うつむく犬

犬の発情期に起きやすいトラブルやその対処法についてご紹介

今回は犬が発情期に見せるサインや起こりやすいトラブルについてまとめました。発情期の犬は他の犬にも大きな影響を与えるため、トラブルを未然に防ぐための対処法や交尾に関して理解しましょう。

犬の発情期のサインや特有のトラブルについて予め認識することは、大きな問題に繋がることを避けるためにも飼い主にとって必要なことです。

犬の発情期はいつ?

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犬には子孫を残すために重要な時期である発情期があります。

そもそも発情期とは、メスの妊娠が可能になる時期を意味し、8日ほど続く発情前期が終わった後に個体差はありますが平均で10日ほど続く発情期が来ます。

一方、オスの発情期の場合はメスのように決まった期間は特になく、発情期のメスの身体や排泄物等から発せられる性フェルモンの刺激を受けて発情します。

つまり、オスの場合は例えば外を散歩中にメス犬とすれ違った際に、急に発情する場合も十分考えられるため、その際のオスの行動には特に気を付ける必要があります。

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犬の交尾と妊娠

メスは生後半年?1年、オスは10ヶ月?12ヶ月経つとそれぞれ大人としての身体機能や生殖器が交尾をするために発達します。

生殖活動はできますが、メスが妊娠できるのは発情期の期間のみです。

メスは発情期になると子宮内の活動が活発になり、排卵や生理などを経験した後に交尾することで妊娠することになります。

犬の場合一度妊娠すると、同時に3匹?6匹の複数の子犬を授かります。

犬の発情期のサインや起きやすいトラブル

犬にとって発情期は子孫を残すための重要な期間ですが、発情期の犬は通常の時とは全く異なる行動や態度を示すため、それがあらゆるトラブルにつながる可能性があります。

飼い主さんは対処法を考えるためにもまず、発情期のサインやトラブルについてしっかり認識しておく必要があります。

自制心を失い落ち着きをなくす

オス・メス問わず発情期中の犬は明らかに通常とは違う行動をするようになり、自制心や落ち着きを無くします。

例えば尻尾をバタバタさせる、挙動不審になってずっと動き回っている、遠吠えや無駄吠えをするようになるなどこれらのサインが見られたら犬は発情期、もしくは発情による過度の興奮状態にあります。

オス犬に関しては場所・時期問わず発情期のメスの刺激によってこれらのサインを示すため、特に散歩中や犬カフェなど多くの犬が集まるところでは、他の犬に襲いかかったり交尾を始めようとする場合もあるため特に注意が必要となります。

陰部に変化が起こりトイレを失敗しやすくなる

特にメスの場合、発情期の際には陰部に変化が起こり出血やトイレを失敗することが頻繁に起きます。

先程も述べましたが、メスは発情期を迎えると子宮内の排卵や生理活動が活発になることで、陰部が膨らみ発情出血をするようになります。

そのため、じっとしているときでも陰部から血液や粘液が垂れて生活スペースを汚したり、自ら舐め取ってしまうことがあります。

そのため、犬の寝床にシーツを引く、犬用の生理用品を使用するなど対策する必要があります。

また、陰部が膨らむことによって排泄をする際に犬用のトイレからはみ出て床を汚すなどのトラブルが起きますが、これらは生理現象で防ぎようがないため決して叱ったりせずに優しく接してあげましょう。

ホルモンバランスが崩れ食欲の衰えやストレスを感じる

これもオスとメス両方に共通するサインですが、発情している場合ホルモンバランスが崩れることによって食欲の低下やストレスを感じやすくなります。

このような状態の時に無駄な刺激を与えてしまうと、犬の体調不良や胎児への健康被害にも繋がる可能性があります。

注意点としては、例え食欲がない場合でも体力を維持するために、犬の好物を与えたりドックフードを変えるなど工夫をして必ず食事を与えることが重要です。

また、大きな音を出して驚かす、必要以上に手を出すといった行動は控えた方が良いでしょう。

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犬の発情期によるトラブルを避けるための対処法とは?

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以上で挙げたトラブルも含め、発情中の犬はさまざまな問題を起こす可能性が高まり他の犬にも影響を与える場合があります。

そのためトラブルを未然に防ぐための対処法について3つ紹介します。

安易に他の犬と接触させない

発情期のトラブルや問題を避けるために最も効率的な手段は、異性の犬との接触を極力控えることです。

特にオスの場合は所構わずメスの性フェロモンによって発情し興奮してしまうため、散歩中はなるべく他の犬に近づかない、また排泄物等にも触れさせないといった対処法を実践しましょう。

また、発情期の状態にあるということを気づかずにドックランや犬カフェに連れていき、少しの間目を放した隙に異性の犬と交尾をし妊娠してしまう、というトラブルも少なくありません。

そのため、発情期の兆候が少しでもみられる場合は外出する際に、犬用のおむつや生理用品を装着することをオススメします。

元気がないときでも適度な食事や運動は必要

発情期の犬はどうしても神経質になりストレス等を抱えてしまうため、体調が悪くなりぐったりしてしまうことがあります。

しかし、体調が悪いからと言ってずっと家に引きこもらせる、食事を与えないと言った対処をしてしまうとますます体調が悪化することで、風邪などの感染症にかかるリスクが増えます。

そのため、適度な食事は必ず与える、外に連れ出して散歩をさせ身体を動かすことは体力を維持するためにも重要なことです。

必要な場合は去勢手術や避妊手術を受ける

発情期のトラブルを防ぐための対処法として、去勢手術避妊手術を受けるという手段もあります。

これらの手術を受けることによって、発情期の興奮状態や無駄なマーキングなど様々な問題を防ぐことができることに加え、乳腺腫瘍会陰ヘルニアなどの病気の予防にもつながります。

しかし、去勢施術や避妊手術は犬が本来もっている生殖機能を奪うことになので倫理上の問題があり、また、手術による感染症のリスクも増えるためこれらのデメリットもしっかり踏まえた上で検討することが大切です。

犬の発情期に起きやすいトラブルやその対処法まとめ

今回は犬の発情期に起こりやすい問題やトラブル、またそれらの対処法について紹介しました。

犬が発情期を迎え特有な行動をすることは犬にとって自然なことであるため、手術をしない限りその行為自体を抑えることはできません。

しかし、発情期中の犬は他の犬や人間にも影響を与えることがあるため、以上で紹介した発情期のサインやトラブル、またそれらの対処法についてあらかじめ認識しておく必要があります。

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