愛犬の食器台の活用法と選び方、食器は人用洗剤で洗っても問題ない?

何気なく私たちが使っているテーブルは食事の際などに必要不可欠なものですが、愛犬にとって食器台は必要ないのでしょうか?今回は、愛犬に食器台は必要かどうかや食器台の選び方について調査しました。気になる愛犬の食器用洗剤についてもご紹介します。

ワンちゃん用の食器や食器台は、プラスチック製のものから陶器製のものまで様々ありますが、オシャレでインテリアとして置いていても、あまり違和感のないデザインが増えていますよね。

しかし、そもそも犬に食器台なんているの?と思っている飼い主さんもいるかと思います。

そこで今回は、ワンちゃんのための食器台活用法と選び方、そして人用の食器洗い洗剤を使用しても良いのかについて解説していきます。

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ワンちゃんにとって食器台は必要?

骨をくわえる犬

元々、外飼いが主流であった頃は、人用の食器などにエサを入れ、地面に直に置いていた印象がありますよね。

しかし室内飼いが主流の今、ご飯の時には犬用の食器台やテーブルを用意している飼い主さんが多くなってきています。

本当にワンちゃんにとって、食器台やテーブルは必要なのでしょうか?

食器台やテーブルは必要です!

結論からお話すると、食器台やテーブルはワンちゃんにとって必要です。
大きく分けて2つ理由があります。

1. 食事中に愛犬の食器が動かず、食べやすい
2. 誤嚥や吐き戻しがしづらくなる

床にお皿を置いた状態でご飯を与えると、ワンちゃんが食べる毎に少しずつお皿が前へ前へと移動してしまうことがありませんか?

ワンちゃんは、ご飯を食べる時に舌を器用に使ってご飯を舐めて、すくい上げながら口に入れた後、口内で噛みます。

そのため食器台を使用するとで、ご飯を舐めてすくい上げようとする度に、お皿が動いてしまうことを防げます。
そして食器台を使用することで得られる最大のメリットは、誤嚥や吐き戻しがしづらくなるということです。

特に短頭犬種と言われるシーズーやパグ、高齢の子にとって首を下げた状態での食事がしづらく、下を向くことで喉が狭まってしまうため誤嚥に繋がりやすいと言われています。

短頭犬種や高齢の子以外でも、早食いをしてしまう子や、器官が生まれつき狭い子にとっては誤嚥だけでなく、吐き戻してしまう恐れもあるためそういった子は特に、食器台やテーブルを使用することをおすすめします。

食器台はどんなものがある?

食器台には、食器と台が一緒になっている一体型と、食器と台を離すことが出来るセパレート型の2種類があります。

お手入れや食器を洗うことを考えると、セパレート型がおすすめです。

一体型のものは、見た目にオシャレなものが多くインテリアとして置いていても違和感のないデザインのものが多いですが、実際に使用しているとワンちゃんの食器を洗ったり、お水を変えたりという日常動作をすると、特に洗う必要のない台も洗わなければいけなくなってしまい、洗ったあとの乾燥にも時間を取られ手間になってしまいます。

そのため、手間にならずお手入れもしやすいセパレート型をおすすめします。

食器台の選び方

犬とバケツ

ワンちゃんにとって、食器台があるかどうかで食べやすさは大きく変わりますが、愛犬に合ったものでないと意味がありません。

では、一体どういったところに注目して食器台を探せば良いのか、愛犬に合った食器台の選び方について解説していきます。

食器台の高さ

食器台の高さは、体高が何㎝~と言った明確な指標はありません。

超小型犬~大型犬という大きさだけでなく、同じ小型犬であっても体格が違うためまずは、愛犬に合った食器台の高さを知る必要があります。

食べやすい高さの目安=体高-10㎝
※体高とは、地面~首の付け根あたりまでの高さのこと。

あくまでも目安ではありますが、基本的にはこの高さがワンちゃんにとって食事をしやすい高さと言われています。

購入前に例えば、ティッシュボックスなどご自宅にあるものの上にお皿を置いてみて、愛犬にピッタリの高さを探してみましょう。

高さ調節機能

すでに成犬もしくは高齢犬であれば、大きく体高が変化することはありませんが子犬の場合は、成犬になった時にわざわざ食器台を購入し直さなくても良いように、高さ調節出来るものが安心です。

