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マルチーズの寿命はどのくらい?なりやすい病気の症状と予防法

犬種によって寿命はさまざまです。今回は【マルチーズ】の健康維持に必要な情報や長生きのコツを紹介します。平均寿命や長生きのために必要なことを知り、愛犬とできるだけ長く一緒に居られる環境を作りましょう。

マルチーズの寿命はどれくらいなのでしょうか?

もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。

そこで、マルチーズのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。

マルチーズの画像

マルチーズの平均寿命は?

マルチーズの平均寿命は12~15歳前後(人間に例えると60歳代半ば)で小型犬の中では長寿な犬種と言えます。

日本での最高年齢は24歳(人間に例えると103歳)という報告もあり、育て方や環境によって寿命も変わってきます。

マルチーズの寿命と長生きするコツ

マルチーズの寿命を延ばすためには、月齢・年齢に合った栄養バランスのとれた新鮮な食事を与えることが大切です。

マルチーズの寿命にかかわる食事としてアレルギーが挙げられます。

マルチーズの皮膚疾患は食べ物が起因していることが多く、アレルギーの場合には低アレルゲンの食事を与えるなどしてあげましょう。

また、日頃から適度な運動を行い、体を鍛えておくことも大切です。

マルチーズはもともと活発で遊ぶことが大好きな犬種ですが、体が小さく、あまり多くの運動量を必要とはしない上に、「膝蓋骨脱臼」という病気になりやすい犬種なので、長時間の散歩を毎日続けたりすると足や体に対して負担がかかります。

しかし、まったく散歩に行かないと社交性の欠如やストレスの原因になってしまいます。

1日に1~2回は外気に触れさせ、10分程度の散歩を楽しみながら気分転換や適度な運動をさせてあげましょう。

マルチーズは愛玩犬として大切にされてきた犬種であり、抱っこなど人間と一緒にいることを好みますが、その一方で、一人ぼっちになるお留守番は苦手な傾向にあり、ストレスを感じることになります。

短時間から一人になることに慣れさせてあげるなどし、お留守番の際に極度なストレスを感じないようにしてあげましょう。

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マルチーズのかかりやすい病気は?

マルチーズの病気には目に関わる病気や、耳が垂れているためにかかる病気をはじめ様々なものがあります。

「老齢性白内障」は眼球の水晶体の一部もしくは全体が白濁し、視力障碍が起きる病気です。

老齢性だけではなく若年性のものもあります。

「眼瞼内反症」はまつ毛が反り、常にまつ毛が眼球を刺激している状態になる病気です。

「外耳炎」は耳の垂れている犬種に多い病気で、耳の中に細菌が繁殖することで起こる病気です。

「膝蓋骨脱臼」はうしろ足の膝蓋骨が正しい位置からずれてしまう病気です。

「低血糖症」は子犬がかかりやすいと言われれている病気で、長時間食事が摂れなかったりすると血液中の糖分濃度が薄くなり、栄養が全身に回らなくなってしまいます。

「僧帽弁閉鎖不全症」はマルチーズの病気の中でも高齢犬に多く見られる心臓の病気です。

心臓の右心室と左心室の間には血液の逆流を防ぐ弁があり、その弁が変形したり厚くなってしまうことで本来の役目を果たすことができなくなってしまいます。

その他にも「犬ふるえ病(神経系疾患)」と呼ばれる、興奮状態であったりストレスが溜まると全身を震えさせるなどの症状が出る神経系の病気もあります。

マルチーズのかかりやすい病気のサイン

「老齢性白内障」にかかるとまわりの物や壁などにぶつかるなどの症状が見られます。

大怪我の原因にもなるため、気になる行動があれば迷わず受診しましょう。

「眼瞼内反症」では犬自身も目が気になってしまい、こすったり触ったりします。

細菌が入り角膜炎や結膜炎になってしまうこともあるので、早めの受信を心がけましょう。

「外耳炎」については耳垂れや臭いなどの異変に気づいた際はすぐに病院を受診しましょう。

「膝蓋骨脱臼」になると痛さから足を引きずったり、足に違和感を持つようになります。

「低血糖症」になると息使いが荒くなったり元気がなくなったり、痙攣などの症状が見られるようになります。

「僧帽弁閉鎖不全症」では疲れやすかったり、絞り出すような咳をする様子が見られます。

病気の予防法と対処法

「白内障」は、大きく分けて「先天性白内障」と「後天性白内障」の2つのグループに分けられます。

先天性のように遺伝の場合は防ぎようがなく、また、後天性のものでも白内障の発症メカニズムや原因においてまだよく解明されておらず、完全に予防することは難しいと言われています。

