ポメヨンの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ポメヨンのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ポメヨンの平均寿命は?
ポメヨンは、ポメラニアンとパピヨンのミックス犬です。
ポメヨンの平均寿命は、だいたい12~15年くらいで、一般的な小型犬と同じくらいの寿命です。
ポメラニアンもパピヨンどちらも、小型犬の中でも長生きできる犬種なので、食事や運動、生活環境などを整えてあげれば、より健康で長生きできるでしょう。
ポメヨンの寿命と長生きするコツ
ポメヨンは、ポメラニアンとパピヨンのミックス犬です。
ポメラニアンもパピヨンのどちらも、体重2~4キロ、体高20~30センチの小型犬で、ポメヨンも同じくらいの大きさになります。
体は、ポメラニアンのようなふわふわの被毛、毛の短い手足、首周りにポメラニアン特有の長毛が生えています。
顔は個体差があるものの、パピヨンのような立ち耳にふわふわの被毛、大きな目、鼻の長さなど、パピヨンの特徴を強く受け継ぐことが多く見られます。
ポメラニアンとパピヨンどちらも、骨が細い犬種であるため、ミックス犬であるポメヨンも骨折や脱臼を起こしやすいです。
そうならないためには、滑りやすいフローリングや段差、高いところからジャンプしてしまうなど、日常生活でも骨折や脱臼の原因となるようなものがないよう、注意してあげてください。
また、ポメラニアン譲りのふわふわの被毛は皮膚炎をおこしやすいので、定期的なシャンプーとトリミングが必要です。
体重が増えてしまうと、膝に負担がかかり脱臼や骨折の原因にもなりますし、気管を圧迫して気管虚脱になってしまうので、食事や運動量に気を付けて、肥満にならないようにしましょう。
ポメヨンのかかりやすい病気は?
膝蓋骨脱臼や骨折、気管虚脱などの呼吸器系の病気、アロペシアエックス、白内障や流涙症などの目の病気にかかりやすいといわれています。
もともとが骨の細い犬種であるうえに、パピヨンに似て活発で運動が大好きなポメヨンは、ジャンプしたり走り回ったりすることが大好きです。
そのときに骨折してしまったり、もともと膝のお皿のはまり方が浅いため、簡単に脱臼してしまいます。
呼吸器系の病気は、口先から頭までが短い犬種がその体の構造上どうしてもかかりやすいもので、それが体重増加などによって気管まわりに脂肪がつくなどして気管が狭まり、呼吸がしずらくなることで発症します。
ポメラニアン譲りの被毛はアロペシアエックスという皮膚炎にかかりやすく、そのほか、どの小型犬でもそうですが、高齢になるにつれて白内障や流涙症などの目の病気にかかりやすくなります。
ポメヨンのかかりやすい病気のサイン
膝蓋骨脱臼や骨折、気管虚脱などの呼吸器系の病気、アロペシアエックス、白内障や流涙症などにかかりやすいといわれています。
「膝蓋骨脱臼膝」は、膝のお皿(膝蓋骨)が外れることで起こります。
フローリングのお部屋を歩いたり走ったりするときに滑ったり、高いところや段差をジャンプするときになりやすいです。
膝のお皿が外れると、時々足をあげたり、スキップのような歩き方をしたり、酷くなると完全に足が床につけなくなります。
「気管虚脱」は、肥満により気管まわりに脂肪がついたり、老化による気管周りの筋力の低下、高温多湿の環境、首輪やリードを引っ張られることによる気管の圧迫が誘因になるといわれています。
気管虚脱になると、ガーガーという咳をする、興奮したり抱っこされたときに激しく咳をする、息を吸うときにぜーぜーという音がすることがあります。
「アロペシアエックス」は、1歳から4歳くらいの若い時期に、四肢と頭部を除いた全身が脱毛してしまう病気です。
毛のボリュームがなくなったと感じ始め、徐々に毛の艶がなくなり、乾燥しパサパサしていきます。
「白内障」は、目の中にある水晶体が本来は透明であるべきところ、白く濁り、視力低下をもたらす病気です。
加齢や糖尿病などが原因で起こることもありますが、6歳ころから遺伝的要素が原因で発症することもあります。
歩いていて、物にぶつかるようになったり、物音に驚くようになったり、目を見て水晶体が白く濁っているように見えます。
「流涙症」になると、涙管が閉塞するため、いつも涙があふれ出てしまい、目の内側の下のほうが涙やけを起こし、目の下に皮膚炎を起こしてしまうことがあります。
涙がよく出るようになり、目の下がいつも濡れてきたら、こまめに拭いてあげましょう。
それでもよくならない場合は他の病気が関係していることもあるので、早期に受診してください。
病気の予防法と対処法
