身体の大きさやその圧倒感に対して、温和な表情で人懐っこく優しい性格とのギャップに魅力を感じるため、小型犬より大型犬を好む方は少なくないと思います。
大型犬と言ってもその種類は多様であり、その性格や特徴もそれぞれ異なります。
また、実際に大型犬を飼育する際には絶対に知っておくべき飼育のポイントや注意点があるため、それらについてご紹介します。
大型犬の基準とは?
そもそも大型犬とはどのような犬のことを意味するのでしょうか。
一般的には犬種で判断されることが多いですが、実際にところ明確な基準はありません。
というのも、同じ犬種によっても身体の成長次第で大きさは異なりますし、そもそも大きい、小さいというのは人の感覚であるためその捉え方に個人差があります。
以前よりもペットとしての需要が増えたことから、それに合わせてドックカフェ、ペットホテル、ドックランなどのペットのための施設数も増えてきました。
その際にはペットの大きさによって利用が制限される場合があります。
そのため、ご自身の犬がどんな犬種であるのか、また身長や体重はどれくらいあるのかなど予め知っておく必要があるのです。
大型犬の特徴や性格とは?
それでは、一般的に大型犬と呼ばれる犬の性格は特徴について一緒に考えていきましょう。
ここではペットとして人気のある4種類の大型犬についてそれぞれ紹介します。
実際にこれから大型犬を飼うことを検討されている方は是非参考にして下さい。
大型犬1:ゴールデン・レトリーバー
その美しい毛並みと愛くるしい表情でペットして最も人気のあるゴールデン・レトリーバー。
ゴールデン・レトリーバーは大型犬の中でも特に人間に対して愛情深く優しい性格をしているため、家庭犬として非常に向いている犬種です。
また、賢い頭脳や非常に高い学習能力を持ち合わしているおり人間の要求にも従順に応えられることから、盲導犬やセラピードッグとしても活躍しています。
ゴールデン・レトリーバーはその毛並みが特徴的ですが、非常に毛の量が多く皮膚病にかかりやすいため、毎週のブラッシングやシャンプー、また一日に1?2時間程度の運動が必要になります。
大型犬2:シベリアン・ハスキー
シベリアン・ハスキーは、もともとアラスカやシベリアといった雪に覆われている国でソリを引き荷物や人間を運ぶソリ犬として活躍していました。
その鋭い目と尖った鼻から強面な表情をしていますが、それとは裏腹に非常にフレンドリーな性格をしている犬です。
もともとソリ犬として重宝されていたこともあってか、非常に運動能力が高い犬としても知られています。
シベリアン・ハスキーは寒さに耐えるために毛皮が非常に発達しているため、特に春から初夏にかけての換毛期には特に入念なケアが必要となります。
大型犬3:ラブラドール・レトリーバー
ラブラドール・レトリーバは、もともとカナダにあるラブラドル半島という所で漁師が魚を捕る際に、網からこぼれた魚を集めていたワークドックとして活躍していたことが名前の由来となっています。
ペットとしてももちろん人気ですが、その他にも護衛犬、盲導犬、警察犬、また地雷探査犬など幅広い分野で活躍している犬であり、非常に優れた嗅覚と学習能力を持っています。
そのため、人間に対して非常に忠実な性格をしており、争いやケンカを好まない平和的な犬としてもしられています。
毛の量はそれほど多くないため毎日軽いブラッシングをする程度で毛のケアは十分です。
大型犬4:ドーベルマン
ドーベルマンはドイツ原産の犬で、日本でも有能な警察犬や番犬、護衛犬として知られています。
ドーベルマンはもともと警戒心が強く人に懐きづらい性格をしているため、ペットとして飼うためには子犬のときから服従訓練やしつけをしっかりする必要があります。
信頼をおいている飼い主に対しては非常に友好的な態度を示すため、その性格とハンサムな顔つきや引き締まった身体のギャップに魅力を感じる人も少ないくないことから、ペットとして人気のある大型犬となります。
大型犬を飼育する際のポイントや注意点とは?
以上4種類の大型犬の特徴や性格について紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
大型犬はその体の大きさから小さい子供にとっては怖い、危ない、と感じる方もいると思いますが、ほとんどの大型犬は人に対して非常になつきやすく温和な性格をしています。
しかし、その身体的な特徴から実際に飼育する際にはいくつか知っておくべきことがあるため、飼育のポイントや注意点について見ていきましょう。
運動量・食事量
大型犬を家庭で飼育する際には、まず運動量と食事量に気をつけましょう。
ほぼすべての大型犬の犬種に当てはまることですが、毎日1?2時間程度の適度な運動、そして身体の大きさに合った適度な量の食事をさせる必要があります。
というのも、その体の大きさから中型・小型犬にくらべて日常のあらゆる動きに対して相当なエネルギーと体力を消費します。
そのため、健康的な生活を送るために日頃からの体力づくりや心肺機能の強化、また食事が特に重要になってくるのです。
大型犬の寿命
大型犬の平均寿命は約10年と言われており、長くても16年程しか生きることができません。
一説によると大型犬は血液を全身に巡らせたり、正常に心肺機能を動かすために相当なエネルギーと体力を必要とします。
しかし、身体の大きさは問わず全ての犬はほとんど同じ大きさの心臓を持っていると言われていることから、大型犬は特に心肺機能の負担が大きいため短命なのです。
いつまでもペット一緒にいたいという気持ちは理解できますが、大型犬を飼う際には寿命についてもしっかり理解しておく必要があります。
大型犬の性格や特徴|まとめ
今回は、ペットとして特に人気の4種類の大型犬に関しての特徴や性格について紹介しました。
大型犬はその見た目とは裏腹に人間に対して非常に友好的で従順であり、運動能力も高いため家庭犬としてだけではなく、盲導犬や警備犬などワーク犬として活躍しています。
大型犬を実際に飼う際には運動量と食事量には特に気を配り、また毛のケアもしっかり忘れずに行いましょう。