見上げる犬

シニア犬との生活で注意すべき点とは?老化に伴う犬の変化と対応方法

犬も人間と同じように、老化すると筋力や視力などが衰えてしまいます。シニア犬をお世話する時には、若い時とはまた違った接し方を知る必要があります。今回は、そんなシニア犬と接するときのポイントをご紹介します。

犬も年を取ってしまうと、体の様々な部分が衰えてしまい今までと同じように生活できなくなってしまいます。

そんな状況に気がつかずに若い時と同じように接してしまうと、ケガなどに繋がってしまうかもしれません。

そうならないように、今回はシニア犬との適切な接し方やお世話の仕方についてご紹介します。

シニア犬の特徴を知り、健康でいられるための接し方を学んでいきましょう。

Sponsored Link

いつ頃からがシニア犬?

寝そべる犬

犬の平均寿命は14歳程度と言われています。

犬種によっても平均寿命は様々ですが、小型犬の場合には10歳、大型犬の場合には8歳あたりからがシニア犬と言われており、小型犬の方が大型犬よりも長生きすることが多いようです。

近年では、15歳を超える長生きの犬も珍しくありません。

これは犬の室内飼いが主流になり、シニア犬になってからのストレスや危険が少なくなったことが関係しています。

愛犬の成長に注意しよう

犬は人間に比べて非常に成長速度の速い動物です。

ちょっと前まで赤ちゃんだった犬も、すぐに大人の犬になってしまいます。

逆に、その分老化もすぐに進んでしまいます

シニア犬になると普段通りの生活でもケガをしてしまう可能性もありますので、まだ若いからと言って油断せずに、早い内から愛犬の様子を気に掛けるようにしてあげてください。

犬の老化のサインは?

老化してシニア犬になってしまうと、体の色々な場所にサインが現れます。

大きなケガなどをしてしまう前にいち早く気が付いて対応することが大切ですので、老化のサインは見逃さないようにしましょう。

歩く・登るなどの動作が大変そうになる

シニア犬になると筋力関節が衰えてしまい、歩いたり登ったりする動作が大変になります。

そのため散歩にあまり行きたがらなくなったり、いつもならスイスイ登れていた階段や段差を登りにくそうにしていたら老化のサインかもしれません。

物によくぶつかるようになる

老化すると筋肉だけでなく視力も衰えてしまいます。

よく見えなくなってしまうため、物によくぶつかるようになってしまうかもしれません。

普段生活しているような場所で物にぶつかるようになったら要注意です。

臆病になる

視力や聴力が低下してくるとまわりの状況がわかりにくくなるので怖がりな性格になってしまうことがあります。

時には飼い主さんの動きに反応して思わず噛んでしまうなんてこともあるようです。

身体機能だけでなく、性格も変化することがありますので注意深く観察してあげてください。

睡眠時間の増加

シニア犬になると、睡眠時間が増える傾向にあるようです。

いつもより寝ている時間が増えたなと感じたら、老化のサインも疑ってみてください。

シニア犬との接し方のポイント

外を見つめる犬

シニア犬になると、人間と同じように身体機能が衰えてしまい周りのサポートが重要になってきます。

愛犬に健康でいてもらうためには今まで以上に様々な部分をお世話してあげる必要がありますので、シニア犬になってからの接し方のポイントを学んでいきましょう。

Sponsored Link

快適な環境を整える

まずは、シニア犬でも生活しやすい環境を整えてあげましょう。

特に、階段や段差などは転倒しやすいため、登りやすいように補助用の台などを置いてあげましょう。

また、物や家具にぶつかることが多い時にはぶつかってもケガをしないようにカバーをしておくなど、普段の生活の中で危険がないようにしてあげることが大切です。

他には、シニア犬は温度変化にも敏感なので愛犬の様子に合わせて適性温度を保ってあげましょう。

食べやすい食事に変える

食事も年齢に合わせたものに変えたほうが良いかもしれません。

シニア犬になると今までに比べて睡眠時間が長くなり、運動量が少なくなってしまいます。
そのため食事の量を少なくしたり、低脂肪・低カロリーのものを用意してあげると良いでしょう。

また、噛む力や飲み込む力が弱ってしまっていると硬いものを食べるのは大変なので、柔らかいものを準備してあげるなどの対策が必要です。

動物は食べないという状態が一番危険です。
なるべく好みのエサを適量で与えたり、香り付けを変えるなどし、食欲をキープしてあげるのも大切です。

運動量やお散歩を変える

食事だけでなく、運動にも気を遣う必要があります。

筋力や関節が衰えていてあまり運動したがらないことも多いかと思いますが、運動をしないとどんどん筋力は落ちてしまいます

憩をこまめに挟んだり、散歩のコースを短くする・ゆっくり歩くなどして無理のない範囲で運動は続けるようにしましょう。

もし運動するのが辛そうで、運動させるのが心配な時は早めに獣医さんに相談してみてください。

一緒にいる時間を増やす

先程もご説明しましたが、シニア犬になると身体機能だけでなく心も臆病になってしまったりします

愛犬が不安そうな様子を見せたり、横になる時間が長くなってきた場合は、なるべく一緒にいてあげて、安心感を与えてあげましょう

性格が攻撃的になってしまったら?

視力や聴力の低下で臆病になったり、認知症によって攻撃的な性格になってしまうこともあります。

急に触れられた時に、驚いて飼い主さんの手を噛んでしまうこともあるかもしれません。

こういった事が見られるようになった場合、愛犬に触れる際は、声をかけながらゆっくりと近づいて驚かさないようにしてあげましょう。

また、他の原因として何らかの病気やケガをしてしまっている可能性があります。

ちょっとしたことで怒るようになったなと思ったら、一度獣医さんに診てもらってください。

まとめ

小型犬では10歳、大型犬では8歳あたりからをシニア犬と言います。
シニア犬になると人間と同じように様々な場所が老化し衰えてしまいます。

そのため、シニア犬になってからは若い時とは違った接し方をする必要があります。

シニア犬との接し方やお世話のポイントとしては、

  • 安全で快適な環境を整えてあげる
  • 食事の内容や運動量を変えてあげる
  • 落ち着いた動作で接してあげる

などが挙げられます。

特に老化すると性格が臆病になったり攻撃的になってしまうこともありますので、怖がらせないようにゆっくりとした動作で接してあげることを心がけてください。

いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したような接し方を心がけることでシニア犬になってからも元気で安全な生活を送ることができるようになります。

大切な愛犬のためにも、ぜひこれからの接し方に気を遣ってみてはいかがでしょうか。

コメントを残す

*