ペキプーの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ペキプーのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ペキプーの平均寿命は?
ペキプーの平均寿命は10年~13年といわれています。
小型犬の平均寿命が10年~15年といわれているのでやや短いように感じます。
個体差もありますが、健康管理や生活環境によって13年以上長生きする子もいるのであくまで目安ととらえるのがよいでしょう。
ペキプーの寿命と長生きするコツ
ペキプーはペキニーズとトイプードルのミックス犬です。
そのこによって見た目は変わってきますが、ペキニーズ程潰れていない短い鼻先と、トイプードルのカールした毛質を受け継ぐ子が多いです。
トイプードルの毛は抜けることがなくアレルギーを持っている方でも飼いやすいということで有名です。
そのためもつれや毛玉になりやすく、毎日のブラッシングが絶対に必要となってきます。
そんな毛質を受け継ぐペキプーですから当然ブラッシングは毎日のお手入れの必須条件になりますね。
ブラッシングをせず毛玉を放置してしまうと皮膚が傷つき皮膚病にり、細菌を吸収しやすくなって病気にかかりやすくなってしまいます。
そうならないように子犬の頃からブラッシングの練習をしましょう。
毛が伸びるとカットが必要になってくるので月に1度トリミングに行くと更に綺麗な皮膚を保つことができます。
またペキニーズよりの子だと鼻先が短いため心臓病にかかりやすく、プードルよりの子は関節が弱いため膝蓋骨脱臼(パテラ)や骨折しやすい傾向があります。
心臓病や膝蓋骨脱臼は共通の原因として肥満が上げられます。
もちろん先天性疾患の可能性も十分にありますが、甘やかしすぎてご飯やおやつを欲しがるだけあげ、適度な運動をさせないと肥満細胞が増え肥満になり病気にかかりやすくなってしまいます。
体重管理をし定期的に健康診断を受けることによって愛犬の健康状態を把握しておくことが長生きへのコツです。
ペキプーのかかりやすい病気は?
ペキプーは関節が弱くレッグペルテスや膝蓋骨脱臼になりやすいです。
レッグペレスは後ろ肢にある大腿骨頭とよばれる、太ももと骨盤を連結している部分へ、血液の供給量が不足し骨頭が壊死することによって起こる病気です。
症状としては足をあげたままの状態にしたり、歩くときに最小限しか地面に足をつけないようにする姿があげられます。
膝蓋骨脱臼は後ろ脚の膝の皿(膝蓋骨)がずれたり外れたりする病気です。
症状としてスキップするような歩き方やびっこをひくような歩き方、時々足をあげたりすることがあげられます。
その他に耳が垂れている犬種に多い外耳炎などがあります。
ペキプーのかかりやすい病気のサイン
ペキプーがかかりやすい病気のサインを知っておくことは大切です。
レッグペルテスは発症原因が未だ解明されておらず予防が難しい病気です。
レッグペルテスや膝蓋骨脱臼はともに足が痛むためびっこをひいたり、足をかばって歩く姿がみられます。
そんなしぐさがみられたらすぐ病院で診てもらいましょう。
外耳炎は耳を必要以上に足で掻きむしったり、つーんとした匂いを発します。
耳が汚れやすくなったり黄色でぐじゅぐじゅした耳垢がみられるようになったら外耳炎のサインです。
すぐに治療を始めましょう。
病気の予防法と対処法
ペキプーのかかりやすい病気の対処法、予防法をご紹介します。
レッグペルテスの発症の原因は現在も分かっておりません
大腿骨頭への血管が何らかの原因で損傷し発症するといわれています。
愛犬の月齢や症状、股関節の状態、飼い主様の希望で治療法は変わってきますが内科的治療と外科的治療があります。
内科的治療は鎮痛剤やレーザー両方などの痛みの管理や運動制限を行います。
進行性のある病気なので悪化した場合外科的治療で大腿骨頭を切除する手術になります。
はっきりとした原因が分かっていないため予防が難しい病気です。
1歳未満の子に発症しやすいので子犬の時期は特に注意して観察し、変わった変化がみられたらすぐ病院にいきましょう。
膝のお皿が外れてしまう膝蓋骨脱臼は先天性と後天性があります。
後天性の場合、老化による関節の弱まりや、肥満、怪我や落下などで足に負担をかけ発症する場合があります。
症状はグレード1~4までありますが、酷い場合足を使えなくなってしまうこともあります。
予防法としては、フローリングにカーペットを敷き滑りにくくする、階段などの段差を上らせない、肥満にさせないなどが上げられます。
これは先天性の場合で膝蓋骨脱臼を発症してしまった子でも、症状を悪化させないための予防法にもなります。