しかし、酸化ストレスや紫外線が影響しているのではないかとされており、日頃から酸化ストレスと紫外線対策をすることで予防につながることもあります。

「眼瞼内反症」は一般的に先天的に発生することが多いといわれており、これも予防することは困難な病気です。

瞼の状態がおかしいと感じた場合や気になる症状が現れた場合は早期の通院を心がけましょう。

「外耳炎」に対しては耳の中の毛を短くきったり、耳の中が蒸れないようにするなどして、耳の中を清潔な状態に保ってあげることが大切です。

「膝蓋骨脱臼」は遺伝による発病もありますが、フローリング等の床で足を痛めてしまうなど、日常生活の中で起こる外傷の場合もあります。

予防するためにもフローリングなどにマットやカーペットを敷くなど、滑らないよう環境を整えてあげましょう。

「低血糖症」については、体を冷やさないようにしたり、お腹をすかせた状態が続かないよう気をつけることが大切です。

「僧帽弁閉鎖不全症」については、犬が高齢になってきたら健康診断を習慣付けるなどし、早期発見に努めることが大切です。

マルチーズの老化のスピード

他の犬種に比べて平均寿命が長めのマルチーズ。

12歳~15歳が平均寿命だと言われているので、人間と比較するとおよそ4倍の老化速度となります。

人間の歳に換算すると、1年で4歳歳を取ることになります。

しかし、寿命は環境によっても変化するので、平均寿命よりうんと長生きするわんちゃんはたくさんいます!

マルチーズの老化に伴う外見の変化

老犬になると、お腹に肉がついてたるむ、顔やお尻の筋肉が衰えてくる、髭や体毛に白髪が混じってくる、といった変化が主に見られます。

日常の身体の動きでは、歩く速度がゆっくりになる、声をかけても反応するまで時間がかかる、少しの段差でもつまずいたりして歩くのに苦労するようになる、というような変化があげられます。

老化に伴う外見の変化

マルチーズに似た犬種

ボロニーズハバニーズ

老犬におすすめの食べ物は?

マルチーズはもともと食が細く、小食なことが多いです。

少ない量で動物性タンパク質など必要な栄養素をしっかりと摂れるようにしてあげましょう。

また、マルチーズに多い涙やけのトラブルは、穀物の摂取によるアレルギーが原因である場合もあります。

小麦やトウモロコシなどはアレルギーを引き起こしやすいとされているので、与えないようにしましょう。

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マルチーズに適した散歩の量は?

マルチーズの必要な運動量は少なく、室内だけの運動でも十分まかなうことができます。

しかし、散歩は運動以外にも、外の景色に触れ好奇心を満たすことや、ほかの犬や家族以外の人と触れあうことで社会性を磨くためにも必要です。

運動メインの散歩よりも、のんびりした、遊びメインの散歩がマルチーズに合っています。

1日に短い時間(15~20分)を複数回することが理想です。

あまり長時間の散歩は、マルチーズの関節に負担をかけてしまうので気を付けましょう。

歳を重ねるごとに体力が低下していきますので、様子を見て調整が必要です。

ストレスをかけないために飼い主が出来ること

シングルコートの為、夏の暑さにも冬の寒さにも弱く、エアコンなどを使って室温を調節してあげましょう。

20~25℃くらいが良いとされています。

マルチーズは遺伝的に関節が弱く、床で滑って転んだり、関節への負担から骨折してしまうことがあります。

フローリングの場合は滑り止めマットや、カーペットなどを敷き、生活のしやすい環境を整えてあげましょう。

マルチーズは活発な性格をしており、運動が大好きですが、長い時間運動させてしまうのは注意が必要です。

長時間の運動により関節に負担がかかってしまう場合があるからです。

体に負担のかかる過度な運動は避けるようにしましょう。

マルチーズは人と一緒にいることを好み、留守番など一人ぼっちになることでストレスを感じる場合もあります。

短時間の留守番からひとりになることに慣れさせてあげるなどし、留守番でのストレスを軽減させてあげましょう。

マルチーズの寿命に関するまとめ

マルチーズの平均寿命は12~15歳前後で小型犬の中では長寿な犬種と言えます。

マルチーズの皮膚疾患は食べ物が起因していることが多く、アレルギーなどの病気や寿命にも関係してくるので注意が必要です。

マルチーズの必要な運動量は少なく、のんびりした、遊びメインの散歩をさせるようにしましょう。

遺伝的に関節が弱い性質を持っており、あまり長時間の散歩はマルチーズの関節に負担をかけてしまうので、1日に15~20分程度の短時間の散歩を心がけましょう。

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