突然訪れる災害に、愛犬のために何か対策や準備はしていますか？
大きな地震が起こったときに、愛犬の心配と避難所がどこにあるかを1度は考えたことがあるのではないでしょうか。
大切な家族の一員である愛犬と離れ離れにならないためにも、災害時に何をすればいいのか、日頃からどんな準備をしておけばいいのかなどの対策方法をまとめました。
ペット連れ避難所情報や同行避難についても解説していますので、参考にしてくださいね！
災害時に犬はどうする？
地震や津波、大雨や洪水、土砂災害や噴火などの自然災害だけでなく、原子力事故や大規模な火災などの人為的災害など、身の回りにはさまざまな災害があります。
災害は突然起こり、防ぎようがありません。
ここ数年でさまざまな災害が起こり、みんなの防災の意識も高まっていますね。
人間はすぐ戻るつもりで避難所に駆け込みますが、そう簡単に戻れないこともあります。
災害時に置き去りにされたペットや、はぐれてしまったペットは悲しい運命をたどっていることも少なくありません。
そうならないためにも、災害時に愛犬をどうしたらいいか考えていきましょう。
災害時は犬と同行避難を
環境省は【災害のときにペットの安全を守るのは飼い主の責任】ということで、ペットと一緒に避難する同行避難を呼びかけています。
すぐ戻るつもりで家を出た飼い主が長期間留守になり、家に置き去りにされた犬が餓死してしまったり、瓦礫や家具の下敷きになって命を落としてしまったり、パニックになって家を飛び出して行方不明になってしまったりと、犬の命が脅かされる問題が多数発生したからです。
また、家に残してきたペットを心配して、危険な状態の中戻ろうとした飼い主が災害に巻き込まれてしまった、ということも多くみられます。
ですから、自己判断ですぐに帰ってこれる、と思わずに愛犬と一緒に避難しましょう。
犬の災害対策の方法は？
普段の生活を送っている中で、犬の災害対策についてあまり考えることはないかもしれません。
しかし、いつ起きるかわからない災害に備え、飼い主である私たちが愛犬のためにできる対策方法をご紹介します。
事前に避難所の確認をしておこう
まずは、近所にある避難所の確認をしておきましょう。
各市町村のホームページで、避難所の場所を調べることができます。
わからないことがあれば、普段から電話で問い合わせもできるようになっています。
犬と一緒に避難所に入ることができるか、できないのであれば犬はどこに係留されるのか、動物専用避難所はどこに作られるのか、下調べをしておくことで災害時に慌てなくてもすみますね。
また、地域によっては災害時に犬を無料で一時預かりしてくれる動物病院やペットショップがあるので、対応してくれる場所を探しておきましょう。
普段から犬の飼育場所の安全を確保しよう
次に災害対策でできることは、家の中で飼われている犬であれば家具や器具が倒れてこないか、危険なものはないか、日頃からチェックするようにしましょう。
家の庭で飼われている犬では、突然の災害に犬がパニックになりその場から逃げだしてしまう恐れがあるので、放し飼いではなくリードを付けておくようにしましょう。
犬のしつけをしておこう
災害は犬にとってもパニックになるものです。
その上、避難所という慣れない場所に行きたくさんの人に会うのですから、普段と違った行動をとることもあります。
名前を呼んだら来るようにする、トイレはシートの上でできるようにしておく、無駄吠えをさせないようにする、といったしつけをして、避難所での共同生活で迷惑をかけないようにしておきましょう。
災害時のために愛犬の飼育メモを作ろう
愛犬と一緒に避難しても、避難所の問題で一時的にどこかに預けなければいけないこともあるかもしれません。
そのときに、愛犬の情報をメモしたものを渡しておけば、食事は1日に何回でどれくらいのフードの量が必要か、飲ませている薬があるならばいつ何を飲ませるか、どんな性格で何を嫌がるのか、お世話をしてくれる人にとっても愛犬にとっても助かりますね。
災害時に犬のために準備しておくものは？
災害時に防災持ち出し袋を準備されている家も多いと思いますが、犬用の防災袋は準備していますか？
避難所で人間の救援物資はすぐに届けられても、犬用の救援物資はそうもいきません。
どんなものを準備しておけばいいかまとめましたので、チェックしながら準備してくださいね！
準備する必要があるもの
- 食べ慣れたフード
- 飲料水・普段のんでいる薬
- トイレシーツ
- タオル
- ゴミ袋、排泄袋
- トイレットペーパーや新聞紙
- リード
- 首輪やハーネス
- キャリーバッグ、キャリーケース、ケージ
- フードボウル
- 観察札、迷子札
- 愛犬の写真
- ワクチン証明書、愛犬手帳
- 愛犬の飼育メモ
災害時の準備として、フードや飲料水、薬など1週間分は用意しましょう。
タオルは何かと重宝するので、5枚～10枚くらいを目安にしてください。
観察札や迷子札、愛犬の写真は、はぐれてしまったときなどに役立ちます。
また、ワクチン証明書や愛犬手帳は、避難所がペット不可で犬だけがほかに移動させられる時に必要になることがあります。
準備しておきたいもの
- おやつ、ガム
- おもちゃ
- ブラシ
- 水のいらないシャンプー
- ガムテープ
- 段ボール
- 包帯、ガーゼ、消毒液
- 犬用の靴や靴下
- 愛犬のニオイがついたタオルやブランケット
おやつやガム、おもちゃなどは、避難所という知らない場所で過ごす愛犬のストレスを、少しでも紛らわせるためにあったら便利です。
また、ガムテープはケージなどを段ボールで補強したり、ハンカチなどを使って即席で犬用の靴を作ることもできる優れモノです。
災害時は足場が悪いため、愛犬の足の裏を保護する意味でも靴や靴下を準備しておくといいでしょう。
災害時のペット連れ避難所情報
残念なことに、現在ペット連れ避難場所の決まった情報はありません。
避難所や自治体の職員さんによって判断が異なっているのが現状です。
ペット可の避難所で犬と同行避難しても、犬だけ屋外で係留され屋内で一緒に過ごせない場所も多いです。
最近ではペットと一緒に過ごすことが避難者の心のケアになる、と今までの在り方が見直されて同伴避難も可能な避難所も増えてきていますが、ペットが苦手な人や動物アレルギーの問題などでまだまだ数が少ないです。
災害時は愛犬と一緒に避難所へ行こう！｜まとめ
災害は起きてほしくありませんね。
しかし、いつ何が起こるかは誰にもわかりません。
災害のニュースや、避難所に行けずに残されたペットたち、迷子になったペットたちのことを考えると、とても悲しくなります。
大切な愛犬と離れ離れになるのは、とてもつらいことです。
災害時に愛犬と一緒に乗り越えられるよう、しっかり準備をしておきましょう。
