愛犬が足をカミカミ…よく見かける光景ですが、あまりにもカミカミしすぎていると肉球取れちゃうよ!と言いたくなることってありますよね?
もしかしてそれは指間炎かもしれません。
犬の指間炎は軟膏や内服薬で治療を行いますが、悪化すれば膿んでしまったり外科手術が必要なこともあるんです。
そこで今回は、犬の指間炎の初期症状と、治療中は靴下を履けば散歩に行ってもいいのかについてご紹介します。
犬の指間炎とは?
指間炎(しかんえん)は犬に多い病気の1つです。
趾間皮膚炎(しかんひふえん)とも呼ばれ、足の裏側にある肉球の隙間や、指と指の間や水かきに炎症が起きてしまう病気で、犬は足に違和感を感じて舐めたり噛んだりしてしまうため、なかなか治りません。
そもそも、指間炎とは何が原因で起こるのでしょうか。
ここでは、犬の指間炎の原因について見ていきましょう。
原因は9つ
犬が指間炎になる原因として、
- 外傷
- 皮膚病(アレルギーやアトピーなども含む)
- 火傷
- 爪の疾患
- ストレス
- 感染症
- 汚れ
- 足裏の毛をバリカンで刈られた後のチクチク
- 舐め癖
などです。
お散歩中の肉球のケガや夏場のアスファルトなどによる火傷、お散歩帰りの足裏の汚れも指間炎の原因となるのですね。
爪がどこかに引っかかって欠けてしまったり抜けてしまった時に、犬が指先を気にして舐めたり、ストレスでずっと同じ場所を舐めたり噛んだりと、指間炎の原因となることはたくさんあります。
また、トリミングサロンなどでは足裏の毛を丁寧にバリカンで刈ってくれますが、それも短すぎるとチクチクするため、犬が気にして舐めたり噛んだりして指間炎になってしまうこともあります。
トリミングサロンから帰ってきて足を舐める犬には、足を舐めさせないようにする工夫が必要ですよ!
指間炎の治療
犬の指間炎の治療は原因が何かによって変わってきますが。抗生剤やステロイド剤、かゆみ止めなどの内服薬と、リンデロン軟膏やビクタス軟膏などの塗り薬による治療が一般的です。
原因がわからないのに自己判断で軟膏を買ってきて塗のは不適切です、きちんと動物病院を受診してくださいね。
犬の指間炎は何度も繰り返したり、悪化してしまうと膿んでしまったり、皮膚組織が壊死してしまうこともある怖い病気です。
外科手術も必要となることもあるため、早期発見、早期治療がとても重要で、指間炎の初期では適切に治療すれば自然治癒することもありますよ!
犬の指間炎の初期症状は?
犬の指間炎は、早期発見、早期治療がとても重要であるとお伝えしましたが、どんな症状が出れば指間炎なのかがわからなければ、動物病院に連れていくのに悩んでしまいませんか?
現に我が家の愛犬が、常に足をカミカミガジガジしていたため、指間炎を疑って動物病院へ連れていったのにも関わらず、ただの舐め癖であることが判明しました。
トリミングサロンから帰ってきたら必ずカミカミしていたため、バリカンによる指の間のチクチクや、爪切りされたことによる違和感から舐め癖がついたようです。
指間炎ではなかったものの、症状を知らなくて恥ずかしい思いをしたことを今でも覚えています(笑)。
そんなことのないように、ここでは犬の指間炎の初期症状について見ていきましょう。
犬の指間炎の初期症状
犬の指間炎の初期症状は、足を気にして歩く、足をよく舐める、いつもと歩き方が違う、肉球の周りや指と指の間の皮膚が少し赤く見えるなどがあります。
何らかのアレルギーの場合は四肢全部の足裏の皮膚が赤くなるため、全ての足を確認してください。
指間炎の症状
指間炎の症状が進んでいた場合は、肉球周りや指と指の間などの皮膚が赤く腫れあがっていたり、赤くただれていることがわかります。
痛みやかゆみを伴うため、しきりに足を舐めたり噛んだりします。
犬が自分で舐めたり噛んだりすることで、炎症を起こしている部分が常にジメジメとしているため細菌が繁殖し、悪化してなかなか治らなくなるという悪循環になってしまいます。
化膿してしまったり、出血してしまうこともあるため、早めに動物病院を受診しましょう。
犬の肉球は出血するとなかなか血が止まらなかったり、ケガをしても治りが悪い場所なので、注意してあげてくださいね。
指間炎の治療中は靴下を履けば散歩に行ってもいい?
犬の指間炎の治療には、1週間で治った犬もいれば1年以上かかった犬もいるため、どれくらいの期間が治療にかかるかはわかりません。
もちろん原因によっても違いますし、その犬の免疫機能によっても変わってきます。
だからと言って、完治するまでお散歩に行かないというのはあまりにも可哀そうですね。
ここでは、犬の指間炎の治療中は靴下を履けば散歩に行ってもいいのかについて見ていきましょう。
靴下や靴を履かせれば問題ない
犬にとってお散歩は、ストレス発散もできる大切な時間です。
お散歩を楽しみにしている犬も多く、そのお散歩を我慢させてしまうのは逆にストレスを溜めさせてしまうだけなので、指間炎の完治する期間にも影響します。
しっかり滑り止めのついた靴下や靴を履かせてあげれば、お散歩に行っても大丈夫です。
ただし、靴下や靴を長時間履かせてしまうと足が蒸れてしまうため、指間炎を悪化させてしまうことなります。
お散歩から帰ったら靴下や靴は脱がせ、1度足を洗ってきちんと拭き、病院から軟膏を処方されていればそれを塗ってあげましょう。
また、長時間お出かけする予定があるのであれば、ちょっとお値段は張りますが、メッシュ素材などの通気性のいい靴下や靴を履かせてあげてくださいね。
長時間履かせることはしない
靴下は指間炎の治療中に、犬に足をガジガジさせないためにも有効です。
軟膏を舐めてしまう犬であれば、軟膏が皮膚に吸収されるまでの数時間だけ靴下を履かせたり、常にナメナメカミカミしている犬には靴下を履かせて、悪化させないようにすることができます。
しかし、長時間履かせるのは足が蒸れてしまうため、2~3時間程度にしてください。
靴下を嫌がって、靴下を見ただけで舐めようとするのをやめる犬もいますが、あまりも舐め続けるようであれば、エリザベスカラーの装着も考えてくださいね。
犬の指間炎について知っておこう|まとめ
今回は、犬の指間炎の初期症状や、治療中は靴下を履けば散歩に行ってもいいのかについてご紹介しました。
犬にとって肉球は汗をかくことのできる唯一の場所であったり、歩く時の衝撃を吸収したり、情報を収集するためにも重要な部分です。
犬が指間炎になってしまうことで、十分にその機能を果たすことが出来なくなってしまうこともあるため、初期症状に気付いたら早めに動物病院を受診しましょう。
また、指間炎は清潔にしておくことが一番なので、お散歩から帰ったら愛犬の足を洗ってしっかり拭いてあげるなど、雑菌が繁殖しないように気を付けてあげてくださいね!