犬は、人間以上に繊細な神経の持ち主です。
愛犬を連れて引越した後、新しい環境は犬にとっては不安で落ち着かずストレスの原因になります。
今回は、環境が変わったらどうなるのか?新しい環境に慣れるためには?などの疑問にお答えしていきます!
犬にとって引越しはストレス?
私たち飼い主が引越しをする際は、新しい環境へ行くことを認識していますが、ペットである犬には分かりません。
車や電車で新居への移動する際に、長時間ペットバックに入ると乗り物酔いする可能性があります。
さらに、引越し後に家の中にゴチャゴチャした荷物があったり、業者の人がバタバタしている環境にいるだけでも犬にとってはストレスになります。
あまりにもストレス過多な状況になると心身に影響が出はじめ、ストレス性の下痢や神経過敏になり問題行動を起こしやすくなったりします。
ここで大切なのは、愛犬の心の変化を察して飼い主ができるだけ不安を取り除いてあげることです。
犬の引越し後の変化
犬にとって、環境の変化はストレスの原因になり問題行動を起こしやすくなります。
犬が普段と違う行動を起こすときは、なにか必ず理由があります。
その行動や様子を理解してあげて、1つずつ向き合っていきましょう!
ここでは、引越し後に見られる犬の変化についてご紹介していきます。
落ち着かなくなる
いきなり新しい環境へ来たときには、ちょっとしたことでも敏感に反応することあります。
「慣れ親しんだ場所じゃない」と感じると、不安になって部屋中をグルグル回り始めます。
犬自身が一番戸惑っているのでそのような時には、犬が落ち着いて安らげる場所を見つけてあげてください。
夜泣きが増える
不安で敏感になっているため、眠れなくなり夜泣きが増えることがあります。
外の雑多な音にも反応して吠えることもあるので、刺激を避ける工夫が必要です。
例えば、ベット音が聞こえにくい場所へ移動したり、外を見えないようにカーテンを閉めるなどすると良いでしょう。
それでも泣き止まない時は、初めて子犬を迎え入れた時のように一緒に寝てあげましょう!
トイレができなくなる
いつもと慣れ親しんだ家と違うため、不安になってトイレができなくなる犬もいます。
新居に慣れるまでは、トイレができずに失敗することもあるでしょう。
そんな時も、叱らずに改めてリトレーニング(トレーニング)する必要があります。
留守番ができなくなる
飼い主にとっては新居だとしても、愛犬にとっては何も知らない初めての場所です。
初めてで不安なのに一人ぼっちにされたと感じてしまい、泣いて留守番できなってしまう犬もいます。
新しい土地に慣れるまでは、極力一人ぼっちにしないように一緒にいてあげましょう。
ご飯の量が減る
神経質で臆病な犬は、ストレスが原因でいつも食べているご飯を食べなくなったりします。
少し食べていないならまだ大丈夫なのですが、栄養が足りなくなるほどあきらかに量が減ると、ストレスのサインと考えましょう!
下痢をする
食事は普段と同じものなのに、引越した後に下痢をしてしまう犬もいます。
移動の疲れや環境の変化でストレスを溜め込んでしまったケースがあります。
そういう時は、すぐに動物病院へ行きましょう。
脱水症状や低血糖などの症状にもなりかねません。
大丈夫だと軽く考えずできるだけ早く病院で診てもらう必要があります。
犬を新しい環境に慣れさせよう!
新しい環境でも柔軟に対応する犬もいますが、環境の変化になかなか馴染めない犬もいます。
環境の変化に慣れさせるためには、犬の性格や飼い主の信頼関係も深さも大きく影響します。
犬にとって環境の変化は、大きなストレスに繋がるので犬が落ち着いて安らげる環境を整えることが大切です。
犬も大事な家族の一員として、コミュニケーションを取ったり、居心地の良い場所を確保してあげましょう。
使い慣れた毛布やおもちゃを使う
犬は、自分が使っていたものが近くにあると安心します。
引越しした時に、今まで使っていた毛布やおもちゃを新しくすると、自分の臭いがするものがなくなり不安になります。
犬は、においに敏感なため自分のにおいを感じることで安心できるのです。
一緒にいてあげる
犬は、大好きな飼い主と一緒に過ごすことで安心します。
引越し後は、とくに撫でてあげたり、遊んであげたりしてコミュニケーションを取ることが大切です。
新しくはじまる生活への準備で、愛犬と一緒に居る時間が少なくなってしまいがちですが、できるだけスキンシップを取るように心掛けましょう。
新しい環境に慣れさせる
引越しをしたときは、家の中の変化だけでなく外も新しい環境になります。
これまで、毎日散歩していたコースから全く新しい環境へと変わると不安を感じる犬もいます。
外の環境で慣れれば、家の中でも慣れ始めていくので、進んで散歩してあげましょう。
また、新しい環境に慣れさせるために、犬が進みたい道を一緒に開拓していくことも大切です。
前の家と近いケージやトイレの配置を
犬が新しい家でも落ち着けるように、ケージやトイレトイレの配置をできるだけ前の家に近い配置にする方法もあります。
完全に再現することは、難しいかもしれませんが、少しでも前の環境と同じにするように努めましょう。
そうすることで、安心してトイレをしたり、眠ったりすることができます。
生活パターンを同じする
住む環境が変化しても、「食事の時間」「散歩の時間」「眠る時間」などの生活するリズムは変えず同じにしましょう。
食事の時は、前から使っている食器を使うなど、眠る時のベッドも同じものを使って少しでも安心させてあげることが大切です。
脱走に注意しよう
新しい家に慣れるまでは、家の中をウロウロと歩き回ります。
慣れない場所で、不安なこともあって家の外へ出ようとする可能性があります。
犬が外に出て迷子にならないように玄関や窓を開ける時は、十分に注意しましょう!
犬にとって引越しストレス?環境の変化時|まとめ
人間も今までの環境から新しい環境へ移すと慣れるまでは、時間とストレスはかかってしまいます。
引越しした直後は、環境変化の不安からいつもと違う行動をすることもありますが、焦らずにケアしてあげましょう。
安心できる環境を整えたり、少しでも不安を取り除いてあげれば、ストレスも少しずつ感じなくなっていきます。
新しくなる環境でいいスタートができるように、焦らずじっくり向き合っていくことが愛犬との信頼関係を築くポイントになるでしょう。