フレンチブルドッグの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、フレンチブルドッグのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
フレンチブルドッグの平均寿命は?
フレンチブルドッグは他の犬種に比べ平均寿命が短いと言われており、平均寿命は10~11歳前後です。
犬の平均寿命は昔に比べ飛躍的に伸びており、また日本の記録では20歳まで生きたフレンチブルドックの例もあり、フレンチブルドッグの平均寿命もこれから延びていくことが期待されます。
フレンチブルドッグの寿命と長生きするコツ
フレンチブルドッグは様々な病気を発症しやすい犬種であり、暑さや寒さにも弱い犬種です。
また、肥満になりやすい犬種でもあります。
肥満は様々な病気を引き起こしやすくなる他、心臓にも負担をかけてしまいます。
毎日の食事管理と適度な運動が重要です。
フレンチブルドッグのような顔のつぶれた犬のことを「短吻種」と呼び、短吻種の犬はマズルの長い他の犬種よりも鼻からの空気の循環路が短く、熱をうまく逃がすことができません。
そのため体に熱がこもり、熱中症を引き起こしやすくなっています。
過剰な運動、夏場などは注意が必要です。
また、短吻種の犬は「短頭種気道症候群」という病気の発症率が高いです。
この疾患は一つの疾患だけではなく「外鼻孔狭窄症」や「軟口蓋過長症」、「気管虚脱」など複数の病気が合併し、様々な症状を引き起こします。
それを防ぐには、肥満に気を付ける、少しでも気になったらすぐに獣医師に相談するということが大切です。
定期的に健康診断を受け、早期発見、早期治療に心がけましょう。
フレンチブルドッグのかかりやすい病気は?
フレンチブルドッグは様々な病気にかかりやすい犬種です。
理由としてはマズルが短く呼吸器系の病気にかかりやすい、遺伝的に皮膚が弱いなどが挙げられます。
脳せきずい液の過剰蓄積による脳の圧迫による「水頭症」、膝蓋骨が脱臼する「膝蓋骨脱臼」、フードに繊維を過剰に足してあげないと腸の中で便を固める事が出来なくなる「繊維反応性腸症」、行動や性格に変化を与えてしまう「脳腫瘍」、椎間板が何らかの原因で逸脱し、脊髄を圧迫し痛みや麻痺を引き起こす「「椎間板ヘルニア」などの他に、「熱中症」、「外耳炎やアトピーなどの皮膚病」、 短頭種に発生しやすい呼吸器の病気である「短頭種気道症候群」などが挙げられます。
短頭種気道症候群は「外鼻孔狭窄症」、「軟口蓋過長症」、「喉頭室外反」、「喉頭小嚢反転症」、「喉頭麻痺」、「喉頭虚脱」、「気管低形成」、「気管虚脱」など様々な病気と合併し、症状も様々なので注意が必要です。
フレンチブルドッグの病気のサイン
先天性の「水頭症」では、1歳以下で意識障害や行動異常、性格の異常、発作、パニック、起立困難、発育障害などが見られます。
しかし、臨床症状を示さない「無症候性水頭症」も存在するので注意が必要です。
「膝蓋骨脱臼」では歩き方の異常、ジャンプしたあとキャンッと鳴いてそのまま震えているなどの症状が見られます。
「繊維反応性腸症」では、常に軟便、下痢などの症状が見られます。
「脳腫瘍」にかかると性格の変化、運動機能の異常などが見られます。
「椎間板ヘルニア」になると抱っこを嫌がる、段差を嫌がる、歩き方、立ち方の異常などが見られます。
「熱中症」の症状は呼吸があらくなることから始まり、よだれが多くなる、ぐったりするなどの症状が出てきます。
他の犬種に比べ、症状が急激に悪化するので注意が必要です。
「短頭種気道症候群」などの呼吸器官の病気では激しい呼吸、激しい喘鳴音、高体温などの症状が見られます。
病気の予防法と対処法
フレンチブルドッグは、もともとたくさんの運動を必要とする犬ではありません。
1日1~2回、1回に30分程度、呼吸が荒くならないくらいのペースで歩くだけで十分です。
鼻が短く呼吸が苦手、さらに呼吸による体温の発散もしづらいため、散歩にかける時間や外気温に十分気を付けましょう。
ちょっとしたことですぐに呼吸困難や熱中症に陥ってしまので、ほかの犬種と同じような感覚で散歩させることは危険です。
歳を重ねるごとに体力が低下していきますので、様子を見て調整が必要です。
フレンチブルドッグの老化のスピード
他の犬種に比べて平均寿命が短めのフレンチブルドッグ。
10~11歳が平均寿命だと言われているので、人間と比較するとおよそ7倍の老化速度となります。
人間の歳に換算すると、1年で7歳歳を取ることになります。
しかし、寿命は環境によっても変化するので、平均寿命よりうんと長生きするわんちゃんはたくさんいます!
