犬の薬で有名なストロングハートチュアブルをご存知ですか?
海外では幅広く販売されていますが、ストロングハートチュアブルは最近では国内の犬愛好家たちの間でも利用者が増えている安全性や効果の高いフィラリア症予防薬です。
今回はストロングハートチュアブルについて効果や使い方、副作用等をご紹介致しますので、フィラリア症予防薬をご検討の飼い主さんは是非参考にしてください。
ストロングハートチュアブルとは?
ストロングハートチュアブルは、サヴァ・ヴェットというメーカーで販売している犬の薬で、フィラリア症の予防薬です。
カルドメックチュアブルという犬の薬のジェネリック医薬品として取り扱われていますが、日本国内では現状では正式なジェネリック薬品として認定を受けていません。
ストロングハートチュアブルによって得られる効果
わんちゃんの健康を守る予防薬と言っても、ただ使えばいいというわけではありません。
必ず、得られる効果を理解し、適切に使用するようにしましょう。
まずはストロングハートチュアブルを使用することで得られる効果がこちらです。
フィラリア症の予防薬
ストロングハートチュアブルは、フィラリア症の原因となる寄生虫や犬糸状虫が体に住み着かないように予防する犬の薬です。
消化管内線虫の予防薬
消化管内線虫とは、犬の消化器官の内部に住み着く回虫、鉤虫、または鞭虫等で犬の健康トラブルを引き起こす原因となりますが、ストロングハートチュアブルでこのような消化管内線虫が消化器官に住みつかないよう予防することが出来ます。
消化管内線虫の駆除薬
ストロングハートチュアブルは消化管内線虫の予防のみならず、寄生虫の卵や幼虫の駆除にも効果を発揮する犬の薬であるため、既にこれらが住み着いている場合であっても殺虫作用で虫を駆除するのに役立ちます。
使われている成分
ストロングハートチュアブルで使われている成分は、主にイベルメクチンとパモ酸ピランテルで、これらが効率的なフィラリア症予防に役立ちます。
イベルメクチン
糞線虫やヒゼンダニ等の寄生虫に作用して駆除し、腸管糞線虫症や疥癬などの治療にも使われる成分。
これらの線虫類の神経に働きかけて麻痺を起こさせることによって駆除する。
パモ酸ピランテル
人や猫、豚等他の哺乳類にも効果が期待できるが、犬の場合は犬回虫、犬鉤虫、犬小回虫、胃蠕虫等に効果を発揮する成分。
これらの虫の神経中枢に働きかけて、筋肉痙攣を起こさせることによって駆除する。
安く購入できるフィラリア症予防薬
犬の薬であるカルドメックチュアブルとほぼ同じ成分でできていますが、ジェネリックのため安く購入することができるのが特徴です。
ストロングハートチュアブルの使い方
どんな犬の薬にも同じことが言えますが、ストロングハートチュアブルを使用する時にはしっかりと与える量を守り決められた使い方で与えましょう。
購入は医薬品専門のネットショップで
ストロングハートチュアブルは現段階では、ジェネリックの認可が国内で下りていない犬の薬ですので動物病院やペットショップでの購入ができません。
購入を検討の際は、個人輸入代行で犬の薬を取り扱っている医薬品専門のネットショップで購入できます。
月1回投与するだけ!
犬の薬のストロングハートチュアブルは、持続期間が1か月のため月1度の投与が必要です。
投与の方法はわんちゃんに食べさせるだけです。
使い方は毎月決まった日に犬に投与することで、ほぼ確実にフィラリア症の予防や消化器官内部の線虫予防や駆除が出来ます。
体重によって用量が決まっているので、しっかりと犬の体重を確認してから投与する必要があります。
投与はフィラリア症陰性の犬のみ
ストロングハートチュアブルのみならず他のフィラリア症の予防薬にも同じことが言えますが、既にフィラリア症にかかっている犬に予防薬を投与してしまうとショック状態に陥り、最悪の場合は死を招くことがあります。
他のフィラリア症予防薬同様に、使い方として投与前に動物病院でフィラリア感染検査を行い陰性であることを確認した上で投与しましょう。
投与が難しい場合は食事と一緒に
ストロングハートチュアブルはミート風味で犬が好んで食べやすい形状ですが、細かく砕いて食事に混ぜると犬が食べやすく薬の効果が発揮できます。
そのまま飲み込んでしまうと効果が薄れる可能性があるためしっかりと砕いて与えましょう。
おやつタイプのチュアブルも販売されています。
犬が吐いてしまったら間隔を空けて再投与
吐き気等の副作用ではなく、単純に薬のみ吐いてしまった場合は再度投与する必要がありますが、2~3日間隔を空けて与えましょう。
投与時期
一般的なフィラリア予防薬と同じで、投与時期の基本は蚊のいる時期です。
お住まいの地域によっても異なりますが、5月~12月を目安に考えると良いでしょう。
仔犬には投与しない
ストロングハートチュアブルは、生後6週齢未満の子犬、または離乳前の子犬には投与しないようにしましょう。
安全性が高い犬の薬で仔犬にも与えて問題ないという専門家もいますが、トラブル防止の為生後6週齢以降に投与することをおすすめします。
愛犬の体重に合わせて選ぼう!
ストロングハートチュアブル(プラス)は、大型犬用・中型犬用・小型犬用の3種類がありますが個体差がある為、犬の体重別でどれを与えるのか決めましょう。
体重別で考えると、11kg未満、12~22kg未満、23~45kg未満の3つの種類が販売されていますので、愛犬の体重をしっかりと測ってから購入しましょう。
45kg以上の犬である場合は投与する薬を追加して、量を調整する必要があります。
ストロングハートチュアブルの副作用
殆どの犬の薬には多かれ少なかれ副作用が付き物ですが、ストロングハートチュアブルで副作用が出た場合は必ず獣医師に相談しましょう。
よく見られる副作用
ストロングハートチュアブルの副作用は初回の投与時に起こる場合が多く、代表的な副作用は嘔吐や痒み、眩暈、下痢、痙攣です。
これらの症状以外でも投与後に犬に変化が現れたら動物病院でしっかりと診てもらいましょう。
アレルギーの副作用
稀にストロングハートチュアブルに含まれる成分が体に合わずにアレルギー反応を示す場合がありますので、投与前に獣医師に健康状態を考慮の上相談すると良いでしょう。
犬種によって出やすい副作用
先述でストロングハートチュアブルの主要成分の1つイベルメクチンについてご紹介致しましたが、コリーやコリー系統の犬種の場合、このイベルメクチンに対して体が過剰に反応してしまう犬が多いと言われています。
遺伝的な問題ですが、ストロングハートチュアブルに関わらずイベルメクチンが入っている予防薬の場合は副作用に注意して与えましょう。
これらの犬種については投与前に獣医師に相談することをおすすめしますが、万が一投与後に副作用が起こってしまったら早急に動物病院を受診しましょう。
アレルギー性疾患がある場合は獣医師に相談
アトピー性皮膚炎や食物アレルギー等のアレルギー性疾患がある犬の場合は、投与前に獣医師に相談してから与えましょう。
まとめ
犬の薬であるストロングハートチュアブルについて、期待できる効果や使い方、副作用等幅広くご紹介致しましたが、ストロングハートチュアブルは他のフィラリア症予防薬同様に動物病院でフィラリア症が陰性であるか検査をしてから投与しなくてはいけません。
また、犬の薬には全般的に副作用がありストロングハートチュアブルについても同じです。
フィラリア症の検査時に獣医師に相談してから用量を守って与えることをおすすめします。