マルシーズの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、マルシーズのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
マルシーズの平均寿命は?
マルシーズの平均寿命は10歳から15歳とされ一般的な小型犬の平均寿命とほぼ同じくらいとなっています。
昨今人気のミックス犬は安易に繁殖が行われている場合もあるので・母犬・生まれた環境・育ってきた環境で健康状態が変わってしまうこともあります。
マルシーズの寿命と長生きするコツ
マルシーズはミックス犬なので比較的身体は強いとされていますが、親犬となる「マルチーズ」・「シーズー」のかかりやすい病気を引き継ぎやすいとされています。
マルシーズに健康で長生きをしてもらうにはまず食事です。
原材料の品質や添加物の使用など安心して与えられるフードを選びましょう。
また体重を支える足が短めなので肥満に注意し、しっかり体重管理をしてあげましょう。
次に運動です。
運動不足になると肥満の原因になり関節に負担がかかり病気を発症させてしまいます。
マルシーズは激しい運動は必要ありませんので散歩にいき幼犬期から十分な筋肉をつけてあげましょう。
飼育環境でフローリングなどで床が滑りやすい場合はカーペットやマットを敷いてあげ足腰に負担がかからないよう気を付けてあげてください。
またマルシーズは抜け毛は少ないですが、被毛は柔らかく放っておくと、どんどん伸び続け毛玉もできやすくなっていきます。
なので日頃から適度なブラッシングとカットで皮膚を清潔に保ってあげてください。
そしてたくさんのコミュニケーションとスキンシップで愛犬と触れ合いましょう。
マルシーズのかかりやすい病気は?
マルシーズのかかりやすい病気は親犬の「マルチース」・「シーズー」のどちらの要素が強いかによってかかりやすさも変わってきますが主に「膝蓋骨脱臼」・「脂漏症」・「鼻腔狭窄」が挙げられます。
・膝蓋骨脱臼は後肢の膝蓋骨(膝にある皿)が正常な位置から外れてしまう状態をいいます。
「パテラ」とも呼ばれる病気です。
・脂漏症は「マラセチア感染症」とも呼ばれ常在菌が異常繁殖し皮脂の分泌が過剰になり強い痒みがおこる皮膚の病気です。
・鼻腔狭窄は鼻の穴が狭くなって呼吸がしづらくなってしまう病気です。
その他に・ホワイトシェイカードッグ症候群・僧帽弁閉鎖不全症・眼疾患・椎間板ヘルニアなどもあります。
マルシーズのかかりやすい病気のサイン
マルシーズのかかりやすい「膝蓋骨脱臼」の症状は足を上げてピョコピョコしながら歩いているなど痛い足を庇う不自然な歩きかたになります。
「脂漏症」は・乾燥したツヤのない被毛・過剰なフケ・べた付いた皮膚・体臭がきつくなる・痒み、脱毛などがあります。
「鼻腔狭窄」は・鼻がグーグー鳴る・鼻水を飛ばす・暑くもないのに口呼吸をする、などがあります。
このような症状があり、いつもと違う変化が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。
病気の予防法と対処法
マルシーズのかかりやすい病気の予防法・対処法を紹介します。
マルシーズのかかりやすい・膝蓋骨脱臼は4段階に分けられていてグレート4になると常に膝が外れた状態となり足を引きずったり歩行困難な状態になってしまいます。
予防法は・体重管理。
体重が増え肥満になってしまうと、膝の関節に負担がかかってしまいますので適正体重を維持してあげましょう。
次に運動、筋力が落ちると膝への負担がかかります。
適度な運動を心がけ、筋力をつけてあげましょう。
また高いところからのジャンプや、フローリングなどのツルツルした床は滑りやすく危険なのでカーペットやマットを敷いてあげて足への負担を減らしてあげましょう。
・脂漏症は「マラセチア皮膚炎」とも呼ばれる皮膚病で強い痒みや炎症を引き起こします。
予防法は愛犬にあった刺激の少ないシャンプーを選び月に1.2回洗ってあげ身体の油分を適度に保つことが理想です。
