シーポメの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、シーポメのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
シーポメの平均寿命は?
大人しくて落ち着きがあり、毛並がもふもふのシーポメの平均寿命は13年~15年と言われています。
しかし平均寿命はあくまでも1つの目安なので飼育環境や犬の体質、病気などで寿命は大きく変化します。
愛犬が長生きできる様に飼育環境などを整えましょう。
シーポメの寿命と長生きするコツ
シーポメの平均寿命13年~15年を延ばすにはいくつかのポイントを参考にする必要があります。
「運動と食事のバランス」、「お手入れ」、「スキンシップ」です。
小型犬ですが適度な運動量が必要になります。
ストレスを溜めない様に運動内容は計画的な運動プランを考えて行う様にしましょう。
ボール遊び等おもちゃを使った運動を覚えさせて運動をすると良いですよ。
様々な疾患を予防する意味も込めてフードは栄養バランスが整ったものを選ぶようにしましょう。
シーポメは抜け毛が少なく飼い主にとっては部屋が汚れにくいありがたい犬種ですが、被毛は抜けない分伸び続けるので定期的なトリミングが必要になります。
長毛種なのでカットに変化をつけて楽しむ事もできますよ。
皮膚疾患予防のためにも定期的にシャンプーをする事も大切です。
明るい性格で遊び好きなので飼い主とのスキンシップの時間はシーポメにとって大切な時間です。
毎日必ずスキンシップを取る時間を作ってあげましょう。
スキンシップが不足すると閉鎖的な性格になったり、飼い主の言う事を聞かなくなる可能性があります。
シーポメのかかりやすい病気は?
シーポメがかかりやすい疾患は様々ですが、知識として覚えておく事は発症を早期発見する為にとても重要です。
重要性の高い病気だけでも覚えておきましょう。
眼圧が異常に高くなる事が原因で発症する緑内障、瞳の水晶体が白く濁ってしまう白内障、耳に炎症が起こり悪臭を放つ外耳炎、クッシング症候群は副腎皮質ホルモンが多量に分泌される事で引き起こされます。
アレルギー物質を体内に取り込む事で発症するアレルギー性皮膚炎やハウスダスト、花粉、ノミ、食事などが原因で発症するアトピー性皮膚炎や甲状腺ホルモンが少なくなり皮膚炎を発症する甲状腺機能低下症などの皮膚疾患、慢性変性房室弁疾患などがあります。
シーポメのかかりやすい病気のサイン
シーポメがかかりやすい病気には様々な初期症状があります。
飼い主が日頃より健康チェックをしてこの初期症状を発見する事で早期治療に入れるのです。
緑内障は眼球に痛みを伴う事がある為、目を気にしたり瞑ったままになる事があります。
白内障は瞳の水晶体が白く濁ります。
外耳炎は耳に炎症が起きて痒がったり、酷い悪臭がします。
皮膚炎になりやすいシーポメ。
普段の生活の中で異様に体中を痒がったり、朝起きたら毛が禿げている所があったりと初期症状がありますが、シーポメのかかる皮膚炎は完治させる事が難しい場合が殆どです。
一番大事な事は皮膚炎になるきっかけをなるべく作らない事です。
その為には、部屋をいつも清潔に保つ、愛犬のお手入れを定期的に行う、品質がシーポメに合ったフードを与え添加物を避ける等日常の中でできる事から予防していきましょう。
慢性変性房室弁疾患は聴診器で心音に雑音が入ったり、疲れやすくなったり、咳が出たり、呼吸が苦しそうだったり、食欲不振などの症状があります。
クッシング病は沢山の水を飲み、沢山フードを食べたり、多尿などの症状が現れる事があります。
そして食欲とは反対に痩せてしまいます。
病気の予防法と対処法
シーポメがかかりやすい病気は様々ですが、予防できるものは予防し、予防できないものは早期発見と治療が必要となります。
緑内障は初期段階なら失明の危険を回避できる可能性があります。
眼圧を下げる為に内用薬や点眼薬、点滴などの治療法があります。
病状が進行すると手術等の治療をしなくてはならない場合があります。
白内障は瞳の水晶体が白く濁り、場合によっては明暗すらわからなくなる事があります。
水晶体のタンパク質が変質した為に起こる病気なので投薬での治療では治す事はできません。
外耳炎は耳のお手入れを日頃よりしっかり行う事で予防ができます。
皮膚は非常にデリケートな為、皮膚炎を発症する事があります。
原因になるものはハウスダスト、ノミ、花粉、食べ物が原因で発症する事が主で一度かかると完治が難しいとも言われています。
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが少なくなり、皮膚炎を発症、体、尻尾の脱毛等がおきます。
