凛々しい犬の顔

犬の鼻が乾いている時考えられる原因と正しい対処法、病気の可能性も?

犬の鼻は濡れている状態であれば健康であると考えられています。しかし乾いているからと言って必ずしも病気であるとは言えず、一時的な乾燥、また老化による乾燥は健康体の犬にも見られます。しっかりと原因を探り対処法を考えましょう。

犬の鼻が濡れているか日々確認していますか?

通常犬の鼻は鋭い嗅覚を機能させるため、また体温を調節するために濡れた状態になっています。

健康な犬であれば鼻が濡れていることが多く、昔は犬の鼻が健康のバロメーターとも言われていましたが、実は乾いているからと言って必ずしも不健康、または病気であるとは言えません。

今回は、犬の鼻が乾いている時に考えられる原因とその対処法についてご紹介致します。

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そもそも犬の鼻は何故濡れている?

ちわわの鼻

犬の鼻が濡れている理由は2つあり嗅覚を機能させるため、また体温調節するためです。

嗅覚機能を維持するために唾液と粘膜を利用して鼻を湿らせて犬は人間の約4,000倍以上の嗅覚を維持しています。

また、犬は人間に比べて汗腺の数が少なく暑さに弱いと言われていますが、犬に少ない汗腺がある貴重な器官の1つが鼻であり、汗をかくため鼻は濡れた状態になっています。

犬の鼻が乾いている5つの原因と対処法

犬の鼻が濡れている理由についてご紹介致しましたが、乾いている場合はどんな原因が考えられるでしょう?

犬の鼻が乾いていると病気のサイン!と言われていたことも有りましたが、鼻が乾いているからと言って一概に何かしらの病気であるとは断言できず、一時的な渇きであったり老化による乾きであったりと原因は様々です。

ここでは、犬の鼻が乾燥している時の原因と対処法についてご紹介致します。

睡眠時は犬の鼻は乾きがち

基本的に睡眠時と起きて間もない時間帯は鼻が乾燥しがちです。

犬の鼻が濡れている理由の1つとして、嗅覚を働かせるためであるとご紹介しましたが睡眠時の犬の嗅覚は起きている時ほど機能していない為、必然的に乾燥する傾向にあります。

また、犬は敏感な嗅覚維持のために鼻を頻繁に舐めますが寝ている時は鼻を舐めることが少ない為乾燥しやすい状態になっています。

<対処法>
睡眠時等の特定の時間のみ乾燥する場合は、特に何もする必要がないため継続して日常的に乾燥していないか様子を見ましょう。

加齢に伴う鼻の乾燥

健康体な犬であっても、年をとると鼻の腺から出る分泌液が減る為鼻が乾燥しやすくなります。

<対処法>
重度でない場合は犬の鼻用のローションを使用すると良いでしょう。

被毛が少ない部分専用の肉球ローションも鼻に使用できますが、健康な嗅覚維持のため少しでも匂いのあるローションは避け、無臭の製品を選びましょう。

また、鼻のひび割れも目立つようでしたら犬用の鼻の保湿液を併用すると進行を抑えるために役立ちます。
ひび割れが重度であったり出血があったりする場合は、獣医師に相談の上動物病院でローションや保湿液、薬等の処方をしてもらうことをお勧めします。

また、老犬の場合は水分補給が上手にできないことがある為定期的に水分補給をさせてあげるのも対処法の1つです。

運動後は鼻が乾燥しやすい

激しい運動をした後は、鼻の汗腺から水分が蒸発するため鼻が乾くことがあります。

<対処法>
運動後等の特定の時間のみ鼻が乾燥する場合は、特に何もする必要がありませんので軽く水分補給をさせて様子を見ましょう。

日焼けによる鼻の乾燥

鼻が乾いている症状に加えて、鼻が赤くなっていたり皮がひび割れて剥けていたりする場合日焼けによって犬の鼻が乾燥している場合があります。

<対処法>
犬の鼻用ローションや保湿液を使用して乾燥対策を行いながら、日光に当たる恐れのある時は日焼け止め対策のクリームやローションを使用しましょう。

現状の乾燥対策に加えて、今後の日焼けによる乾燥予防を行うことをお勧めします。

動物病院ではなく市販で購入する場合、犬用の被毛の少ない部分専用の日焼け止め対策用品や保湿液がお勧めです。
出血がある場合、また重度のひび割れがある場合は痛みを伴いやすいので獣医師に相談しましょう。

犬の鼻が乾いている時に考えられる病気とは?

犬の鼻

一時的な鼻の乾燥や老化による鼻の乾燥についてご紹介致しましたが、常に鼻が乾いている場合は病気の症状が出ている可能性もあります。

ここでは、犬の鼻が常に乾いている場合に考えられる病気についてご紹介致します。

病気が原因で鼻が乾いている場合は、獣医師に相談の上適切な治療を行い根本的な対処法を探す必要があります。

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発熱を伴う病気

犬の鼻が乾燥している場合発熱している可能性があります。

犬の平均体温は37.5~39.2度ですが個体差が大きく、大型犬より小型犬の方が体温は高い傾向にあると言われています。

現在では肛門に入れて測る体温計だけでなく、外耳道に当てるだけで体温を測ることができるものもあるので、日常的に犬の体温を測って犬の平均体温を知っておくと良いでしょう。

平均体温に個体差はあるものの、40度以上の場合は明らかに熱があるので獣医師に相談しましょう。

<発熱を症状とする病気>

  • 熱中症
  • 気管支炎
  • 肺炎
  • 中毒
  • 尿路感染症

脱水を伴う病気

脱水症状により鼻が乾燥する場合があります。

脱水症状の場合、赤血球数(RBC)、ヘマクリット値(Ht)、ヘモグロビン値(血色素=Hb)等を血液検査で調べることで簡単に脱水症状であるか判断できます。

<脱水を症状とする主な病気>

  • 下痢
  • 急性胃炎
  • 急性腎不全
  • 熱中症
  • 感染症

皮膚病によって鼻が乾く

皮膚の病気で鼻が乾くことがあります。
多くの場合は、鼻の乾燥に加えて皮膚に異常が出るので被毛をかき分けて皮膚に問題がないか確認すると良いでしょう。

皮膚に発疹が出来ていたりかさぶたが出来ていたりする場合は、皮膚スタンプ検査、皮膚掻爬(そうは)・被毛鏡検査等を獣医師に相談の上行うことをお勧めします。

目の病気

涙の分泌液が鼻に繋がっているため犬の鼻は濡れた状態を維持していますが、目に何かしらの疾患があるとこの分泌液が出なくなり鼻が乾燥します。

常に鼻が乾いていて、熱や脱水症状が見られない場合は目の病気についても考える必要があります。

まとめ

犬の鼻が乾いている原因は、その症状が一時的であるか否かによって原因が大きく異なります。

特定の時間や特定の季節のみ乾燥する場合は、それ程病気について心配する必要はありませんが、時間帯や季節に関わらず常に乾燥している場合はしっかりとその原因を突き止めて対処法を考えなくてはいけません。

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