またビタミン、ミネラル、脂質がしっかりと計算されているフードを与えてあげてください。
・鼻腔狭窄は先天性による場合やマルシーズのようにマズルが短い犬種がなりやすくなっていますので予防法はありません。
激しい運動は避けたほうがいいです。
空気の乾燥を防ぎこまめに掃除をし清潔を心がけ暑さには注意し体調、室温管理をしっかりと行ってください。
マルシーズの老化のスピード
マルシーズは一般的な小型犬と同じくらいの平均寿命です。
ですが、犬の寿命は食事や運動などの生活習慣によって長くすることができます。
少しでも長生きしてもらうために食事に気を付け、適度な運動を心掛けてあげましょう。
マルシーズの老化に伴う外見の変化
一般的に小型犬は10歳からが高齢犬とされています。
個体により差がありますが、目が白っぽくなってくる、被毛にツヤが無くなりパサついてくる、筋肉が落ち足腰が弱ってくるなど外見の変化がでてきます。
少しの変化のも気づいてあげられるよう日頃のチェックを欠かさないようにしてあげましょう。
マルシーズに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
歳を重ねていき老犬期に入っていくと、・食欲が落ちる・食べムラがでてくるなど食の変化が表れてきます。
基礎代謝も落ちてきますので成犬期と同じ食事ではカロリーが高く肥満の原因にもなってしまいます。
ですので低カロリー・高タンパク質を心掛けて食事を与えてあげましょう。
おすすめの食材は・魚。
タンパク質、カルシウム、タウリンが豊富で、脳の働きを活性化させ認知症の予防になるといわれているDHAやEPAなど老犬に必要な栄養素がたくさん含まれています。
人間用に加工された物はさけ、与えるときには骨を取り除き食べやすくしてあげてください。
マルシーズは膝蓋骨脱臼に気を付けなければいけませんので、グルコサミン・コンドロイチンなどのサプリメントを与え関節のケアをしてあげるのもお勧めです。
また食が落ちてきたときは、愛犬の体調によって食事の1日の摂取量はそのままで回数を増やしてあげたり、温かい食事は食欲を刺激することができますので、人肌に温めてから与えてあげるのもおすすめです。
マルシーズに適した散歩の量は?
マルシーズは足腰があまり強くなく膝蓋骨脱臼になりやすくマズルが短めで呼吸がしにくくなりやすい犬種なので激しい運動や高い場所への乗り降りは避けたほうがよいです。
家でじっとしているばかりですと筋力が落ちさらに足腰を弱くしてしまいますので、体調や様子をみて、愛犬のペースに合わせて散歩をしてあげましょう。
外な空気に触れることで気分転換にもなりますので歩くのが嫌な時は抱っこなどで外に連れて行ってあげるのもおすすめです。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
マルシーズは足が短めなので肥満になると関節に負担がかかり病気を発症しやすくなってしまいます。
食事管理をしっかり行い適度な運動を心掛けて、適正体重を保ってあげましょう。
また部屋ではフローリングでしたらカーペットやマットを敷いて滑りにくくしてあげたり、段差をなくしてあげて足腰に負担がかからない環境を作ってあげてください。
マルシーズの被毛は抜け毛は少ないですが放っておくと、どんどん伸びていきます。
なので少なくても月に1度はトリミングをして被毛をカットしてあげ、ブラッシングはできたら毎日行ってあげましょう。
マルシーズの寿命に関するまとめ
穏やかな性格でお子さんやご高齢の方、犬の飼育が初めての方でも飼いやすいマルシーズですが、ミックス犬なので個体差がある犬種になります。
ですが育つ環境で愛犬の寿命は大きく変わります。
少しでも長生きをしてもらうためにちょっとした身体の変化にも気づいてあげられるようスキンシップ・コミュニケーションをとり身体のチェックをしてあげ、年に1回は症状がなくても動物病院で診てもらうと病気の早期発見ができますし安心ですね。