これらの皮膚疾患は一生涯続く病気なので、薬、食事、シャンプー等、飼い主が献身的にお手入れをしてあげる必要があります。
発症してから時間が経つとどんどん重傷化してしまうパターンが多い為、異変を感じたらすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
慢性変性房室弁疾患は弁が加齢などにより厚くなったり変形して上手く閉じなくなり発症します。
病気の段階に応じて薬や治療の方法が違うので病院で獣医の指示に従う事が重要です。
クッシング病は残念ながら予防法はありません。
重篤な状態に陥ると命の危険もある病気なので、発症したらすぐに動物病院へ連れて行く必要があります。
万が一発症した場合は病状によって入院治療か投薬治療かを獣医が判断します。
急性型と慢性型があり、急性型の場合は入院治療となり輸液と同時にデキサメタゾンを静脈内に投与します。
慢性型は不足している副腎皮質ホルモンを補う為に鉱質コルチコイド製薬を一生投薬し続ける必要があります。
ストレスが発症の原因となる場合がありますのでシーポメが快適に過ごせる環境を整備する必要があります。
シーポメの老化のスピード
平均寿命が13年~15年のシープーは7歳を過ぎた辺りから、老齢化が急激に進む場合があります。
散歩に出ても歩行がゆっくりになったり、躓いたり、あまり走らなくなったりします。
そこそこ運動量が多い犬種ですが、老化に合わせて運動内容を考えてあげると良いでしょう。
シーポメの老化に伴う外見の変化
シーポメはシーズーとポメラニアンのどちら寄りかによって老齢化が進んだ時に外見に出る変化が違います。
体毛には白髪が混じり、艶を失い、元気よく走らなくなります。
運動意欲と食欲が落ちて筋肉が衰え痩せた様な外見になる可能性があるでしょう。
歩行の速さもゆっくりになり、寝ている事が増えるので肥満になる事もあります。
シーポメに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
シーポメは小型犬です。
元より小型犬は食欲にムラがある犬種が多く、食べたり食べなかったりとその日その日で違います。
だからできるだけ食いつきが良い、高タンパクのフードを選ぶ事が大切です。
穀物を使ったフードは腹持ちが良いのですがシーポメにとって消化不良の原因となる可能性がある為なるべくグレインフリー(穀物を一切使わない)のものを選びましょう。
皮膚疾患にかかりやすい傾向があるのでフードの品質は無添加でヒューマングレード(人間が口にするものと同等の品質の食材を使用)のものをお勧めします。
関節や目、皮膚や体毛のケアに必要な成分グルコサミン、コンドロイチン、ビタミン、ミネラル、亜麻仁油などが入ったフードなら尚良いでしょう。
老齢化したシーポメは食欲がさらに落ちる可能性があるので、ささみを茹でた茹で汁でフードをふやかしたり、少しだけ缶詰やパウチタイプのフードを混ぜて食欲を刺激しましょう
シーポメに適した散歩の量は?
活発で好奇心旺盛な悪戯好きですが、シーポメの散歩は1日10分~20分程度の散歩で十分です。
運動よりも肉体的や精神的な刺激になるゲーム性を入れた遊びをさせる事が重要です。
悪戯心を発散させる様な運動内容、遊び内容を考えてあげましょう。
おもちゃなどを与えると喜んで遊びますよ。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
体重が5㎏~8㎏の小型犬シーポメは、シーズーとポメラニアンどちらの性格で生まれるがは飼育をしてみないとわかりません。
シーズー寄りなら活発で愛情深く、従順、友好的ですがポメラニアン寄りなら勇敢、好奇心が強く活発、甘えん坊というようにそれぞれの性格がどの様に出てくるかは飼い始めてからわかる事なのです。
躾の仕方も、好きな遊びも、悪戯の度合いも個体差があり愛犬がどの様な性格かを見極めながら接していくようになります。
まずは愛犬がどちら寄りなのかじっくり観察する必要があります。
たまにはおやつなどを与えてあげましょう。
飼育環境も性格に合わせて整えてあげましょうね。
シーポメの寿命に関するまとめ
シーポメはポメラニアンとシーズーの両犬種の性格が上手く合わさりペットに最適な性格をしています。
社交的でフレンドりーなので誰にでも懐きやすく飼育はしやすい犬種でしょう。
あまり吠えないところも人気の一つです。
多少頑固な一面があるので躾は少し手を焼く事があると思いますが、辛抱強く躾ける事が大切です。
ふわふわの被毛は抜けやすいので定期的なお手入れが必要です。
そんなシーポメの飼育環境を整えて長生きさせる様に飼い主がしっかりと管理しましょう。