愛犬の噛み癖にお悩みの方はいらっしゃいますか?実は犬が噛み付くという行為には、必ず理由があるそうなんです。
噛む理由は犬によって様々ですし、子犬と成犬でも噛み癖の原因や対処法は異なります。
そのためまずは飼い主が愛犬の噛み癖についてよく分析することが重要なんです。
今回はそんな犬の噛み癖に関する情報を、詳しくまとめていきたいと思います。 有効なしつけ方法などについてもご紹介いたしますので、是非参考にしてみてくださいね。
犬の噛み癖はなぜ起こる?原因究明!
愛犬との楽しい生活の中、噛み癖について頭を悩まされいてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
おもちゃはまだしも、室内の家具や飼い主さんの洋服を噛んでダメにしてしまったり…。
最も注意しなければならないのが、人間や他のペットに対しての噛むという行為ですよね。
たとえじゃれているつもりだとしても、犬の鋭い歯に噛まれてしまうと、大きな怪我につながってしまうという危険性があります。
そんな愛犬の噛み癖を直すために、噛み癖が起こる原因について詳しく学んでいきましょう!
犬が噛むのには様々な理由があった
犬が噛むという行為には、理由があります。しかしその理由は犬によってや時期によって様々なんです。
犬の噛み癖の原因についてまとめましたので、さっそく見ていきましょう。
・口の中(歯や歯茎など)のかゆみを解消するため
・飼い主の気を引くため
・ストレスや怒りを解消するため
・抵抗するため
・縄張りを守るため
主に上記の原因があげられます。
一番上の【口の中のかゆみ】が原因というのは、成長段階など一時的な場合が多いですので、比較的対処しやすいといえます。
おもちゃなど噛む専用のグッズを与えてあげさえすれば、噛む対象が人間に及ぶことは少ないからです。
飼い主としてより注意が必要なのは、その下の4つの原因かもしれませんね。
この場合、噛む対象が人間や他のペットなどに向いてしまうことが多々ありますので、おもちゃなどを与えただけでは改善しません。
また、飼い主や一緒に生活する家族などに対しては全く噛んだりしないのに、外からお客さんがやってきた場合など、歯を剥いたり噛もうとしたりするという場合もあります。
そういった場合は、犬の本能でもある縄張り意識による噛み癖かもしれません。
「自分の家、テリトリーが知らない人間に脅かされてしまう!」と考え、縄張りを守るために噛んでしまうといった可能性もあるようです。
要注意!体調不良や病気が原因によって噛む場合もあり
また、更に注意しなければならないのが、病気などが原因の場合です。
病気や疾患により精神的なストレスが発生し、そのイライラを解消するために噛むという行為に及んでいる可能性もあります。
また、先ほど述べました【口の中のかゆみ】が、実は病気による影響だったというケースもあるようです。口腔内の病気・疾患は以下のようなものが挙げられます
口内炎・口唇炎・歯根膿瘍・歯周病・歯肉炎・舌炎・口腔腫瘍・口腔癌
以前よりも噛み癖が強くなったり、それ以外にも口の中を気にしているようなサインが見受けられた場合は、病気も疑いましょう。
また、症状によっては口臭が強くなったり、食欲がなくったりといったこともあるようです。
すぐにでもかかりつけの獣医師さんに診てもらいましょう。
子犬の噛み癖と成犬の噛み癖
犬の噛み癖には様々な理由があることがわかりました。
こういった理由を見分けるのは、なかなか簡単なことではなさそうですよね。とはいえ病気が原因の場合は一刻を争う場合がありますので、より注意が必要です。
さて、ここからは子犬の噛み癖と成犬になってからの噛み癖の違いについて分析していきたいと思います。
それぞれの違いを頭に入れておくことで、噛み癖の原因をよりはやく究明することに繋がるかもしれません。さっそくみていきましょう!
