犬の散歩時や外出時に欠かせないのが、首輪やハーネスですよね。
皆さんの愛犬は、どちらを装着しているでしょうか。
犬にとって負担やストレスにならないのは、首輪なのかハーネスなのか、気になりませんか?
どうせならば、愛犬の負担にならないほうを装着したいですよね。
そこでこの記事では、犬にとって首輪とハーネスどちらが適しているのか、メリット・デメリットを紹介します。
首輪の特徴
犬といえば首輪というイメージが強いかと思います。
首輪には革や布などさまざまな素材があり、名前や住所などの連絡先が書き込めるものも販売されています。
ここからは、そんな首輪のメリット・デメリットを紹介します。
首輪メリット
首輪のメリットは、しつけに向いていることです。
リードに繋いで引くことで、犬に意思が伝わります。
しつけができていない犬や訓練中、すぐに立ち止まってしまう犬には特に適しています。
また、着脱が簡単な点も首輪のメリットです。
ほかにも、おしゃれなデザインのものから、連絡先を書き込めるものなど商品のバリエーションが豊富で、選ぶ楽しみが多いことも首輪の魅力です。
首輪のデメリット
首輪のデメリットは、呼吸器に負担がかかることです。
特に引っ張り癖のある犬は、常にリードが張った状態になるため、呼吸器に負担がかかります。
そのため、気道が弱かったり、病気のある犬には適していません。
また、首輪の素材によってはアレルギーを起こす場合もあります。
ハーネスの特徴
ハーネスとは、首につける首輪と異なり、胸や背中などにリードを装着するタイプです。
小型犬に装着している姿がよく見られます。
ここでは、ハーネスのメリット・デメリットに加え、ハーネスの種類を紹介します。
ハーネスには種類がある
ハーネスには形状などが異なる数種類が存在します。
まずは、ハーネスの種類と特徴を紹介します。
1:ソフトハーネス
ソフトハーネスは、ハーネスの中で一番ポピュラーな商品です。
首から通すタイプが多く、バックルが一カ所か左右両方についています。
首から通すタイプは足を上げずに装着できるため、付けやすいことが特徴です。
また、メッシュ素材でできているものが多く通気性が良く、水洗いできるものが多いので汚れてもすぐに丸洗いが可能です。
なかには反射材がついているものも多く、夜間の散歩も安心して行えます。
2:ベルトハーネス
ベルトハーネスは、ひも状になっているシンプルな形状のハーネスです。
長さの調節が可能で、洋服の上からも装着することが可能です。
サイズも豊富なので、小型犬から大型犬用までサイズ展開も豊富です。
3:ベストハーネス
ベストハーネスは、布の面積が広く、洋服の様におしゃれなデザインを楽しめます。
機能においてはソフトハーネスやベルトハーネスに劣りますが、デザイン性は抜群です。
小型犬や超小型犬向けのサイズ展開が多く、布面積が広いことから脱げにくいことが特徴です。
ハーネスのメリット
ハーネス最大の特徴は、首に負担がかからないことです。
そのため、気管支などに疾患がある犬でも、負担がなく装着することができます。
また、歩行補助機能がついているものもあり、足腰の弱った高齢犬や、ヘルニア、関節炎などを持つ犬にも適しています。
ハーネスのデメリット
ハーネス最大の欠点は、リードを引っ張ることにより意思疎通ができないことです。
首輪と異なり、一カ所に力が集まらないため、犬を制御することが難しいことが難点です。
しつけが十分ではなく、特に引っ張り癖のある犬には向いていません。
無理に引っ張ると、胸部を圧迫してしまうこともあり危険です。
また、首輪よりも着脱が面倒なこともあり、嫌がる子も少なくありません。
ハーネスはつけっぱなしでもいいの?
首輪はつけておいてもさほど抵抗はありませんが、胴につけるハーネスは、散歩時以外は外したほうが良いのかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
基本的にハーネスは犬が嫌がらない限り、特別外す必要はありません。
ただし、犬にとって洋服の様に幅が広いハーネスの場合、通気性が悪くなり皮膚が蒸れてしまう可能性があります。
また、犬の皮膚病を防ぐためにも毎日のブラッシングは欠かせません。
そのため、一度は外してしっかりと被毛のお手入れをしてあげるほうがおすすめです。
首輪は犬にとってストレス?ハーネスのほうがいいの
首輪よりもハーネスのほうが犬にとって優しいイメージがありますよね。
実際、首輪は犬にとってストレスになっているのでしょうか。
イギリスの動物福祉科学チームの実験によると、首輪をつけたグループとハーネスをつけたグループに、それぞれ20分間散歩を行い、ストレスの状態(カーミングシグナル)を測定しました。
その結果、どちらのグループも大した違いはなく、首輪もハーネスも特に大きな違いはない、という結論に達しました。
このことから、ご自分の愛犬の体質や状態に合わせて、安心して首輪かハーネスを選んであげられますね。
ただし、個体によっては首輪を嫌がる子、ハーネスを嫌がる子はいますので、子犬のころから着脱に慣れさせておくことも大切です。
目的に合った選択が重要
首輪かハーネスが良いかは、ワンちゃん次第と言えるでしょう。
どちらもメリット、デメリットがあるため、その子に合ったほうを選んであげましょう。
まだしつけが完ぺきではない、引っ張り癖のある犬には首輪がおすすめです。
気管が弱い、高齢犬、素材にアレルギーのある子にはハーネスがおすすめです。
飼い主さんは愛犬の状態や体質をしっかり見極め、首輪かハーネスかを選んであげましょう。
まとめ
首輪とリードは、それぞれメリット・デメリットがあり愛犬の体質や状態に合わせて選ぶことが大切です。
首輪のメリット
- 犬をコントロールできる
- しつけができていない犬に適している
- 着脱が簡単
- デザインや素材が豊富
首輪のデメリット
- 素材にアレルギーを持つ場合がある
- 気管が弱い犬には適さない
ハーネスのメリット
- 気管支に負担がかからない
- 歩行補助がついているものもある
ハーネスのデメリット
- 着脱がめんどう
- 引っ張り癖のある犬を制御しにくい
首輪もハーネスも、犬にかかるストレスに大きな違いはありません。
そのため、しつけができているか否か、気管は丈夫かなどを良く観察して選ぶと良いでしょう。