最低でも3段階高さ調節出来るものがあれば、成犬になった場合にも対応しやすいと言われています。

基本的に、高さ調節出来るものは木製が多いため、高さの調節が出来るか確認するのと同時にはっ水・防水加工がされているかも確認しておきましょう。

今使用している食器の大きさ

セパレート型の食器台には、テーブルとして食器を置くタイプと、食器台に穴が開いておりその穴に食器をはめ込むタイプの2つがあります。

どちらにしても、お皿の大きさがテーブルより大きいもしくは、はめ込む穴よりも大きい場合、お皿がぐらついてしまいワンちゃんは食べづらく感じます。

一体型の場合は、お皿もセットで食器台に付いているため問題はありませんが、セパレートタイプを使用する場合は、食器台に問題なく食器が置けるか大きさも確認しましょう。

もしインターネット通販で購入する場合、はめ込むタイプの食器台は別売りで食器が販売されていることが多いので、食器も一緒に見てみると大きさの目安が分かりやすいです。

滑り止め

はめ込むタイプではなく、直接食器を置く場合は滑り止めマットが付属されているか、滑り止め効果のある食器台かどうか確認しましょう。

基本的にお皿が動いてしまっても食器台のフチで止まりますが場合によっては、ワンちゃんにとっては食器の位置が遠いもしくは、近すぎて食べづらく感じます。

食器台に付属している滑り止めマットは取り外しが可能で、商品によっては天板の部分のみ取り外し出来るものもあるため、汚れた際に簡単にお手入れすることが出来ます。

おすすめのワンちゃん用食器台

犬のボウル

実際におすすめの食器台をご紹介していきます。

ワンちゃん用の食器台には、一体型とセパレート型の2種類ありますが今回は、お手入れもしやすいセパレート型のおすすめ食器台をご紹介します。

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ドギーマン ウッディダイニング S・M

滑り止めマット付きの木製食器台で、価格も1,313円と手頃な価格のため人気の商品です。

Sサイズは高さを3段階、Mサイズは高さを4段階変更出来るため、これから成長する子犬でも長く使えます。

この食器台は、飼い主さんが食器台を動かしやすいように両サイドに持ち手がついているため、移動や片付けもスムーズに出来ます。

高さを変える場合は、ドライバーが必要ですが力の弱い女性でも取りつけや高さ変更がしやすく、簡単でもしっかりと止めることが出来ます。

ドギーマン ウッディーダイニング M サイズ

ドギーマン ウッディーダイニング M サイズ

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SuperSunny ペットボウルスタンドセット

オシャレなデザインですが、食器が4つも付いていて1,980円とお手頃です。

残念ながら高さ調節は出来ませんが、スタンドの足にはしっかりと滑り止め機能が付いているため、ワンちゃんが食事中でも食器台が移動してしまうことはありません。

ステンレス製とプラスチック製の食器が付属されているため、すぐに食器台を使いたい飼い主さんにとって便利です。

ペットボウル JUNSPOW スタンドセット  S・L

給水器と可愛い猫型のボウルが付いている食器台です。
Sサイズ1,670円、Lサイズ1,780円と価格はお手頃で、付属の給水器はサイフォンの原理で水を自動的に給水してくれます。

一体型のようなデザインですが、ボウルや給水器など全て取り外し可能のためお手入れも簡単です。

こちらも残念ながら食器台自体の高さ調節は出来ませんが、ボウルの角度が変えられるようになっているため、目安となる高さに大きさ誤差がなければ利用出来る可能性もあります。

ワンちゃん用の食器は人用の洗剤を使っても問題ない?

犬と食器とキッチン

結論から先にお話すると、人用の洗剤でも問題ありません。

もちろん、ワンちゃんが洗剤自体を口にしてしまうのは危険ですが、きちんとすすぎと乾燥をさせれば問題はないと言われています。

ワンちゃんが洗剤を飲み込んでしまうと、中毒症状を起こし嘔吐などを引き起こすためしっかりとすすぎ、洗い流すようにしましょう。

人用洗剤とペット用洗剤

多くの飼い主さんは、人と同じ食器用洗剤を使用されていますがペット用の食器用洗剤もあります。

人用の食器用洗剤は中性で出来ていますが、実は中性洗剤では愛犬の唾液を綺麗に洗い流すことは出来ないとも言われています。

そもそもワンちゃんの唾液はアルカリ性で出来ており、虫歯になりにくいという特性を持っていますが反対に、細菌が繁殖しやすいという欠点もあります。

唾液がたくさんついて、ぬめりが落ちない時には、アルカリ性を綺麗に流せる酸性で出来ているペット用洗剤が効果的です。

普段、綺麗に洗い流せているつもりでも食器の汚れや傷に付着したぬめりや細菌まではなかなか洗い落とせていない場合もあるため、出来るだけ食器も傷などがついたら新しいものに変えてあげることも重要です。