「膝蓋骨脱臼」や骨折を予防するには、滑りやすいフローリングなどの床材を滑りにくいものにかえてあげたり、高いところからジャンプするなど足に大きな負担がかかることをさせないこと、そして体重を増やさないことが大切です。
「気管虚脱」などの呼吸器系の病気も、体重が増えて気管まわりに脂肪がつくと悪化してしまうので、体重管理は必須です。
「アロペシアエックス」という皮膚炎は、1歳から4歳で発症し、痒みのない脱毛症が頭部と四肢端以外に起こります。
月に1~2回の定期的なシャンプーとトリミングをしてあげると、美しい被毛を保つだけではなく、皮膚炎を予防することにもつながります。
「白内障」や「流涙症」は、高齢になるにつれて発症しやすくなります。
流涙症は、涙管が閉塞してしまい、涙を排泄できず目から溢れ出てしまう病気です。
涙管が閉塞するといつも涙があふれ出てしまい、目の内側の下のほうが涙やけを起こし、その結果、目の下に皮膚炎を起こしてしまうことがあります。
先天的な涙管閉塞が原因である場合と、他の病気がもとで流涙症になってしまう場合があるので、涙があふれ出ていると気づいたら、こまめに拭いてあげて、早期に受診しましょう。
どの犬種もそうですが、健康で長生きするためには、バランスのとれた食事をとることが必要です。
その食事をとるには、健康な歯がなければなりません。
歯周病になってしまうと、歯周病菌が体にまわることで心筋梗塞や脳梗塞などになりやすくなるといわれています。
それを防ぐために、子犬のころから1日1回は歯磨きをする習慣をつけましょう。
ポメヨンの老化のスピード
小型犬の中でも、病気にかかることが少なく健康で長生きできるといわれているパピヨンの血を受け継ぐポメヨンですが、やはり老化は避けられません。
7歳くらいから徐々に老化がはじまり、10歳くらいから老齢期になるといわれています。
親であるパピヨンは老化とともに血糖値が上がりやすくなるといわれていて、血糖値が上昇すると、糖尿病のほか、白内障、心臓の病気を誘発することがあります。
できれば年に1回は健康診断を受けさせるなどして、老化や病気のサインを見逃さないようにしましょう。
ポメヨンの老化に伴う外見の変化
艶のある被毛と美しい毛並みが、だんだん艶がなくなってきたり、色が薄くなってきたりします。
鼻や目の周りから白髪が出始めます。
また、目ヤニが増えたり、涙やけを起こして目の下が変色してしまうこともあります。
老化によって白内障が始まると、眼球が白っぽく濁って見えることがあります。
ポメヨンに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
老化のサインが見え始めたら、ドッグフードをシニア用にかえてあげたり、食べにくそうにみえたら、ぬるま湯でふやかしたり、ウェットフードにかえてあげるとよいでしょう。
シニア用ドッグフードといっても、シニア初期とさらに進んだハイシニア期では必要な栄養素や量が異なるので、定期的な健康診断を受けながら医師に食事についても相談してみるとよいでしょう。
ポメヨンに適した散歩の量は?
運動や遊びが大好きなポメヨンは、1日2回30分くらいの散歩をしましょう。
小型犬のなかでも特に活発な性格なので、飼い主と一緒にドッグスポーツを楽しんだり、訓練競技会に出場する犬もいます。
運動量としては室内でボールなどのおもちゃを使って遊んであげても足りますが、外に出ることはストレス発散になるだけではなく、好奇心を満たすこともできますので、子犬のころから散歩を欠かさないようにしましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
活発で好奇心旺盛な性格なので、まずは毎日、1日2回くらいお散歩をしましょう。
運動量としては室内で遊んであげるだけでも足りますが、外に出て散歩をしたり、ドッグランで走り回ることは、気分転換やストレス解消になります。
また、室内ではボールなどの好きなおもちゃでいっぱい遊んであげてください。
ポメヨンの親であるポメラニアン、パピヨンどちらも、頭がよく神経質な一面があります。
飼い主の態度に敏感に反応しますので、愛情をもって接してあげると安心します。
ポメヨンの寿命に関するまとめ
愛らしい外見に優雅で美しい仕草、社交性の高さと頭の良さをもつポメヨンは、躾をすることで良いパートナーになるでしょう。
忠誠心が高いので、番犬にもなります。
運動や遊ぶことが大好きで活発な性格なので、脱臼などに気を付けながら、充分に運動させてあげましょう。
適切な食事量と運動量、定期的なシャンプーとトリミング、健康診断を受けて、老化や病気のサインを早期に見つけることで、1日でも長く健康で長生きしてもらいたいですね。