また耳が垂れているため通気性があまり良くなく外耳炎を起こしやすいです。
外耳炎にかかると完治するのに数ヶ月かかります。
定期的な耳掃除で予防することができるので2週間に1回程耳掃除をしてあげましょう。
逆に耳掃除のやりすぎて炎症をおこしてしまうこともあるのでやりすぎには注意です。
付きに1度のトリミングで耳掃除をしてもらうのもいいと思います。
ペキプーの老化のスピード
小型犬の平均寿命よりやや短く感じるペキプー。
生後1ヵ月~1年で人間でいうと17歳歳をとります。
2年目からは約4歳ずつ歳をとっていくので13年で人間でいうと約65歳になります。
人間年齢で見ても少し早い寿命に感じますね。
ですがペキプーはミックス犬で、純血種より長生きするとも言われています。
生活環境や飼育状況によって寿命も変わってきますので、私たちでできる範囲のサポートをしていきましょう。
ペキプーの老化に伴う外見の変化
ペキプーは歳をとると足腰が弱くなり、前までは上れていた小さな段差も上れなくなったりします。
普段歩きなれた道でも疲れやすくなってくるので歩くのを嫌がる姿もすこしずつみられてきます。
また毛質も硬くなりつやがなくなったり、色素が薄まったりします。
特に背中や鼻先の色素が薄まってきます。
ペキプーに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
ペキプーはトイプードルの毛質を受け継いでいます。
老化が進むとつややハリがなくなってくるため動物性たんぱく質を多く含んだチキンやサーモンのフードをおすすめします。
硬いのが食べにくくなってきた子にはふやかしてからあげると良いです。
また老化すると関節も弱まってくるので骨を丈夫にするためにキャベツもおすすめです。
キャベツにはビタミンK、ビタミンCが豊富に含まれており血液生成や骨の保全に効果があるとされています。
食物繊維が豊富なのでお腹がゆるいこには茹でたり蒸したりしたものをあげると良いでしょう。
1日5g程度(1枚の1/3)を目安にしてください。
高たんぱくなのにヘルシーなささみを茹でてあげると筋肉強化になり、ダイエット中の子のおやつとしても最適です。
ペキプーに適した散歩の量は?
ペキプーは元々狩猟犬として改良されたトイプードルの血も受け継いでいるので適度な運動が必要です。
1日20分~30分の散歩が必要となってきます。
しかし筋肉未発達であったり関節が丈夫な子ばかりではないので、15分ずつ分けて散歩に行くことをおすすめします。
遊び好きな面があるので室内のみの運動ですとストレスを抱えてしまいます。
また、警戒心が強く神経質になるときがあるので、散歩をしていろんな人や犬に出会い、社会性を身に付けることも必要です。
雨の日はかっぱを着せて行くのもいいですが、散歩をお休みして室内での運動に切り替えても良いでしょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
ペキプーはプードルの警戒心の強さと神経質な部分を持ち合わせています。
そのため初めて会う人や犬にビクビクしてしまいストレスになる可能性があります。
子犬の時期から散歩やドックラン、ドッグカフェなどへ積極的に出向き社会性を身に着けることによって慣れさせることが将来のストレス予防になります。
また毛が抜けないかわりにもつれや毛玉になりやすいため毎日のブラッシングや月に1度のトリミングが必須になってきます。
愛犬からすると慣れてない場所に何時間も拘束されるわけなので、いるだけでもストレスになります。
その状態でブラッシングに慣れていないと、慣れない場所に嫌いな行為で精神面への負担が増えてしまいます。
そうならないために子犬の時期からブラッシングの練習をしましょう。
最初は数分ブラシを体にあてるだけでも大丈夫です。
慣れてきたら少しずつ時間を増やしていき、終わったら沢山褒めてあげましょう。
日々の飼い主様の努力が愛犬のストレス軽減に繋がります。
ペキプーの寿命に関するまとめ
トイプードルの毛質をもち、アレルギーの方でも飼いやすいとミックス犬の中でも人気なペキプーです。
運動能力も高く一緒に遊ぶに適しています。
しかし関節が比較的弱くいまだ原因がはっきりしていない病気が発症する可能性もあります。
そのためちょっとした些細な変化でも気づくことによって悪化することを防ぐことができます。
小さなことでも気なることがあればすぐ病院へ行きましょう。
定期的な健康診断を行うことによって早期発見や治療ができ大切な愛犬の寿命を延ばすことができます。
健康管理と沢山の愛情でペキプーとの楽しい時間を過ごしてくださいね。