ワンちゃんの食器を綺麗に洗う方法

ペット用洗剤の方が、ワンちゃんの体を元に作られた洗剤のため効果的に汚れを落とすことが出来ますが「ワンちゃん用のものは高い」と言ったイメージがある方もいますよね。

そこで、手近で安価なものでも綺麗に洗い流せる、ワンちゃんの食器の洗い方をご紹介します。

乾いた布やキッチンペーパーなどで食器を拭く

愛犬が使い終わった後の食器は、ぬるぬるとしていて水ではなかなか落ちません。

まず水に濡らす前に、キッチンペーパーやティッシュ、乾いた布で食器を拭きとりましょう。

この時、出来るだけ愛犬の食事が終わったらすぐに片づけるようにしてください。
時間が経てば経つほど、汚れやぬめりが頑固になってしまいます。

メラミンスポンジもしくはペット用スポンジを使用する

ペット用スポンジは人用のスポンジに比べると目が粗く、掃除用のスポンジによく似ています。

こうした目の粗いスポンジを使うことで、ぬめりや汚れを効率的に落とすことができ人用のものであればメラミンスポンジが一番近い素材です。

メラミンスポンジは泡立つことはありませんが、きめ細かい繊維が食器に密着するため、汚れを綺麗に落とすことが出来ます。

酸性の液体で洗い流す

身近で安価な酸性のものは、クエン酸やお酢が代表的です。

アルカリ性は酸性に弱いため、中性で出来ている人用の洗剤よりも簡単に、汚れやぬめりを落とすことが出来ます。

クエン酸やお酢を、ワンちゃんの食器に吹きかけしばらく置いてから、洗い流しましょう。

しかし、お酢は嗅覚の優れているワンちゃんにとって臭いがきつく感じる子もいるため、ドラッグストアや100円ショップでも購入出来るクエン酸がおすすめです。

クエン酸を使用する場合は、あらかじめスプレータイプのクエン酸を用意するか、粉末状のものであればクエン酸を溶かしてスプレー容器に入れて使用してください。

ワンちゃんの食器の選び方

犬の食器選び方

愛犬の食器を選ぶ際、素材や機能面など愛犬の癖によって選ぶ食器は異なりますよね?

実は愛犬にとって楽しみなご飯の時間も、しつけをする良い機会でもあります。
最後に、愛犬の性格や癖別に見る食器の選び方をご紹介します。

早食いをしてしまう子

人でも食事に時間をかけない人はいますが、ワンちゃんは早食いしてしまうことによって上手く嚥下が出来ず、嘔吐してしまうことがあります。

また、早食いはよく噛まずに丸飲みするため喉に詰まる恐れがあるだけでなく、肥満の原因ともなります。

そうした早食いを防止するための、早食い防止食器を使用しましょう。

早食い防止食器は、基本的にはプラスチック製で出来ておりデコボコした迷路のような作りとなっているため、舌を器用に使えるワンちゃんでも早食いすることが出来ません。

プラスチック製の食器は軽いため、食事中に食器が動きやすいという欠点がありますが、滑り止めマットなどを使って、愛犬が食べやすい環境作りをしてあげましょう。

噛み癖がある子

食事が終わり食器を舐めているのかと思いきや、食器を噛んでいたという噛み癖のあるワンちゃんもいます。

そんなワンちゃんには、ステンレス製の食器がおすすめです。
壊れにくく丈夫で、熱や薬剤にも強い素材のため清潔に保ちやすいのが長所ですが、金属アレルギーがある子には向きません。

ワンちゃんによっては、食器に映る自分の姿が怖くて食事を摂れないなんて子もいるため、注意が必要です。

食器が動いてしまいやすい子、金属アレルギーがある子

ワンちゃんの食器で最もおすすめなのは、陶器製の食器です。
陶器は重量があるため動きづらく、金属アレルギーのある子でも安心して使用出来ます。

また陶器はデザインの可愛い食器も多いため、愛犬だけでなく飼い主さんも目で楽しむことも出来ます。
中には電子レンジの使用が出来るワンちゃん用の陶器製食器もあるため、作り置きの手作り食を温めたい場合などでも使用でき便利です。

ステンレス製と同じく陶器は丈夫な素材なので、噛み癖対策にも効果的ですが落とした際に割れてしまうリスクがあるため、取り扱いには注意が必要です。

まとめ

愛犬の健康を考えた時、まず初めに散歩や食事について考えますが、愛犬が暮らしやすい環境作りも大切です。

口にするものだけでなく、口にするものを入れる食器や、食事のしやすい環境を整えることが出来るのは飼い主さんだけです。
この機会にぜひ、現在の愛犬の食事環境を見直してみてください。

また、愛犬が使用した後の食器は出来るだけすぐに洗うことで、清潔を保ち長期的に食器を使うことが出来ます。
汚れやぬめりが酷い場合は、買い替える前にぜひクエン酸など身近なもので綺麗に出来ないか試してみてください。

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