できていないと、免疫力が低下してしまうこともあります。
犬の春の体調不良の対処法
続いて、春に愛犬が体調を崩した場合にすべき対処法で代表的なものを紹介していきます。
散歩中に気を付けること
花の誤飲を防ぐために、花に近づかせないようにすることや、花粉症の犬の場合、散歩コースを変えてあげましょう。
また、オス犬を散歩させる際に発情期に入っているメスの犬の出会うと、走って行ってしまう場合があるので注意が必要です。
メス犬の場合はトラブルに巻き込まれないためにも、発情期中の散歩は控えるか、時間帯をずらすようにしましょう。
身の回りを整えてあげること
春は毛が抜けたり、ノミやダニの多い季節となるので、しっかりとしたシャンプーやブラッシングをしてあげるのが良いでしょう。
シャンプーはやりすぎると皮膚病になってしまうことがあるので、月に2回までにしておきましょう。また、シャンプーをする際は、ノミ取りようのシャンプーを使用するとノミの繁殖を防ぐことができます。
また、丁寧にブラッシングして抜けた毛はしっかりと落としてあげることで、通気性を良くし、雑菌の繁殖を防ぐようにしましょう。
ストレスの解消
どの季節でもストレスは溜まってしまいますが、溜め込まないように、適度に遊んであげたり、コミュニケーションを取ってあげることでリラックスさせてあげることが必要です。
犬の春の体調不良のまとめ
今回は愛犬の春の体調不良の原因と症状、その対処法について解説してきました。
春は暖かくて過ごしやすい季節ではありますが、犬にとっては油断できない季節です。
寒暖差や、花粉、ノミやダニ、家庭環境の変化など体調を崩す原因が潜んでいます。
全てを取り除くことは難しいですが、出来る対策を行うことで少しでも軽減してあげることが大切です。
春先で愛犬に体調不良のような症状が見られた場合は是非この記事を参考にしてみて下さい。