犬は言葉に出さないだけで日頃から何らかのストレスに晒されています。
しかし、犬はストレスを抱えていてもそれを自分で解消することは難しいため、それは飼い主の重要な役割の一つとなります。
犬にストレスを感じさせないため、またストレスを溜め込ませないためにも犬がストレスを抱えている際のサインや行動を理解した上でしっかり対処する必要があるのです。
犬もストレスを感じている
当然ですが犬と人間は全く違う生き物であるため、物事の感じ方や捉え方は全く違います。
一緒に生活していく上で私達人間にとっては何ら問題のないことでも、犬にとってはストレスの原因になるものがたくさん潜んでいます。
また、ストレスを感じている状態が長引くと、犬でも精神疾患や鬱といった症状に繋がる場合があります。
悪化を避けるためにも、飼い主が早い段階で察知し、ストレスを取り除いてあげる必要があります。
愛犬がストレスの内生活を送ってほしい。それは飼い主誰しもが思う事ですが、簡単なことではありません。
ストレスやトラウマから犬を守り、人間との生活を楽しく過ごしてもらうためのプロフェッショナルである【ドッグセラピスト】は、今職業としてだけではなく、愛犬家の知識としても注目されています。
少しでも愛犬をストレスから守るためにも、飼い主が勉強し、心地よく過ごせる環境をつくることも大切です。
通信で簡単!ドッグセラピストの資格に興味のある方はコチラ
(別サイトに飛びます)
犬にとってストレスの原因になるものとは?
まず、日常生活にある犬にとってストレスの原因になるものについて一緒に考えていきましょう。
日常生活において犬のストレスになる3つの原因についてご説明してまいります。
原因1:騒音や臭いなどの生活環境
犬のストレスになる原因として、まず挙げられるのが日常生活にある騒音や臭いです。
まず騒音に関して、例えば外から聞こえてくる救急車等のサイレン音、また来客が来た際に急になるインターホンの音などが挙げられます。
人間にとっては聞き慣れている日常音ですが、犬にとってはそれらの音がなると驚いたり恐怖感を感じてしまい、結果的にストレスの原因になるのです。
臭いに関しては人間が良かれと思って置いている部屋の消臭剤や飼い主の香水、柔軟剤の匂い等が挙げられます。皆さんも既に御存知の通り犬は人間の何倍も嗅覚が優れています。
そのため、人間にとって些細な臭いでも犬にとっては強烈に感じてしまうのです。
原因2:運動不足や空腹感
運動不足や空腹感というのも犬がストレスを感じる原因になります。
犬種にもよりますが、犬は一般的に活発に動く動物です。
特に大型犬は大きな体を動かし心肺機能を維持するためにも、毎日数時間の運動をする必要があります。
飼い主が出不精で十分に散歩や運動をさせないと、犬はストレスを感じるだけでなく様々な健康被害を及ぼします。
また空腹感に関して、体を動かしたりエネルギーを消費した際に人間と同じように犬も空腹感を感じます。
人間にとっても空腹感というのは自然とストレスになることと同様に、犬にとっても空腹感というのは決して心地の良い状態ではありません。
原因3:不安感や孤独感
特にペットとして飼われている犬は飼い主だけでなく、知らない人間に対しても興味を示し、一般的に非常に人懐っこい動物として知られています。
しかし、逆を言えば不安感や孤独感に対して弱い生き物であるということを意味します。
そのため、長時間一人で留守番させる、忙しいからと言って犬の相手をしてあげないといった接し方を続けていると犬はストレスを抱えてしまいます。
ストレスを抱えている犬に見られる4つのサインや行動
飼い主が犬の生活環境に関して気を配っていたとしても全てをカバーすることは難しいです。
飼い主が犬のストレスに関して早急に対処するためにも、実際に犬がそれらのストレスを感じている時に示す行動やサイン、心理状態について予め理解しておく必要があるのです。
サイン1:身体をブルブルと震わせる
犬がストレスを感じているサインの一つとして、体をブルブルと震わせるという行動が挙げられます。
ただ単に気温が低い日に同じ行動を示す場合がありますが、留守番をしている際や飼い主が遊んであげないと体を小刻みにブルブルと震わせます。
この行動を示す時は不安感や孤独感、また一人でいることの恐怖感を感じているという心理状態にあるため、飼い主が積極的に遊んであげる、スキンシップを取ってあげるなどして対処しましょう。
サイン2:あくび
人間は眠い時や退屈な時にあくびをしますが、犬の場合は自分の興奮した状態を沈めようとしたり、リラックスする必要がある際に口を大きく開けて
あくびをします。
人間と同じ理由でただ単に眠い時や暇な時にもあくびはしますが、あくびの頻度が増えると身の回りに騒音や臭いなど、緊張状態やストレスを感じさせる要因が周囲にあることも考えられるため、飼い主は今一度犬の生活環境の見直しや改善に努めましょう。
サイン3:落ち着きを無くす
犬がストレスを感じている際に、もっとも顕著に現れる行動は落ち着きを無くすことです。
例えば、自分の尻尾を追い回す、同じ場所をウロウロして歩き回る、また自分の体の一部を長時間舐めたり噛んだりする行動が挙げられます。
これらの行動はストレスを鎮めるための防衛本能であると言われていますが、特に体を舐める、噛むといった行動に関しては頻度が多くなりエスカレートすると、ケガや皮膚炎などを発症するケースもあります。
犬の様子がいつもと違う、落ち着かないと感じたらすぐにストレスの原因を早急に突き止め対処する必要があります。
サイン4:遠吠えや無駄吠え
遠吠えや無駄吠えが増えるということもストレスを感じている際のサインです。
近所に犬がいたりサイレンが聞こえて来た際には、犬の本能的な習性からそのような行動をする場合もありますが、何かに対する恐怖心、不安感、ストレスを感じている際に遠吠えや無駄吠えをします。
これらの行動に関してはそのままにしておくと、騒音トラブルやご近所トラブルにも繋がりかねないため注意が必要です。
遠吠えや無駄吠えを頻繁にするようになったら愛犬と一緒に遊ぶ、スキンシップを取る時間を増やす。
また積極的に外に連れ出し散歩やドックランで運動させるといった対処法が効果的です。
ストレスを抱えている犬に見られる4つのサインとは?まとめ
今回は日常生活に潜んでいる犬のストレスの原因や、ストレスを抱えている際に示すサインや行動について詳しく紹介しました。
一見人間にとってはなんら問題の無いことでも、ちょっとした騒音や臭い、また不安感や孤独感に犬は非常に敏感になります。
飼い主の知らない間に、犬がストレスを抱え込んでしまうといったケースも決して珍しくはありません。
犬の健康と快適な暮らしのためにも、以上で紹介した主な4つの犬がストレスを抱えている際に示す行動やサインに日頃から気を配り、出来るだけ早く対処してあげましょう。