ドッグランで走り回る犬

他の犬と仲良くできないのはなぜ?犬見知り・威嚇の原因と解決策

「愛犬の犬見知りを直したい!」と感じることはありませんか?今回は犬見知りのや威嚇の原因や解決策について詳しく解説しています。犬見知りを理解して、愛犬にとってどんな対処が一番良いのかを、考えてあげましょう。

「他の犬と仲良くできない、逃げてしまう、威嚇してしまう。」「愛犬にお友達を作ってあげたいのに犬見知りをしてしまう。」

そんなお悩みをお持ちの飼い主さんに向けて、今回は犬見知りや威嚇をしてしまう原因と、その解決策について、詳しく解説したいと思います。

犬見知りを理解して、愛犬との生活の役に立ててくださいね!

犬見知りについて知っておこう!

おもちゃを噛む子犬

「犬見知り」は私たち人間の人見知りと同じ意味ですが、自分の愛犬だけが犬見知りしていると思っていませんか?

他の家のワンちゃんは愛犬に寄ってきてくれるのに、「うちのコはみんなと仲良くできない、何がいけないのかな?」と心配になりますね。

ということで早速犬見知りについて、詳しく学んでいきましょう。

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犬は犬見知りをする生きもの

基本的に、犬は本来「犬見知り」をする生き物です。

それは犬の習性であり、どの犬も同じです。

犬は生まれてから最初の90日間、ほとんど外の世界を目にすることはありません。

その90日間で、「仲間」や「飼い主」などの認識を行います。

90日を過ぎると、徐々に外の世界を知っていきます。

生まれて初めて知るもの、目にするものに対して、「怖い」から「威嚇」してしまうのです。

犬見知りの種類

犬見知りといっても、いくつかのタイプに分けることができます。

  1. 他の犬に怯える、隠れる
  2. 他の犬にまったく興味がない
  3. 他の犬を威嚇する、吠える
  4. 他の犬に噛みつく、とびかかる

怯えたり、興味がないといった場合、誰かに危害を加えることはありませんが、威嚇や噛みつくといった攻撃的な犬見知りは、威嚇された犬が怒って逆に噛みついてくる危険性もあるので、注意が必要です。

犬見知り・威嚇の原因は?

犬は犬見知りをする生き物ではありますが、その後のさまざまな体験を経て犬見知り度は変わっていきます。

自分の愛犬の「犬見知りの原因」を知ることで、対処法や解決策が見えてくるかもしれません。

原因となる要素は大きく分けて3つあるので、それぞれ説明したいと思います。

犬見知り・威嚇の原因①子犬のころの社会化不全や性格

犬見知りや威嚇の原因として、子犬のころの社会化不全が挙げられます。

子犬のころに他の犬との交流がなく、社会性を知らないまま成長してしまい、他の犬に対して恐怖心や敵意を持ってしまうものです。

ほかにも、その犬自身の性格が関係しています。

もともと臆病な性格だったり、怖がりな性格の場合でも、犬見知りになってしまうことがあります。

こういった場合は、無理に犬友達を作ろうとすれば犬にストレスがたまってしまうだけで、逆効果になってしまうこともあります。

犬見知り・威嚇の原因②疾病や高齢による認知症

犬見知りや威嚇の原因が病気のせいだった、ということも少なくありません。

体の不調や痛みで不安になり、臆病になっていたり、逆に攻撃的になっている可能性もあるのです。

お薬を飲ませている場合では、薬の副作用ということもあります。

7歳以上の犬であれば、認知症や痴呆の症状で犬見知りや威嚇といった行動がみられることがあるので、急に性格が変わったような場合や、気になる行為があった場合は動物病院を受診してみましょう。

犬見知り・威嚇の原因③トラウマや先天性の疾患

犬見知りや威嚇の原因で、以前に他の犬に激しく吠えられたり、追いかけられたり噛まれるなど怖い体験をしていた場合に、トラウマとなって犬見知りになっていることがあります。

また、犬の先天性疾患の自閉症の場合も、犬見知りの行動がみられます。

トラウマや先天性疾患による犬見知りは、犬見知りを直す行為自体が犬のストレスとなり、逆効果になってしまいます。

トラウマであれば時間やきっかけで解決することもありますし、先天性疾患ではそのまま好きなようにさせてあげるのが一番です。

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犬見知り・威嚇の解決策は?

二匹の走る犬

犬見知りの原因が分かったら、次は解決策です。

病気が原因であれば治療をすれば改善しますし、性格やトラウマ、先天性疾患であれば、無理に犬見知りを直す必要はありません。

犬にとって、犬見知りは苦ではないのです。

しかし、威嚇がひどい、飛び掛かるなどの迷惑行動がある場合は、どう対策すれば良いのでしょうか?

犬にとってストレスの少ない解決策をみていきましょう。

気長に他の犬に慣らしていく

まず、犬見知りや威嚇の解決には、時間が必要ということを忘れないでくださいね。

最初は、お散歩中に愛犬と他のワンちゃんとのあいさつの練習から始めましょう。

正面から他の犬に近づくのは止め、横側から近づいていきます。

リードは離さないように短く持ち、何かあったときにすぐに引き離せるようにしておきます。

慣れてきたら、ドッグカフェやドッグランなど、たくさんのワンちゃんがいる場所に行くようにしましょう。

焦らずに時間をかけて、ゆっくりと他の犬に慣らしていくことが大切です。

愛犬から目を離さないで、他の犬からいじめられそうになった時いち早く助けることで、トラウマを防ぐことができます。

犬の散歩コースを変えてみる

犬見知りで困るのは、お散歩中に他の犬を威嚇して吠えてしまうことではないでしょうか。

そんなときには、いつもの散歩コースを変えてみるというのも解決策になります。

いつも同じ散歩コースでは、自分の縄張りを巡回しているという意識が強いため、他の犬を「敵」だと思って吠えている可能性があります。

吠えていたら、あいさつの練習どころではなくなってしまいますね。

散歩コースを変えれば、新しいニオイや違う景色に興味がわき、縄張り意識も薄れるので他の犬と会っても激しく吠える行為は減ります。

威嚇行為が落ち着けば、あいさつの練習もしやすくなりますよ!

犬見知りを理解しよう!|まとめ

犬の「犬見知り」について解説しましたが、お分かりいただけたでしょうか。

お友達を増やしてあげたい、という飼い主の気持ちで、犬見知りをする犬を無理に治そうとするのはよくないかと思います。

なので、飼い主である私たちが他の飼い主に犬見知りであることを伝えるのも一つの手段です。
メッセージワッペン でしたら、簡単に安全に意思表示ができそうですね

犬見知りの原因を知って、取り除くことができる要因のものは取り除き、愛犬にとって一番良い方法を考えてあげましょう。

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