パグズーの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、パグズーのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
パグズーの平均寿命は?
パグズーはパグとシーズーをかけあわせて生まれたミックス犬です。
平均寿命は長く、15年くらいです。
ミックス犬は丈夫で寿命が長いとも言われていますが、親犬からそれぞれ遺伝子性疾患の因子も引き継いでいるため特有の病気には注意が必要です。
パグズーの寿命と長生きするコツ
パグズーはミックス犬なので、比較的丈夫な長生きすると言われていますが、健康で長生きさせてあげるためには病気のリスクやストレスを減らすことが大切です。
パグズーは、パグの陽気で活発なところと、シーズーの人懐こく穏やかなところを受け継いでいる子が多いようです。
素直でしつけをしやすい性格ですが、頑固な一面も持っており、上手にしつけをしないとマイペースになりすぎて飼い主の言うことをきかなくなってしまいます。
一緒に暮らす上で主従関係がしっかりしていないことは犬にとってストレスとなります。
大好きな遊びをとりいれながら、毅然とした態度でしつけをしましょう。
怒られたり我慢することは得意でないので、褒めながらしつけることが重要です。
あまり運動量は多い方ではありませんが、散歩は必要です。
20~30分くらいの散歩を1日2回行ってあげましょう。
外の刺激を受けることで社会性を養いストレス発散にもなります。
暑さには弱いので、夏は散歩時間は短めにして屋内でボールやロープなどのおもちゃを使って引っ張りっこをしたりするのもよいでしょう。
パグズーのかかりやすい病気は?
パグズーはマズルの短い短頭種同士の交配によって生まれた犬種なので、短頭種に多い呼吸器系の病気にかかりやすいです。
「軟口蓋過長症」は生まれつき喉元が狭くなって呼吸がしづらくなる病気です。
放置しておくと飲食ができなくなり、肺炎など他の病気を併発したり、気管が変形してしまうこともあります。
「鼻腔狭窄」は生まれつき鼻の穴が小さいことで呼吸しづらくなる病気です。
他には、目が大きく鼻が短い犬種や、目の周りの毛が長い犬種がなりやすい「角膜炎」があります。
角膜に刺激を受けやすく、炎症が起こる病気です。
重症化すると失明につながることもあります。
パグズーのかかりやすい病気のサイン
「軟口蓋過長症」になると、呼吸が苦しそう、呼吸時に雑音がする、いびきが異常にうるさい、疲れやすい、普段から口で呼吸する、などの症状が見られます。
症状が悪化するとチアノーゼや呼吸困難、失神などを引き起こし命にかかわってくるので早期発見が重要です。
「鼻腔狭窄」は、鼻から呼吸がしづらく心臓に負担がかかって苦しい病気です。
鼻水がよく出る、いびきがうるさい、起きているときも鼻がグーグー鳴る、少しの運動でも酸欠になる、などの症状が見られたらすぐに受診しましょう。
「角膜炎」になると、涙や目やにが出る、目に違和感や痛みを感じてこする、目をしょぼしょぼさせる、などが見られます。
放置して重度になると目が白く濁って見えるので、そうなる前に病院へ連れて行きましょう。
病気の予防法と対処法
パグズーがかかりやすい病気の予防・対処法をご紹介します。
「軟口蓋過長症」は先天性のものなので予防は難しいと言われています。
肥満になると喉の軟口蓋が厚くなるので症状が出やすくなります。
運動や食事に気を付けて肥満にならないようにしましょう。
また、定期的に健康診断を受けることで早期発見につながります。
発症してしまった場合、根本的な治療は手術をして切除することです。
高齢犬や短頭犬種は麻酔のリスクが高いので医師とよく相談をし、早期に手術した方がよいでしょう。
「鼻腔狭窄」も先天性の病気なので予防はできません。
鼻の穴を大きくする手術や、鼻の内部にある器官まで変形している場合にはその器官の切開も行います。
