プレイバウという言葉の意味を知っていますか?
プレイバウとは、犬が遊んで欲しい時などに行う仕草や行動のことを言います。
今回は、このプレイバウについて詳しく解説していきます。
プレイバウを知ることで愛犬の心理を理解できるようになりますので、「もっと愛犬との仲を深めたい」と思っている飼い主さんは是非ご覧ください。
「プレイバウ」とは?
プレイバウとは、犬が飼い主や他の犬を遊びに誘うときにする行動を意味します。
具体的には、頭を低く下げながらお尻を上げ、前足を伸ばすような動作といった仕草があり、場合によってはプレイバウをしながら吠える犬もいるようです。
「愛犬がこの仕草をしているのを見たことがある」という方も多いのではないでしょうか。
カーミングシグナルの一種
犬が何らかの仕草や行動によって相手に気持ちを伝えようとすることをカーミングシグナルと言います。
プレイバウもこのカーミングシグナルの一種で、相手に遊んで欲しいという気持ちを伝えるための行動です。
カーミングシグナルはプレイバウの他にもたくさん種類があり、普段の何気ない行動がカーミングシグナルだったというケースも多々あります。
プレイバウをしない犬もいる?
全ての犬が必ずプレイバウをするという訳でもありません。
犬によっては、遊んで欲しい時でもプレイバウをしない子もいます。
ですのでプレイバウだけで遊んで欲しいかを見分けるのではなく、愛犬の行動をよく観察してあげることが大切です。
逆に、飼い主さんだけでなく他の犬や知らない人にまでプレイバウをする活発な子もいるようです。
正しいプレイバウの対応は?
プレイバウは遊びに誘うための行動なので、プレイバウをされたら一緒に遊んであげましょう。
きっと愛犬の喜ぶ姿が見れるでしょう。
しかし、過度に反応してしまうと余計に興奮させてしまい、ストレスをかけたりケガをさせてしまうといったことになりかねません。
プレイバウの正しい対応方法を学んで、安全に愛犬と遊べるようにしていきましょう。
落ち着いた動作で対応しよう
プレイバウの対応で大切なのは、これ以上興奮させないということです。
こちらが大げさに対応してしまうと必要以上に喜ばせてしまい、お互いにケガをする可能性が高まってしまいます。
そこで、プレイバウをされたら相手と同じような動作をとってあげると、必要以上に興奮させずに相手をしてあげることができます。
プレイバウをやり返してあげることによって、こちらからも遊びたいという気持ちを伝えることが可能です。
犬にとってはそれだけでも良い遊びになりますので、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
遊びたい時以外に見せるプレイバウの意味は?
プレイバウは遊びたいときだけに行うというわけではありません。
実は、遊びたいという心理以外にもいくつかの意味を含んでいます。
相手を落ち着かせたいとき・リラックスして欲しいとき
興奮しすぎてしまっている相手を落ち着かせたいときも、プレイバウをすることがあります。
先ほどプレイバウはカーミングシグナルの一種だとご紹介しましたが、そもそもカーミングシグナルとは相手を落ち着かせるためのサインです。
そのため、ちょっと紛らわしいですが「相手に落ち着いて欲しい」「リラックスして欲しい」という気持ちからプレイバウをする場合もあるのです。
敵意がないことの表れ
怒っている相手や機嫌の悪い相手に対して敵意が無いことを示すために、プレイバウをすることがあります。
もし飼い主さんが怒っている時にプレイバウをされたら、それは遊んで欲しい訳ではなく飼い主さんの機嫌をなだめている可能性が高いです。
逆にプレイバウのような体勢でも歯をむき出しにして唸ったり、吠えたりしていたら、それは攻撃体勢ですので、一旦落ち着かせるようにしましょう。
犬が遊んで欲しい時にとる行動
遊んで欲しいときにするのはプレイバウだけではありません。
ここからはプレイバウ以外の遊びたいというサインを4つご紹介します。
仰向けにお腹を見せる
お腹を見せるという行動はもともと敵意が無いことを示すためのものです。
そのため、お腹を見せるということは飼い主さんを信頼しており、甘えたいという心理の表れなのです。
このような仕草をされた時には、優しく声を掛けたり撫でたりしてあげると、とっても喜ばれます。
前足や鼻先でつつく
前足で触れてきたり、鼻先でツンツンとしてくるのも遊びに誘っているというサインです。
他のサインに比べると少し遠慮がちなサインですが、何か遊んで欲しかったり伝えたいことがある時にしてくるので、注意深く観察して気付いてあげましょう。
おもちゃを持ってくる
おもちゃを持ってくるアピール。
これは非常にわかりやすいサインですね。
まさにそのおもちゃで遊んで欲しい時にするサインです。
他のサインに比べて「遊んで欲しい」という気持ちが強い時にする動作なので、愛犬がこの仕草を見せてきた時はなるべく一緒に遊んであげるようにしましょう。
甘噛みをする
甘噛みも甘えたい時や遊んで欲しい時に行う仕草です。
特に子犬の頃は甘噛みをしてくることが多いのではないでしょうか。
もし成犬になっても甘噛みが続くようですと、それが癖になってしまって飼い主さんがケガをしてしまうこともあります。
成犬でも甘噛みが直らない時は、「してはいけないよ」という意思をしっかりと示す必要があります。
また、口腔内の疾患などを患っている場合もあるので、気になる際は獣医師の診断を受けましょう。
プレイバウについて学ぼう|まとめ
プレイバウは、基本的には遊んで欲しいという気持ちの表れなので、気づいた場合は積極的に一緒に遊んであげましょう。
また、プレイバウには遊んで欲しいという意味の他にも相手をリラックスさせたり、敵意が無いことを示すといった意味を含んでいます。
もし飼い主さんが怒っているときにプレイバウをしたら、それは遊んで欲しいのではなくて一旦落ち着いて欲しいという気持ちの表れです。
このように、プレイバウは必ずしも遊んで欲しい時にするとは限らないので、飼い主さん自身が状況に応じて解釈してあげることが大切です。
愛犬の気持ちをより理解したいという方は、是非参考にしてみてくだいね。