肥満犬

犬が肥満になるとかかりやすい病気は?予防法と解消法を紹介

愛犬についついエサをあげすぎてしまったり、散歩を嫌がるからといってあまり運動をさせなかったり、それを続けていると愛犬はどんどん肥満になっていきます。肥満はどんな恐ろしい病気を引き起こすのでしょうか?肥満の予防法と解消法を紹介します。

犬は、飼い主によって健康な体を保てるか肥満体質になってしまうか決まります。

一度肥満になってしまうと元の体型に戻すことは大変ですし、肥満になると様々な病気にかかる危険性がぐんと高くなります。

飼い主さんは、犬の肥満の原因とかかりやすい病気・症状や解消法などをしっかりと知っておく必要があります。

健康的な体型を保ち、愛犬と一緒に健康な毎日を過ごしましょう!

犬はどこからが肥満?

肥満犬

犬の肥満ってどこから?うちの子は肥満なの?など、疑問に思う飼い主さんはたくさんいると思います。

犬の肥満の見分け方には、見た目と触った感覚で「痩せすぎ・痩せ気味・理想体型・太り気味・太りすぎ」の5段階で評価することができるBCS(ボディ・コンディション・スコア)という方法があります。

スコアはBCS1~BCS5で分けられ、BCS3が標準体型で、BCS4、BCS5が肥満体型のスコアとなっています。

BCSはお家で誰でも簡単にできるチェック方法なので、時間を作って実践しましょう。

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あなたの愛犬は大丈夫?犬の肥満の原因

実際に犬が肥満になる原因はどこにあるのでしょうか?

エサやおやつの与えすぎ(摂取カロリーのオーバー)

体に合わせたエサの量をきちんと計らずに目分量で与えるのは絶対にしてはいけません。

体長や犬種に合った分量をきちんと計量カップで計り、エサの種類もダイエットタイプに切り替えましょう。

犬は10~15分かけないと満腹感が得られないので、野菜(茹でたきゃべつなど)やヘルシーな食材を先にあげてから普段より少量のドッグフードをあげたり、食べづらい作りになっている食器に入れてあげるなど、時間をかけてエサを与えるようにしましょう。

おやつも、ダイエットタイプを選び小さく切って与えるようにしましょう。

また、急におやつを全くあげなくなるとストレスが溜まってしまうこともあるので、今までより回数や量を減らすようにしましょう。

散歩・運動不足(消費カロリーの低下)

必要な運動量は犬種によってさまざまですが、散歩を嫌がるからとあまり外へ連れて行かなかったり、家でも動くことが少なくなっていると脂肪はどんどん体内に溜まり、肥満体型になってしまいます。

運動不足になると筋肉量が減り、何もしていなくても消費されるエネルギー「基礎代謝」が下がります。

そうすると、今までは自然と消費されていた食べたもののカロリーなどが消費されず、どんどん体内に蓄積されてしまうのです。

人の食べ物を与えている

愛犬が食べ物をねだってきたり、かわいくてついつい自分たちの食べているおやつをあげてしまう‥なんて飼い主さんも少なくないと思います。

愛犬の喜ぶ顔が見たいからと言って、犬に人間の食べ物を与えることは決してしてはいけません。

人間の食べ物は人の身体に合わせて作られているため、犬の食べ物に比べてとても味が濃く糖分も多く含まれています。

それを定期的に与えていると、犬にとってその味が普通になりドッグフードを食べなくなってしまうということも起こりえます。

なので、人間の食べ物は決して与えないようにしましょう。

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犬が肥満になるとかかりやすい病気

犬病気

肥満犬になってしまった場合、1番恐いのが病気です。

肥満がもたらす病気にはどのようなものがあるのでしょうか?