子犬の噛み癖について
子犬の噛み癖の場合は成長段階ということで一時的に起きている場合が多いです。
たとえば、歯の生え変わりが原因に挙げられます。
犬の乳歯は上の歯14本、下の歯14本、合計28本あります。基本的には生後50~60日程で全ての乳歯が生え、生後6ヶ月頃までには乳歯が永久歯へと生え変わります。
ちなみに成犬の永久歯は、上20本、下22本、合計42本です。
この歯の生え変わりの時期が最初にくるのが、大体生後4ヶ月程度からだと言われています。よってこの辺りの時期(歯牙脱換期)に、口の中に違和感やかゆみなどを感じる犬は多いようです。
歯や歯肉がむずむずするので、噛むときの刺激を与えることによってかゆみを解消しようとしているんですね。
また子犬ということで、親に甘えるような感覚で、飼い主の手や足などを噛むといったケースもあるようです。
成長段階の噛み癖は一時的なことも多いと説明しましたが、だからといって何も対策しないというのは後々支障を生むことになりかねません。
「その内直るだろうからいいかな」と考えてしまいたくなりますが、ある程度対処しておくことが、成犬になってからの噛み癖を予防にも繋がるからです。
成犬の噛み癖について
では続いて成犬の噛み癖についても考えていきましょう。
子犬との違いは、歯の生え変わりによる口腔内のかゆみは発生しないということです。
そのため、口の中がかゆそうな素振りが見えた場合は、すぐにでも動物病院へ診療にいきましょう。
シニア犬になると、腫瘍などのリスクは高まります。また、歯槽膿漏は腫瘍などと比べるとそれほど深刻と捉えていない飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、近年の研究によりますと、歯槽膿漏が小型シニア犬の心臓病の原因となる可能性もあるとの報告もあります。
もちろん口腔内の病気だけではありませんが、いきなる噛み癖が激しくなったという場合は1つのサインとして考えられますので、注意しましょう。
また、引越しや新しいペットがやってきたりといった環境の変化によるストレスによって、噛み癖が起こる場合もあるそうです。
成犬は子犬のとき以上に、環境の変化に神経質になってしまうという子もいます。ストレスの原因をはやく見付けた上で、なるべく安心出来る環境を整えてあげましょう。
犬の噛み癖の予防・対処法!しつけ教室は?
ではここからは、噛み癖の予防法や対策法についてご説明していきたいと思います。
しつけ教室の情報についてもご紹介いたしますので、愛犬の噛み癖にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
愛犬の噛み癖を防ぐために|予防・対策
噛み癖の予防法は、まずはしっかりと叱ることで、「噛んではいけないんだ」という考えを身につけさせることです。
叱り方はある程度統一することが望ましいです。たとえば、「だめ!」「やめなさい!」などなるべく短い言葉を使い、同じフレーズを使い続けることで、なるべくはやく認識させましょう。
そして叱ったあとでちゃんと噛むのをやめられた場合は、しっかりと褒めてあげましょう。叱ると褒めるをメリハリをもって使い分けるのがポイントです。
また、飼い主の手で愛情を伝えるというのもとってもおすすめです。
マッサージをしてあげたり、おやつや愛犬の好物を手から直接与えたりすることで、手に対して安心してくれるようになります。
噛み癖には対策グッズやしつけ教室もアリ
噛み癖の予防法・対策についてご説明いたしましたが、とはいえどれだけ飼い主さんが頑張ってしつけようとしたところで、その頑張りが必ず実を結ぶとはいえません。
犬の噛み癖は、しつけによってある程度改善可能ではありますが、個体差によるものも大きいので、噛み癖があるからといって自分のしつけに必要以上に責任を感じることはありません。
しつけを頑張っても噛み癖がどうしても直らないという場合に効果的な方法をご紹介したいと思います。
まずは噛み癖対策グッズです。
最近ではペットショップやネット通販でも、噛み癖対策グッズが数多く販売されています。
たとえば噛み癖防止スプレーや、防止マスクなどです。
こういったグッズを常に使用するというのはおすすめしませんが、たとえばどうしても噛んで欲しくないものに対してのみスプレーを使用したり、動物病院での診療中などどうしでも噛み癖を控えたいときにのみマスクを被せるといったことは、一時的に有効です。
その際はしつけを継続しながら、一時的にグッズを併用するという形が良いでしょう。
それでも改善にいたらなかった場合は、しつけ教室を利用するという方法もあります。
費用はかかりますがプロのトレーナーさんが噛み癖をやめるためのトレーニングを行ってくれますので、より高い効果が望めます。
飼い主さんも参加して、愛犬と一緒に学ぶことができるグループ形式のレッスンや、決まった期間をトレーナーさんに預けるホームステイ形式のコースもあるようです。
料金は数千円~20万円程が相場となっており、レッスンの中身によってかなり幅はありますが、まずは相談から受けてもらえるといったしつけ教室もありますので、プロのアドバイスが聞きたいという方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
犬の噛み癖の直し方|まとめ
今回は犬の噛み癖対策についてお届けしてまいりました。
犬の噛み癖の理由や注意すべきポイントについてご説明いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
理由や原因を突きとめるのは、決して簡単なことではないと思いますが、それによってその後の対処法なども変わってきますので、愛犬のことをしっかりと観察し、なるべくはやく原因を見つけてあげましょう。
また、噛み癖防止グッズやしつけ教室の情報についてもご紹介しましたので、是非参考にしてみてくださいね。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。