「散歩の時間になっても小屋から出てこない・・・」「リードをつけようとすると嫌がってしまう・・・」愛犬がこのような兆候を示すようになったら老化のサインかもしれません。
しかし、愛犬が散歩を嫌がるからといって外に連れ出して運動させてあげないと健康面や精神面においてさまざまな問題が生じます。
そのため、シニア犬の散歩に関してはしっかり対策が必要なのです。
散歩を嫌がるのは老化のサイン
犬は人間の何倍もの速さで年を取ると言われていますが、見た目だけでは老化による心身の変化を完璧に見極めることは難しい場合があります。
しかし、今まで大好きだった散歩や外で遊ぶことを急に嫌がるような仕草を見せ始めたらそれは老化の一つのサインです。
この他にもいくつかの老化の兆候はありますが、一般的に「シニア犬」と呼ばれる年齢になったら散歩も含め日常生活の様々なことに対して飼い主がしっかり愛犬のケアをしてあげましょう。
シニア犬でも散歩は大切?
愛犬が老化によって散歩を嫌がったとしても、そのまま家の中で閉じこもらせておくことは健康上のトラブルを引き起こす原因になります。
その他にも運動不足によって様々な問題が生じることもあるため、まずシニア犬の散歩の重要性について一緒に考えていきましょう。
重要性1:身体機能の維持
散歩は犬にとって身体機能の維持・向上のためにも重要な習慣になります。
特にシニア犬は老化と共に筋肉量が減り身体機能が徐々に低下します。
その結果階段の上り下り、トイレまでの移動など日常生活での単純な動きができなくなる、また段差につまずきやすくなるといった様々な支障が出てきます。
特に大型犬の場合は大きな体を動かし機能させるためにも他の犬種より多くの運動量が必要となります。
愛犬の身体機能の維持、身体の正常な働きのためにも散歩や外で運動させることは大切なのです。
重要性2:精神面・心の安定
私達人間にも当てはまりますが、犬も外に出ずにずっと家の中で引きこもっている生活をしていると心が塞ぎ込みやすくなります。
そのため、老犬でも散歩に連れ出すことによって飼い主と密接なコミュニケーションを図ることができ、精神面・心の安定につなげることができます。
また、外の世界にはきれいな景色、初めて見るものなど犬にとって良い刺激になるものがたくさんあります。
視覚だけでなく、特に嗅覚が優れている犬にとっては花の香りなどかすかな香りというのも良い刺激になり、リラックス効果や安心感を得ることができるためシニア犬にとって外出するということは大変良いことなのです。
重要性3:健康状態の確認
飼い主は愛犬が散歩する様子を見て健康状態を確認することができます。
特に排泄の仕方、便の形や色、回数などを毎回散歩の際に注意深く見ることによって老犬の健康状態や体調の変化に気づきやすくなります。
また、歩く際の姿勢やスピード、まっすぐ歩けているのかなどを確認することにより老化による犬の体の異変にすぐ気づくことができます。
筋肉量や身体機能の低下だけでなく年を取ると視覚や触覚などの感覚器官の働きも衰え始め、障害物にぶつかる、まっすぐ歩けなくなるといった症状も見せるようになります。
散歩の際にこれらのことに注意することによって異変に出来るだけ早く築くことができ適切な対処をすることができます。
シニア犬を散歩に連れて行く際の注意点や対策
以上の3点がシニア犬を散歩に連れて行き運動させることの重要性になります。
しかし、体力が低下し身体機能も弱い老犬にとって若い犬のように散歩をさせることは様々な問題が伴います。
そこで、シニア犬を散歩に連れて行く際の注意点や問題の対策について紹介します。
犬のペースに合わせて散歩距離・時間を決めよう
シニア犬を散歩させる際にもっとも重要なことは犬のペースに合わせるということです。
老犬は若い犬よりも歩くスピードが遅く、頻繁に立ち止まり休憩を取ろうとします。
そのため、飼い主さんは無理に引っ張って歩かせようとするのではなく、あくまでも犬のペースに合わせてリードの持ち方や歩幅、スピードを気遣ってあげましょう。
また、散歩場所や散歩時間、距離にも注意する必要があり、なるべく段差や障害物のあるところは避け、犬が疲れない程度の距離や散歩時間を見極めましょう。
暑さ・寒さ対策には細心の注意を
犬は老化とともに新陳代謝が弱まり体温調整が難しくなります。
そのため、特に夏場の気温の高い日や冬場の寒い日にはしっかりと暑さ・寒さ対策をして散歩に連れ出しましょう。
市販で手に入る犬用の防寒着や日よけなどで十分対策をすることができます。
また、夏の場合は可能であれば散歩の時間を朝方や夕暮れ時にして水分補給をしっかりさせるということにも注意しましょう。
冬場に関して雪の積もっている日や気温が異常に低い日などは体調不良や事故に合う可能性も高まるため、そのような日はなるべく避けましょう。
万が一に備える
老犬の場合、散歩している際急に体調が悪くなりぐったりして倒れてしまうということは決して珍しくありません。
処置が遅くなると最悪の場合命に関わります。
そのような万一の状況に備え、体調が悪化してもすぐに処置が出来るようにかかりつけ医の連絡手段を携帯しておく等、すぐに病院に連れていけるように準備をしておきましょう。
また、少しでも体調が悪くなったり異変を感じたら無理に散歩を続けずにしっかり休ませる、帰宅するということも大切です。
シニア犬との生活は初めてのことだらけで不安や心配も多い事でしょう。
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散歩を嫌がるのは老化のサイン?まとめ
今回は老犬の散歩の重要性や散歩をさせる際の注意点やトラブルや問題を未然に防ぐための対策について詳しく紹介しました。
老犬は身体機能が弱まることによって散歩や運動など、外出すること自体嫌がってしまうことがあります。
しかし、適度な運動をさせることは身体機能を維持したり、精神の安定のためのも大変重要なことです。
散歩が嫌だからと言って家の中で引きこもらせた状態にしておくとますます老化が進行し体調不良や病気のリスクも高まります。
散歩させる際は犬のペースに合わせながら決して無理をさせず、体調管理や暑さ・寒さ対策などにも注意してあげましょう。