シーズーの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、シーズーのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
シーズーの平均寿命は?
人懐っこくフレンドリーで、穏やかな性格のシーズーの平均寿命は10年~16年と言われています。
しかし平均寿命はあくまでも1つの目安なので飼育環境や犬の体質、病気などで寿命は大きく変化します。
愛犬が長生きできる様に飼育環境などを整えましょう。
シーズーの寿命と長生きするコツ
シーズーの平均寿命10年~16年を延ばすにはいくつかのポイントを参考にする必要があります。
「運動と食事のバランス」、「お手入れ」、「暑さ対策」です。
小型犬なので多い運動量は必要ありませんが、適度な運動と日光浴は大切です。
公園や広場などに散歩に連れ出してあげましょう。
様々な疾患を予防する意味も込めてフードは栄養バランスが整ったものを選ぶようにしましょう。
体毛の長さに関係なく、ブラッシングは毎日行う様にしましょう。
定期的にトリミングに連れていく事も大切です。
お手入れを怠ると毛がほつれて絡まり、毛玉になったり、皮膚炎の原因となる事があります。
体毛が緻密な為暑さには非常に弱い犬種です。
暑い時間は散歩を避けて涼しい時間に行う様にしたり、クーラーや扇風機を活用して部屋の温度が上がり過ぎない様にしましょう。
必要に応じて暑さ対策グッズなどを使って熱中症にならない様に対策をしましょうね。
シーズーのかかりやすい病気は?
シーズーがかかりやすい疾患は様々ですが、知識として覚えておく事は発症を早期発見する為にとても重要です。
重要性の高い病気だけでも覚えておきましょう。
眼圧が異常に高くなる事が原因で発症する緑内障、瞳の水晶体が白く濁ってしまう白内障、耳に炎症が起こり悪臭を放つ外耳炎、アレルギー物質を体内に取り込む事で発症するアレルギー性皮膚炎やハウスダスト、花粉、ノミ、食事などが原因で発症するアトピー性皮膚炎や甲状腺ホルモンが少なくなり皮膚炎を発症する甲状腺機能低下症などの皮膚疾患、慢性変性房室弁疾患などがあります。
シーズーのかかりやすい病気のサイン
シーズーがかかりやすい病気には様々な初期症状があります。
飼い主が日頃より健康チェックをしてこの初期症状を発見する事で早期治療に入れるのです。
緑内障は眼球に痛みを伴う事がある為、目を気にしたり瞑ったままになる事があります。
白内障は瞳の水晶体が白く濁ります。
外耳炎は耳に炎症が起きて痒がったり、酷い悪臭がします。
皮膚炎になりやすいシーズー。
普段の生活の中で異様に体中を痒がったり、朝起きたら毛が禿げている所があったりと初期症状がありますが、シーズーのかかる皮膚炎は完治させる事が難しい場合が殆どです。
一番大事な事は皮膚炎になるきっかけをなるべく作らない事です。
その為には、部屋をいつも清潔に保つ、愛犬のお手入れを定期的に行う、品質がシーズーに合ったフードを与え添加物を避ける等日常の中でできる事から予防していきましょう。
慢性変性房室弁疾患は聴診器で心音に雑音が入ったり、疲れやすくなったり、咳が出たり、呼吸が苦しそうだったり、食欲不振などの症状があります。
病気の予防法と対処法
シーズーがかかりやすい病気は様々ですが、予防できるものは予防し、予防できないものは早期発見と治療が必要となります。
緑内障は初期段階なら失明の危険を回避できる可能性があります。
眼圧を下げる為に内用薬や点眼薬、点滴などの治療法があります。
病状が進行すると手術等の治療をしなくてはならない場合があります。
白内障は瞳の水晶体が白く濁り、場合によっては明暗すらわからなくなる事があります。
水晶体のタンパク質が変質した為に起こる病気なので投薬での治療では治す事はできません。
外耳炎は耳のお手入れを日頃よりしっかり行う事で予防ができます。
皮膚は非常にデリケートな為、皮膚炎を発症する事があります。
原因になるものはハウスダスト、ノミ、花粉、食べ物が原因で発症する事が主で一度かかると完治が難しいとも言われています。
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが少なくなり、皮膚炎を発症、体、尻尾の脱毛等がおきます。