軽度であれば手術の必要はありませんが、呼吸がしづらく心臓に負担がかかるので、激しい運動は控えましょう。
呼吸がしづらいと体温調節が難しいので熱中症にかかりやすくなります。
暑い日の散歩は避けたり、室温も適温に保ち、暑さ対策を心掛けましょう。
この病気は飼い主さんでも外見からわかることが多いので、一度よく鼻を見てあげましょう。
「角膜炎」は目に刺激を受けて起こったり、アレルギーや細菌などが原因の場合もあります。
目に異常がないかよく観察すること、目やにや涙で汚れている場合はこまめに拭いてあげて清潔に保つことが大切です。
パグズーの老化のスピード
パグズーの平均寿命から見て、老化のスピードは人間の4倍以上だと考えられます。
小型犬は成犬になるまでの成長が早く、その後老化はゆっくりになります。
だいたい7歳を越えてくると徐々に老化による変化が現れてきます。
外見の他にも、フードの嗜好が変わったり、運動能力に衰えが見えてきたりします。
パグズーの老化に伴う外見の変化
パグズーに見られる変化は、白髪や抜け毛が増えてくる、被毛にツヤがなくなる、肉球がカサカサになる、目が白っぽく濁ってくる、筋力が衰えて体にたるみが出てくる、などがあります。
身近な飼い主さんだからこそ気づく変化も多いので、普段からよく観察したりブラッシングなどでコミュニケーションをとりながら老化のサインを見逃さないようにしましょう。
このような変化が見られてきたら外見だけでなく、運動量や食欲にも変化が出てくるころかもしれません。
フードや飼育環境を見直してみましょう。
パグズーに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
パグズーは小型犬なので、外見での老化の変化にあまり気づきにくいかもしれませんが、歳をとってくると嗅覚や味覚が鈍くなってきたり、消化能力も落ちてきて食欲が減ってきます。
肝臓や腎臓に負担をかけないような消化吸収されやすいフードに徐々に切り替えましょう。
短頭種には歯並びが悪い子が多いので、口内トラブルからくる食欲低下も見られます。
歯周病や歯肉炎などになっていないかチェックするとともに、食べやすい柔らかくて小粒のフードをあげるなど工夫してみましょう。
パグズーに適した散歩の量は?
パグズーは1日に2回、20~30分程度の散歩や運動が必要です。
暑さには弱いので朝晩の涼しい時間帯を選んでください。
あまり多くの運動量は必要ありませんので、もし天候などによって外に出られないときは、家の中でおもちゃを使ってたくさん遊んであげましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
適応能力が高く、ストレスを感じることが少ない犬種ですが、特に気を付けたいのは暑さ・寒さ対策です。
パグズーは暑さも寒さも、そして湿度も苦手です。
エアコンなどを使って一年中快適に過ごせる環境を作ってあげましょう。
ストレス解消のために散歩や運動も有効です。
長時間の散歩は必要ありませんが、毎日20~30分程度を朝夕2回してあげるとよいでしょう。
散歩でも暑さは大敵なので、涼しい時間帯を選ぶこと、日影を歩くことなどに気を付けてください。
シーズーの抜け毛の少ない点を受け継いでいる子が多く、お手入れは簡単な方ですが、長い被毛は定期的なブラッシングが必要です。
皮膚や体のチェックをしたり、スキンシップやコミュニケーションとしてもブラッシングは欠かせません。
パグズーの寿命に関するまとめ
愛嬌たっぷりの外見のパグズーは、パグとシーズーから活発でしつけしやすい性格を受け継いでいるミックス犬です。
平均寿命は15歳くらいと、比較的長い方ですが、ストレスや病気などさまざまな要因で長くも短くもなってきます。
パグもシーズーも短頭種なので呼吸器系の病気が多いようです。
予防することは難しい先天性の病気もありますが、飼い主さんが病気の原因や予防法、対処法などを正しく知っておくことでいざというときに早期発見につながり、発症のリスクや重症化することを防ぐことができます。