フレンチブルドッグの老化に伴う外見の変化
毛づやがだんだん落ちてくる、皮膚がくたびれる、もともとたるんでいた皮膚がさらにたるんでくる、目ヤニが増える、口臭がきつくなる、動きが悪くなるなどの変化が見られます。
老犬におすすめの食べ物は?
老化に伴い消化や吸収のスピードも遅くなります。
食事のペースが落ちている場合は、シニア専用のフードを選んであげるとよいでしょう。
高タンパクの食事が必要ですが、運動量が減るので低カロリーのものにすることも大切です。
鶏のささ身や脂肪の少ない赤身の精肉、白身の魚などがおすすめです。
フレンチブルドッグに適した散歩の量は?
フレンチブルドッグは、もともとたくさんの運動を必要とする犬ではありません。
1日1~2回、1回に30分程度、呼吸が荒くならないくらいのペースで歩くだけで十分です。
鼻が短く呼吸が苦手、さらに呼吸による体温の発散もしづらいため、散歩にかける時間や外気温に十分気を付けましょう。
ちょっとしたことですぐに呼吸困難や熱中症に陥ってしまので、ほかの犬種と同じような感覚で散歩させることは危険です。
歳を重ねるごとに体力が低下していきますので、様子を見て調整が必要です。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
温和で人懐こく、明るく温和な性格をしており、争いごとが苦手です。
家族の誰かが喧嘩をすればストレスになってしまいます。
また、フレンチブルドッグの皮膚は繊細で弱いものです。
湿疹やアレルギーなど、皮膚のトラブルになりやすいので、常に清潔になるよう普段からのお手入れをしっかりしてあげましょう。
特に重要なのが顔のしわです。
しわの間は汚れが溜まりやすく、この部分から皮膚病が発生するケースも多々ありますので、正しい方法でしっかりケアしてあげましょう。
また、短毛犬種なのでカットを行う必要はありませんが、抜け毛が多いので毎日5分程度のブラッシングを行うようにしましょう。
ブラッシングには皮膚に付着した汚れを除去する以外にも、血行促進の効果もあります。
それほど多くの運動量を必要とする犬種ではありませんが、ストレス発散のためにも運動は必要です。
しかし、過度な運動は熱中症などの危険性があるため、運動をさせる際には十分注意が必要です。
フレンチブルドッグの寿命に関するまとめ
フレンチブルドッグは他の犬種に比べ平均寿命が短いと言われており、10~11歳前後が平均です。
フレンチブルドッグは様々な病気を発症しやすく、暑さや寒さにも弱い犬種です。
また、肥満になりやすい犬種でもあるので、食事管理、適度な運動を心がけましょう。
フレンチブルドッグのような顔のつぶれた犬のことを「短吻種」と呼び、短吻種の犬は呼吸器系の病気にかかりやすくなっています。
また、体に熱がこもりやすく、熱中症を引き起こしやすくなっています。
過剰な運動、夏場などには注意が必要です。
定期的に健康診断を受け、病気の早期発見、早期治療に心がけましょう。