犬のお手入れの一つとして、トリミングがあります。
トリミングはプロに任せる方法もありまが、自宅で行えば、愛犬のストレス緩和や料金もかかりません。
トリミングをするのに欠かせないグッズの一つがバリカンです。
犬用のバリカンも、たくさんの商品が販売されいて、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。
そこで、この記事では犬用のバリカンの選び方や使い方をまとめました。
犬用のバリカンは人間用と違うの?
ペットショップなどで犬用のバリカンを見たことのある方も多いかと思います。
犬用のバリカンと人間用のバリカンの違いは、刃の回転数が犬用のもののほうがゆっくりになっているという点です。
というのも犬の被毛は人間よりも柔らかく細いため、人間用のバリカンを使用すると、皮膚を傷つけたり、被毛を巻き込んだりする危険性があるのです。
犬用のバリカンは刃の回転数がゆっくりで、柔らかな被毛をしっかり刈り取れるように刃先が細かくなっていることが特徴です。
犬のカットには、必ず犬用のバリカンを使用しましょう。
ここからは、犬用バリカンの選び方や使い方を紹介していきます。
音で選ぶ
犬用のバリカン選びの中でも、音は重要ポイントです。
犬はバリカンの音を嫌がったり怖がったりする子が多いからです。
バリカンの音は聞きなれた家庭音ではないため、掃除機など似た音が平気な子でも、バリカンの音を嫌がる場合があります。
そんな犬用に、静音設計のバリカンも販売されています。
犬が音を嫌がり暴れたりすると大変危険です。
購入前に音を確かめ、静かな環境でも音の静かな物を選びましょう。
重量で選ぶ
全身カットともなると、バリカンの使用時間は短時間では終わりません。
重いバリカンを使用すると、こちらの手が疲れて動きが鈍ってしまいます。
迅速かつ丁寧にバリカンを使用するためにも、重量は大切です。
なるべく軽量のものを選ぶようにしましょう。
バリカンの中にはコードレスも販売されていて、コード付きバリカンに比べて軽量の商品が目立ちます。
しかし、コードレスはパワーや使用時間に限りがあるため、途中でバッテリーが切れてしまうこともあります。
全身カットなど長時間使用する際には、コード付きのものがおすすめです。
バリカンの重さは、20分持っても疲れないものが良いとされています。
バリカンを持ちながら腕を動かすことを想定したうえで、重量を選びましょう。
刃の大きさで選ぶ
犬用のバリカンには、背中や腹部など全身用と、足裏や顔回りなどに使用する部分用があります。
使用用途に合わせて2種類のバリカンを使い分けることが大切です。
全身用のバリカンには刃幅4.5cm程度のもので、替え刃を変えられるアタッチメントがついていると、毛質や刈りたい毛量の調節がしやすく役立ちます。
部分用のバリカンには、1mmの刃がおすすめです。
顔や足、肛門回りなどは、全身用のバリカンを使用すると怪我をさせてしまう場合があります。
細かい場所のカットには、細かく調節のきく部分用のバリカンを使用すると怪我のリスクを軽減できます。
お手入れが楽なものを選ぶ
家庭でのトリミングは、一度でもたくさんの被毛などで汚れます。
バリカンも毛だらけになることでしょう。
水で丸洗いできるものであれば、使用後のお手入れが楽です。
また、刃の部分はさびにくいステンレス素材などがおすすめです。
いつまでも良い切れ味をたもつために、油を差してからの保管がおすすめです。
そもそも犬にトリミングは必要?
犬は足裏の肉球の間にも毛が生えます。
放っておくと毛によって滑りやすく危険なため、足裏のカットは定期的に行う必要があります。
そのほかにも、目や口周り、お尻周りのカットは必要です。
しかし、全身カットは、犬種によっては必要のない場合があります。
犬は種類によって、被毛がどんどん伸びていく種類と、ある程度の長さで止まる種類がいます。
基本的にダブルコートの犬種はカットが必要だと言われています。
カットが必要な犬種は、主に以下の通りです。
- プードル
- マルチーズ
- シーズー
- シュナウザー
こちらの犬種は定期的な全身トリミングが必要です。
同じダブルコートでも、ポメラニアンなどは毛が一定の長さで止まるため、カットの必要はありません。
バリカンの基本的な使い方
愛犬と使用者に合ったバリカンを選んだら、いよいよトリミングを行いましょう。
バリカンは一見簡単そうに見えますが、間違った使い方をすると愛犬の皮膚を傷つけたり、被毛が生えてこなくなる脱毛症にかかるリスクが高まります。
そのようなことにならないためにも、ここからは初心者向けのバリカンの使い方を紹介します。
バリカンの当て方
バリカンは犬の皮膚に対して平行に当てます。
立てて当てると、皮膚に先端が刺さり怪我をする危険があります。
必ず水平に当てるようにしましょう。
バリカンの動かし方
バリカンは平行にあてたら、そのまま真っすぐ動かします。
横には動かさず、必ず縦に動かします。
また、早く動かすと、被毛がうまく刈れないため、ゆっくり動かしましょう。
まずは部分カットから
バリカンをはじめて使用する際は、いきなり全身カットからはじめるのではなく、足裏やお尻回りなどの部分カットから行いましょう。
全身カットは意外に難しく、飼い主さんが戸惑ってしまうと不安が犬にも伝わり、犬もバリカンに対して嫌な思いを抱いてしまいがちです。
はじめは比較的簡単なところから行うことで、バリカンに飼い主さんも愛犬も慣れていきましょう。
自分でサマーカットはできる?
夏場の暑さ対策や、おしゃれカットで被毛を短くカットするサマーカットは、できればプロのトリマーさんに頼んだほうが安心です。
バリカンでサマーカットをすると、被毛が生えてこなくなる脱毛症になってしまう可能性があります。
ハサミで行うことでリスクを軽減することが可能ですが、ハサミでの全身カットはなかなか難しいでしょう。
サマーカットは必ず必要なカットではありませんが、行う際は信頼できるプロのトリマーさんに頼むようにすることをおすすめします。
まとめ
犬のトリミングはある程度料金もかかるため、自宅でトリミングができたら便利ですよね。
犬のトリミングに欠かせないグッズの一つであるバリカンの選び方と使い方をご紹介させていただきました。。
犬用のバリカンは、音や重量、お手入れの手軽さなどで選ぶとよいでしょう。
また、部分カット用か全身カット用かで商品を使い分けることも大切です。
バリカンを使用する際には、いきなり全身カットをするのではなく、部分カットからはじめましょう。
自宅でのカットが難しいと感じた方は、無理をせずプロに頼むことも大切です。