愛犬家の皆さんは、散歩の際などに犬の足の速さについていけないという経験をした方は多いのではないでしょうか。
犬は本当に運動神経が良く足が速いのですが、そんな足の速い犬の中でも、1番速い犬種はどの犬なのか気になりますよね。
この記事では、走る速度が速い犬をランキング形式で詳しく紹介します。
1位:グレイハウンド
全犬種の中で最も足が速いと言われている犬種は、グレーハウンドです。
グレーハウンドは長距離より短距離に優れ、獣猟犬として活躍しました。
時速は60km以上をほこり、歩幅は5m以上とされています。
グレーハウンドの歴史は古く、古代エジプト壁画にも登場しています。
少なくとも9世紀以前にはイギリスに渡っており、様々な文献にも登場しています。
性格は温厚で従順ですが、動くものを追う習性があるため注意が必要です。
また、グレイハウンドはドッグレースに欠かすことのできない犬種でもあります。
2位:サルーキ
別名「ガゼル・ハウンド」と呼ばれる犬種です。
体高は60㎝ほど、体重は25㎏ほどでハウンドグループに分類されます。
最高時速は69㎞と言われています。
ガゼルを追う犬種で、ガゼルの最高時速が97㎞/hといわれていることから、それを追うサルーキも相当な俊足の持ち主なのがわかります。
サルーキの歴史ははっきりとわかっていませんが、古代アラブで高貴なものとして扱われていた説があります。
性格は賢明で誠実です。
また、体臭が少ないことから、家庭で飼う犬として人気が高いことも特徴です。
3位:スルーギ
スルーギは体高65㎝ほどの犬種です。
起源は定かではありませんが、サイトハウンドとして北アフリカ地方を中心に活躍してきました。
時速の詳細なデータはありませんが、サルーキとは兄弟関係にあり、同じガゼルを追っていたことから、相当俊足な持ち主だとされています。
性格は飼い主に対して愛情深く、いざとなったら助けてくれるような勇気のある犬種です。
4位:ウィペット
ウィペットは体高50㎝ほど、体重10㎏ほどで、ハウンドグループに分類されます。
時速は55㎞ほどで、かなりの俊足です。
ウィペットは50mの短距離では、一番の速さを誇ります。
グレーハウンドとテリア系を掛け合わせて作られた犬種とされています。
小さく小回りが利くことから、害獣駆除の仕事を担っていました。
ウィペットは、ハウンド系の中では最も指示を聞き、従順で愛情深いため、家庭犬としても飼いやすい傾向にあります。
5位:ファラオ・ハウンド
ファラオハウンドは体高60㎝ほど、体重25㎏ほどで、ハウンドグループに分類されます。
正確な時速は不明ですが時速70㎞ほどで走る素早いウサギを刈る猟犬であったと考えられることから、俊敏な足の持ち主であることは間違いないでしょう。
古代エジプトの王、ツタンカーメン王墓の入り口に、ファラオハウンドに極めて近い像が発見されています。
優れた猟の力が目に留まり、フランスから輸入されたという説も存在します。
性格は賢く遊び好き、社交的で小さな子供とも仲良くできます。
しかし、ウサギやネズミ系などのげっ歯目には狩りの本能が残っているため、注意が必要です。
6位:ビズラ
ビズラは体高55㎝ほど、体重25㎏ほどで、スポーティンググループに分類されます。
運動が大好きで、走る速度は時速60㎞にもなるそうです。
獲物の位置を知らせるポインターや、しとめた獲物を回収するレトリバーとして活躍する優秀な犬種です。
古いタイプのハウンド種と、トルコ原産の犬種が混ざり合って誕生したという説が有効です。
性格は愛情深く遊びが大好きです。
人見知りをせずだれとでも仲良くでき、強い絆を作ることから、「ベルクロ」(ベルトに使われるナイロンの布)と呼ばれることもあるほどです。
7位:ボルゾイ
ボルゾイはロシア語で「敏速」という意味です。
体高は70㎝ほど、体重は40㎏前後で、ハウンドグループに分類されます。
時速は50㎞以上といわれています。
ロシア出身で、熊狩りやオオカミ狩りに使用されていた犬種と、牧羊に使用されていた犬種を掛け合わせたと言われています。
性格は飼い主に対しては従順ですが、第三者やほかの動物に対しては攻撃的な一面があるため、しっかりとしたしつけが必要になります。
8位:ダルメシアン
ディズニーの101匹ワンちゃんでお馴染みの、白黒模様が特徴の犬種です。
体高は55㎝ほど、体重は23㎏ほどで、ノンスポーティンググループに分類されます。
ダルメシアンは万能で、狩猟、牧畜、番犬などさまざまな分野で活躍しました。
そのなかでも特に特化しているのが、馬車を盗賊や野犬から守る役割です。
そんな万能なダルメシアンの時速は50㎞以上とされています。
性格は母性本能が強く、利口で温和です。
しかし、縄張り意識が強いため、しっかりしつけをしないと無駄吠えなど迷惑行動に繋がります。
9位:ボーダーコリー
牧羊犬として有名なボーダーコリーも、俊足の持ち主です。
体高は53㎝ほど、体重は20㎏ほどで、ハーディンググループに分類されます。
はぐれた羊を群れに戻したり、群れが崩れないよう調整する働きをしており、日本でも牧羊犬として多く活躍しています。
また、犬の中で一番賢い頭脳の持ち主ともいわれています。
その時速は50㎞ほどもあり、賢い頭脳と俊敏な足を持ち合わせています。
性格は従順で賢く、しつけに入りやすい犬種です。
運動量を多く必要とするため、散歩や自由に走り回る時間をしっかり設けることは欠かせません。
10位:ドーベルマン
番犬として少し怖いイメージのあるドーベルマンも、俊敏な足の持ち主です。
体高は65㎝ほど、体重は35㎏ほどで、ワーキンググループに分類されます。
ドイツ出身のドーベルマンは、日本でも軍用犬として1930年代に大量に輸入されています。
時速は40㎞以上とされています。
性格は大胆かつ従順です。
怖いイメージの強いドーベルマンですが、実は愛情深く家庭県としても十分に飼育できる犬種です。
まとめ
足が速い犬のランキング1位は、グレーハウンドです。
グレーハウンドはドッグレースでよく見かけることができます。
ランキングを見てわかることは、足の速い犬は、グレーハウンド系の犬であることです。
体格や体系も似ている種類が多いことも特徴的です。
足の速い犬は、運動量が多く必要になるため、一般家庭で飼育するには、ドッグランなど自由に走り回れる環境がないと難しいかもしれません。
それでも性格は飼いやすい個体が多いようですので、興味のある方はお迎えの検討をしてみてはいかがでしょうか。