【関節炎・椎間板ヘルニア】

必要以上に体重が増加することで、足腰に負担がかかります。

まず、走ったりジャンプしたりするとそれだけで関節に負担がかかり、膝を痛め歩き方がおかしくなったり痛くて歩けなくなったりしてしまいます。

特に大型犬は、股関節脱臼になる危険性もあります。

足だけでなく、背骨と背骨の間にある椎間板が飛び出してしまい椎間板ヘルニアになる危険性もあります。

初めは軽度の痛みと運動障害だけですが、徐々に完全に動かすことができなくなり痛みも感じなくなってしまいます。

【心臓疾患・呼吸器疾患・糖尿病】

体重とともに体脂肪も増加し、それによって体内に送り出す血液の量も増え心臓に負担がかかります。

それを放置しておくと、心臓の弁がきちんと閉じなくなり僧坊弁閉鎖不全になる危険性もあります。

気管の周りについた脂肪に圧迫され気管が押しつぶされて変形し、気管虚脱から呼吸困難・チアノーゼなど重度の呼吸器疾患にかかってしまうこともあります。

また、糖分の過剰摂取により糖尿病にかかりやすくなり、治療を怠っていると腎不全や急性膀胱炎・肝硬変などの様々な病気にかかってしまいます。

命の危険性もある病気を引き起こす可能性もあるので、早期の発見と治療が必要です。

犬の肥満を解消する方法

甘やかしておやつをあげすぎたり、少し太っているのがかわいいからと肥満犬になってしまうケースは珍しくはありません。

ですが、肥満に気づいたら、愛犬のためにもすぐに「ダイエット」を開始しましょう。

そこで、すぐにできる簡単なダイエット法をいくつか紹介します。

犬のダイエットをするときは、まず人とのサイズ感の違いを念頭においてください。体重3kgの小型犬が0.5kg分の体重を落とすのと、体重50kgの人間の0.5kgの減量は全く違います。同じ0.5kgでも、人間からすると1%ほどの減量にしかならないですが、犬からすると約15%の大減量になるのです。50kgの人間が7.5kgの減量をするのと同じです。

引用元:ワンペディア

エサをダイエットフードに切り替える

毎日与えるドッグフードを、栄養はそのまま摂れて低脂肪・低カロリーのダイエットシリーズに変えましょう。

また、ドッグフードを減らしその分茹でたキャベツやささみなどをプラスしても良いでしょう。

1日のエサの量は同じでも、今まで朝晩2回に分けて与えていたものを朝昼晩3回に分けて与えるなどの工夫をしても良いですね。

ご褒美などで与えるおやつは、今までより小さくカットして与えるようにしましょう。

量は少なくても、おやつをもらえるだけでわんちゃんはうれしいものです♪

人間の食べ物は一切与えない

ここで重要なのが、「人間の食べ物を与えないこと」です。

人間の食べ物は塩分や糖分が高く、犬にとってひとつも良いことはありません。

また、野菜やささみなどのヘルシーなものだからといって、人間が食事をしている最中に人間の食べ物を与えることもやめましょう。

これを続けていると、犬は人間の食べ物をどんどん欲しがってしまいもらえないとそれがストレスとなったり、くれるまで吠え続けてしまうなどといったことも起こりえます。

できれば、人間が食事をしている最中は別の部屋やゲージに入れておくことがおすすめです。

散歩や遊びの時間を増やす

やっぱり運動は大切!

だからといって肥満犬に急に激しい運動をさせることは危険なので、徐々に散歩の時間を長くしたり家で遊ぶ時間を増やしましょう。

わんちゃんが散歩を嫌がっても飼い主が主導権を持ち、初めは抱っこして外へ連れていき慣れてきたら歩かせたり公園でボール遊びなどをさせて、外で遊ぶことを好きにさせることが大切です。

また家にいる時も、ずっと寝ているのではなくおもちゃなどで遊んであげたり、できるだけ体を動かす習慣をつけてあげると良いですね。

犬が肥満になるとかかりやすい病気は?|まとめ

人間と同じで、犬の肥満は様々な病気の要因になります。

肥満になってしまうのは犬ですが、肥満にさせてしまっているのは人間です。

飼い主がしっかりとそれを理解し、無理せず愛犬の健康管理をすることが大切です。

肥満に気づいたら獣医さんに相談し、きちんとダイエットをし健康で楽しい毎日を愛犬と過ごしましょう♪

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