犬と触れ合って癒されたと思っていたら、体や目が痒い、咳が出始めた、なんて経験したことありませんか?
心当たりがある方は犬アレルギーの可能性があります。
そこで今回は、犬アレルギーの原因と症状、対策方法を紹介していきたいと思います!
犬アレルギーの症状とは?
まず犬アレルギーの症状を紹介していきます。
犬アレルギーの症状は風邪や花粉症の症状にも似ているため、症状が出ただけでは判断ができません。
犬のいる空間でのみ症状が現れる場合は犬アレルギーを疑ってみて下さい。
症状その1.咳
犬を触ると咳き込んでしまう、同じ部屋にいると咳が出る場合があります。
風邪と間違えやすいですが、風邪の時のだるさや発熱は伴わないので、症状が慢性的であればアレルギーの可能性を考えてみましょう。
症状その2.くしゃみ
同じ空間にいるとくしゃみが止まらなかったリ、鼻水が出てくることもあります。
こちらは花粉症と間違えやすいですが、花粉症の時期ではないのにこれらの症状が現れた場合はアレルギーである可能性があります。
症状その3.痒み
目の痒みや充血、腫れはアレルギーの特徴的な表情の一つです。
目だけでなく皮膚の痒みもアレルギーの症状です。
犬と触れ合った後、腕が痒くなったり、炎症や蕁麻疹が発生したりする場合もあります。
症状その4.喘息
喘息を持っている方は喘息が悪化したり、ある程度喘息が治まっていても再発したりする場合があります。
喘息を患わっていなくても、犬アレルギーが起因して喘息が発症してしまうケースもあるそうです。
症状が悪化した場合
重い症状になると、めまい、動悸、呼吸困難、下痢や嘔吐などが引き起こされます。
また、軽い症状だからと我慢していると、重い症状に繋がってしまったり、それが原因で別の症状が発症する可能性があるので、犬アレルギーだと判明した場合はすぐに対処するようにしましょう。
犬アレルギーの原因って?
そもそも、犬アレルギーの原因とは何なのでしょうか。
それは、犬が体内で生成し発するアレルギー物質、アレルゲンと呼ばれるものが人間の体内に入ることでアレルギー反応を起こしてしまうのです。
犬が生成するアレルゲンは現在判明しているもので7種類「Canf1~Canf7」あります。
その中でも、犬アレルギーの人の90%以上が反応してしまうアレルゲンがCanf1という名称のアレルゲン物質です。
Canf1は犬の毛やフケ、唾液中に多く含まれています。
犬アレルギーの原因としてあげられるものに犬の毛が多いですが、毛だけでなく毛にに着いているフケが空気中に舞いそれを吸い込むことで発症してしまいます。
なので、毛が抜けにくいトイプードルなどでも発症しないという保証はありません。
犬アレルギーでも犬を飼い続けたい時の対策方法
アレルギーの原因を知ることができたので、次は対策方法です。
犬アレルギーだと判明したら対策を取り、発症する可能性を低くするようにしましょう。
アレルギーになりにくい犬種を選ぶ
まだ犬を飼い始める前でしたら、アレルギーになりにくい犬を飼うという選択肢を入れてみて下さい。
先ほどアレルギーの原因で犬の毛やフケにアレルゲンが多いと解説しましたよね。
つまり、毛の抜けにくい犬種や毛の少ない犬種を選ぶことで、できるだけ発症する可能性を下げることも対策の一つです。
生活空間を分ける
人間と犬の暮らすスペースを分けることで接触する回数を減らす方法です。
全く別にすることが難しい場合は、寝室を分けることで、寝ている間にアレルゲンが体内に侵入するのを防ぐことができます。
また、犬と触れ合う時の部屋着と寝るときのパジャマを分けることも効果的です。
家に小さなお子様がいる場合はより生活の環境に気を付ける必要があります。
お子様の犬アレルギーが発症してしまい、症状がひどい場合にはお子様と犬の接触を絶つ必要があるかもしれません。
定期的なシャンプーをする
愛犬に定期的なシャンプーをしてあげることで毛やフケに含まれるアレルゲンを洗い流します。
そうすることで、触れた時に付着したり、空気中に舞うアレルゲンの量を減らすことができます。
しかし、シャンプーのし過ぎには注意が必要です。
犬の平均的なシャンプーは月に1,2回です。
それ以上にしてしまうと必要な皮脂まで洗い流してしまい、皮膚炎を起こしてしまったり、フケが余計に発生したりします。
また、シャンプー嫌いな犬にはシャンプー自体がストレスの原因になることもあるので注意してください。
定期的なグルーミングをする
グルーミングをすることで抜け毛やフケの発生を防ぐことができます。
ただし、犬アレルギーではない人にグルーミングをしてもらうことをおすすめします。
生活空間からアレルギー物質を取り除く
一緒に生活しているため生活空間にアレルゲンが漂ってしまいます。
それを少しでも取り除くために、部屋の換気や空気清浄機などで新しい綺麗な空気を入れたり、モップや掃除機を使用して部屋の掃除をすることで、部屋の中に付着した犬の毛やアレルギー物質を取り除くことができます。
犬の身の回り(トイレ、ベッドなど)も除菌等を行うことでもアレルギー物質を取り除いてあげることができます。
完全に取り除くことは不可能であっても、少しでも取り除くことで発症する可能性を低くしていきましょう。
触れた後は手を洗う
かなり初歩的な方法ですが効果はあります。
舐められたり、毛に触れた部分をすぐに水で洗い流すことで痒みや腫れを防ぎます。
医師に相談する
アレルギーに対する薬はありませんので、対症治療がメインになります。
通院して少しづつアレルギー反応を無くしていく療法もありますが、効果がない場合もあるので注意が必要です。
食生活で栄養バランスを改善することも効果があるようです。
犬アレルギーの原因と症状、対策方法のまとめ
今回は犬アレルギーの原因や症状、犬と共に生活していくための対策を解説してきました。
風邪や花粉症に似た症状なので、判断しにくいですが、犬と一緒の空間にいる時に症状が出た場合は犬アレルギーの可能性を疑ってみてください。
自分で判断できない場合は、医療機関で検査を行う事をおすすめします。
犬アレルギーを引き起こす原因の物質の一つは犬の毛やフケ、唾液の中に含まれています。
アレルギーを完全に発症させないことは難しいですが、対策を取ることで発症する可能性を低くしていくことは可能です。
犬アレルギーと疑わしい方はこの記事を参考に対策をしてみてください。