実際に犬を飼っている方はご存知かと思いますが、一般的に犬は活発な動物であるため散歩に連れて行こうとすると大変喜びます。
しかし、中には散歩の準備をしようとしてもなかなかゲージから出てこない、首輪をつけようとすると嫌がるといった散歩嫌いな犬もいます。
今回は犬が散歩嫌いになる主な原因やその克服法について一緒に考えていきましょう。
犬を飼う上で欠かせない散歩
犬を飼われている皆さんは毎日の日課である散歩の意義について日頃からどのくらい意識されているでしょうか。
犬の散歩には主に3つの重要な意義があります。
まず散歩をすることによって筋力アップや身体機能の維持、向上につながります。
また、外に出て思いっきり身体を動かすことによって犬本来の野生の本能が満たされ、日頃のストレス解消につながります。
そして、散歩の際に不特定多数の人間や他の動物と交流することによって社会性が身につきます。
いずれも愛犬と飼い主とがお互いに快適な生活を過ごしていくためにも散歩は必要不可欠な習慣であるため、散歩嫌いの傾向がある場合には早急に対処する必要があるのです。
愛犬が散歩を嫌がる原因とは?
一般的に犬種問わず犬は外で身体を動かすことが大好きな動物であるため、散歩に連れて行こうとするだけでも飛び跳ねながら喜びます。
しかし中には散歩嫌いな犬や外出自体嫌がる場合もあります。
その具体的な4つの原因について一緒に考えていきましょう。
原因その1:散歩中に嫌な経験や思い出がある
もともと散歩嫌いな犬もいますが、以前まで好きだったのだが急に嫌いになったというケースも決して珍しくはありません。
その原因として考えられるのが散歩中に何か嫌な思い出や恐怖の経験をしたということが挙げられます。
例えば散歩中に道が悪いところに行ってしまい身体をケガした、すれ違った犬に吠えられたり噛みつかれたなどという経験がトラウマとしていつまでも残り散歩嫌いになってしまう可能性があります。
また、人間にとってはそれほど気になることではありませんが工事中の騒音や車の走る音、人間の話し声などちょっとした刺激でも犬にとってはストレスになってしまうこともあります。
原因その2:首輪やリードが嫌い
散歩嫌いになる原因として、首輪やリードを付けることに慣れていない、サイズが合っていないということも挙げられます。
散歩に行くこと自体は好きでも準備の際に装着することになるリードや首輪のサイズが合っていないため首がしまったりして苦しい思いをすると、散歩に行くこと=痛いと思い込んでしまう可能性があるのです。
また、散歩中に飼い主さんがリードを強く引いてしまう、リードコントロールが上手くできていないと歩いている犬にとっては相当な負担になるため、それが原因で散歩が嫌いになってしまう恐れもあります。
原因その3:病気や老衰
以上の2つは外的な要因になりますが、犬自身が何かの病気を抱えている際や老衰によって散歩に行くことを拒むようになります。
病気に関して、例えば軽い腰痛や関節痛だけでも歩くたびに痛みが伴い、椎間板ヘルニアや股関節形成不全の場合には歩くこと自体困難になってしまいます。
また、老衰に関しては例え病気に掛かっていない場合でも老化とともに身体機能や筋肉量、骨の強度が下がっていくため散歩に行ったり外で活発に動き回るというようなことをしなくなります。
原因その4:飼い主に甘えている
犬が散歩を嫌がるのには飼い主であるあなた自身が原因になっている場合もあります。
日頃からしっかりしつけを行わずに甘やかしたり好き勝手やらせていると、いざ散歩に連れて行った際にも自分で歩こうとせずに飼い主に抱っこして貰おうとします。
抱っこした状態で散歩しても犬にとっては何の意味もないため、ついついやってしまっている方は今すぐそのような散歩の仕方を直しながらしつけもしっかりと行う必要があります。
犬の散歩嫌いの克服法とは?
以上の4つが犬の散歩嫌いの主な原因になります。
しかし、冒頭でも述べたようにたとえ嫌いでも犬にとって散歩をすることは必要不可欠な習慣になります。
そこで、散歩嫌いを直すための克服法についていくつか見ていきましょう。
散歩コースや距離を改めて考えてみる
散歩嫌いを克服するためにはいつもの散歩コースや距離について今一度考えてみることが効果的な方法となります。
特にいつもの散歩コースにトラウマがある場合や騒音などのストレスに繋がる要因がある場合には散歩コースをガラリと変えてみると犬にとっても良い刺激になり、好奇心から積極的に散歩に行こうとします。
また、今までコースが長い距離であったため途中から疲れてしまいそれが原因で散歩が嫌いになったということも考えられます。
そのため、犬の様子を見ながら愛犬に合った適切な距離のコースを選んであげましょう。
首輪やリード、歩き方を変えてみる
首輪やリードのサイズが愛犬に合っていない場合はなるべく早く適したサイズに変更しましょう。
首輪やリードを付けること自体慣れていない場合には日頃から目の届くところに置いたりそれらで遊ばせることによって恐怖感や嫌悪感を取り除くことができます。
リードに関して、散歩中のリードコントロールやリードを持った状態での歩き方というのは犬の心理状態に影響を与えるだけでなく、お互いの主従関係や信頼関係の構築にも大きく作用します。
そのため、自身のない方はリードコントロールの方法をしっかり学び正しい方法で犬を散歩させてあげる必要があるのです。
愛犬の散歩嫌いまとめ
今回は愛犬が散歩嫌いになる具体的な原因や克服法についていくつか紹介しました。
愛犬が散歩を嫌がるのは以前のトラウマや騒音などの外的要因もありますが、その他にも老衰や病気、また飼い主であるあなた自身が要因になっている可能性もあります。
いくら愛犬が散歩を嫌がっても身体機能や健康維持のためには散歩や適度な運動は必要不可欠な日課になります。
これらの原因をしっかりと踏まえた上で、以上で紹介した散歩コースや距離の改善、首輪やリードの選定などの方法を参考にしながら愛犬の散歩嫌いの克服に努めましょう。