これらの皮膚疾患は一生涯続く病気なので、薬、食事、シャンプー等、飼い主が献身的にお手入れをしてあげる必要があります。
発症してから時間が経つとどんどん重傷化してしまうパターンが多い為、異変を感じたらすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
慢性変性房室弁疾患は弁が加齢などにより厚くなったり変形して上手く閉じなくなり発症します。
病気の段階に応じて薬や治療の方法が違うので病院で獣医の指示に従う事が重要です。
シーズーの老化のスピード
平均寿命が10年~16年のシーズーですが7歳を迎える頃から様々な老化が見た目や行動に見られる様になります。
小型犬の中では寿命が長い方でも若い時に積み重ねたダメージの多さが老齢化のスピードを左右するでしょう。
あまり老齢化が見えないケースもあれば急に老齢化が進んだ様に見える事もあります。
シーズーの老化に伴う外見の変化
シーズーの老化が進むと歩行の際に躓いたり、体全体が痩せて見えたり、お腹が垂れたりします。
ソファの上から降りられなくなったり、一日の殆どを寝て過ごしたりする様になるでしょう。
体毛も艶が無くなり白髪が混じる事もあります。
老化が進むと白内障になる事も多く、目の瞳が白く濁ります。
元より股関節が弱い事もあるので段差や階段は避けて散歩をしましょう。
シーズーに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
シーズーにとって最適なフードを選ぶポイントは栄養バランス、グルテンフリー(穀物を一切使わない)、ヒューマングレード(人間が口にするものと同等の品質の食材を使用)の3つです。
運動能力が高いシーズーには動物性タンパク質が豊富なフードを選ぶ必要があります。
その他にも関節のケアに必要なグルコサミンや、コンドロイチン、眼疾患予防にビタミンやミネラル、皮膚のケアに必要な鶏脂やサーモンオイルなどが含まれたフードを選ぶと良いでしょう。
アレルギー物質によって発症するアレルギー性皮膚炎を予防する為、グルテンフリー、ヒューマングレードのフードを選ぶ必要があります。
老齢化したシーズーは食欲不振になる事がある為、フードをふやかしたり、缶詰やパウチタイプのフードを混ぜて食欲を刺激しましょう。
ラム肉やささみ肉等を茹でて与えても良いでしょう。
シーズーに適した散歩の量は?
小型犬に分類されるシーズーですが、運動量もそこまで多くない方です。
毎日30分の運動時間を確保しましょう。
人や他の犬と交流する事が好きな犬種なので定期的にドッグランへ連れて行き自由運動をさせると良いですよ。
雨などの悪天候で散歩が難しい日はお家の中で放して遊ばせてあげると良いでしょう。
小型犬だからと運動を少なくするのではなく、エネルギーを発散させる事で心身の安定と健康を保てるのです。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
体重が5㎏~8㎏、体高が20㎝~30㎝のシーズーは素直で落ち着きがある性格です。
コミュニケーション能力が高く従順な一面もあり、愛情深く甘えん坊です。
縮れた純白の毛が特徴ですが、絡まりやすいのでこまめにお手入れをしてあげる必要があります。
毛玉ができてしまうので定期的にトリミングに連れていきましょう。
小型犬なのでそこまで運動する必要が無いように感じると思いますが、毎日の散歩はしっかりと行ってあげましょう。
甘え上手な犬種なので悪戯をしても見逃してしまう事があると思いますが、一度見逃すと「自分が飼い主を率いているリーダー」と勘違いしてしまい、一度そう認識すると矯正にかなりの時間がかかります。
その間さらにひどい悪戯に発展する事があります。
甘やかし過ぎには注意しましょう。
感受性が強くトラウマになりやすいので叱る時はあまり怒り過ぎない様にしましょう。
シーズーの寿命に関するまとめ
忠実で愛情深い性格のシーズーは西太后がこよなく愛したという豪華な外見を持ち、他の犬種では不可能なスタイリングを楽しむことができる犬種です。
その起源はチベットにあり、中国との国交の際にシーズーが献上物として贈られた歴史があります。
「小さな獅子」と呼ばれライオンに近い犬種を作ろうという意図のも生産された犬種です。
現在ではペットとしての人気が高く世界中で飼育されている犬種です。
そんなシーズーの飼育環境を飼い主がしっかり整えて長生きを目指しましょう。