犬も人間と同じように、段々と年を取ってしまいます。
そんなシニア犬が安全で健康に暮らせるためには、シニア犬のケアを考えた部屋作りが必要不可欠です。
今回は、シニア犬が快適・安全に暮らせるための部屋・空間づくりのポイントをご紹介します。
愛犬が長生きできるよう、なるべく愛犬に負担をかけない部屋づくりをしていきましょう。
犬の老化のサインは?
犬も人間と同じように年を取ると身体機能が衰えてしまいます。
思わぬ事故を防止するためにも、まずは老化のサインを見逃さないようにすることが大切です。
小型犬では10歳、中型犬以上では8歳程度からがシニア犬に該当すると言われています。
このくらいの年齢を過ぎたあたりからは愛犬の行動や様子に注意してみてください。
筋肉・関節の衰えによるサイン
シニア犬になると筋肉や関節が衰えてしまうため、段差を登るのを避けるようになったりします。
他にも散歩に行きたがらなくなったり、歩き方がぎこちなかったり大変そうだったりすると注意が必要です。
目や口の衰えによるサイン
年を取って目が見えにくくなってしまうと物にぶつかったりすることが多くなるようです。
また年を取ると歯周病のリスクが高まるので、それが原因で口臭がきつくなってしまうこともあります。
その他見た目や行動の変化
他には、シニア犬になると睡眠時間が長くなる傾向があります。
このようないつもと違った行動を取り始めたら老化を疑っても良いかもしれません。
また、目に見えて体つきや体毛が変化することも多いので、ぜひ愛犬の行動や見た目を注意深く観察してあげてください。
部屋や空間だけでなく、飼い主さん自身が愛犬の介護に備えなければいけません。
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快適な部屋づくりのポイント①危険を無くす
それでは、実際にシニア犬が快適に暮らせるようにするために注意すべきポイントを見ていきましょう。
まず最初に注意すべきは危険が無いかどうかです。
筋肉や目が衰えてしまったシニア犬にとっては小さな段差などでもケガに繋がってしまいます。
大ケガをしてしまう前に、早めのケアをしていきましょう。
階段・段差
階段や段差は特にケガをしやすい場所です。
足腰や筋力が衰えてしまったシニア犬にとっては少しの段差や階段であっても転倒の危険があります。
対策としてはマットを敷いて滑りにくくしたり、クッション等を置いて登りやすくするなどが挙げられます。
スロープを設置するのも効果的です。
また、筋力の衰えが激しい場合には階段に柵を設置して登らせないようにしてしまう、という対策も考えられます。
柱や家具の出っ張りなど
家の柱や家具の出っ張りは万が一ぶつかってしまうとケガに繋がってしまうかもしれません。
特にシニア犬は視力も落ちてしまっていることが多いので、家具などがよく見えずにぶつかってしまうということがあります。
万が一ぶつかっても大丈夫なように、柱の角などにはカバーをしておきましょう。
また、危険なものはなるべく部屋の中から除いてしまった方が良いです。
冬場はストーブなどの暖房器具も危ないため、ストーブの周りに柵を設置するなどの対策が必要になります。
滑りやすい床
今までは普通に歩いていた床でも、フローリングなどは滑りやすいためシニア犬になってからだと転倒の危険があります。
滑りにくくするために何かを敷く必要がありますが、カーペットですと爪が引っかかって逆に転倒しやすくなってしまうこともあります。
ですので、爪が引っかからず歩きやすいコルクマットなどがおすすめです。
快適な部屋づくりのポイント②快適な空間を作る
危険を取り除いただけではシニア犬にとって快適な空間とは言えません。
シニア犬が快適に暮らすためには温度管理などのケアも重要になります。
室温や光の管理
シニア犬になると今まで以上に温度変化に敏感になります。
暑すぎたり寒すぎたりしないよう、こまめに室温調整をしてあげましょう。
ただし、人間が快適に感じる温度と犬が快適に感じる温度は違うという点には注意が必要です。
愛犬の様子を見ながら、ちょうど良い温度を探してあげてください。
気温だけでなく、光の管理も大切です。
本来、自然環境では夜遅くまで明るいのは不自然なことです。
夜遅くまでずっと明るい場所にいると生活リズムを崩す原因になってしまいます。
夜はなるべく暗い場所に居させてあげて、朝はしっかりと太陽の光を浴びさせてあげましょう。
快適な寝床を作る
シニア犬になると多くの犬は睡眠時間が増え、自然とベッドにいることが多くなります。
そこで、長時間使用する寝床に気を使ってあげることで、より快適に過ごせるようになります。
ベッドを選ぶ際にはなるべく洗いやすいものを選んであげると良いでしょう。
長時間使うようになるため、洗いやすいものの方が清潔に保てるようになります。
また、夏用と冬用で分けておくと愛犬がより快適に過ごせるかもしれません。
一緒に遊ぶ時も注意
安全な部屋を作ったとしても、一緒に遊んであげる時には細心の注意を払ってあげてください。
今までと同じ感覚で遊んでいても思わぬことが事故に繋がってしまいます。
特に走り回るような遊びには要注意です。
かと言って動かないと運動不足になってしまうので、あまり激しく無い運動を休憩を挟みながら行うことをおすすめします。
シニア犬と暮らす部屋作り|まとめ
シニア犬になっても安全で快適に過ごすためには、快適な空間・部屋作りが必要不可欠です。
シニア犬になると筋力や関節、視力などさまざまな部分が衰えてしまうので、そのようなサインを見逃さないようにして早めにシニア犬用の部屋づくりをし始めましょう。
シニア犬のための部屋を作る上で最初に気をつけなければならないのは危険が無いかどうかです。
筋力や視力の衰えによって様々な物にぶつかってしまったり、転倒してしまう可能性がありますのでそのような危険を無くすように対策をしましょう。
今回ご紹介したポイントに気をつけて、シニア犬にも快適な部屋づくりを実践してみてください。