犬の甘噛みは見ていてかわいいですが、しっかりとしつけをしないとエスカレートして痛いと感じるほど強く噛まれてしまうこともあります。
しかし、犬はもともと噛むことが好きな動物ですので噛むことを全て禁止にしてしまうことも良くありません。
そこで、今回は甘噛みをするときの犬の心理と、その対策方法をまとめました。
しっかりとしつけをすれば甘噛みはある程度コントロールできますので、甘噛みで困っているという方はぜひご覧ください。
犬が甘噛みをする時の心理は?
犬が甘噛みをする理由は基本的には遊びとしてやっていることが多いです。
しかし、歯の痒みやストレスも甘噛みをする原因になります。
遊びたいという心理
甘噛みの理由にはまず、「遊びたい、かまって欲しい」という心理があります。
可愛い愛犬が甘えてくれている瞬間は、飼い主としてとっても幸せなひとときですよね。
そんな時は、なるべく愛犬の気持ちに応えてあげましょう。
しかし、甘噛みの程度を超える強さの場合、「強く噛んではダメ」ということをしっかり教える必要があります。
通常では子犬は他の子犬や親との遊びを通して「どれくらいの強さなら噛んでいいのか」を段々と学んでいきますが、幼い頃から人間に飼われている犬の場合、そういった機会は少なくなります。
子犬期であれば、本気噛みをされたとしても成犬程の強さはないのでつい許してしまいがちですが、この時期に「噛む強さ」についてしっかり教えておくことも大切です。
歯の痒み
歯の痒みも甘噛みの原因になります。
特に歯の生え変わりの時期は、歯や歯茎がむずむずするので、「噛むことで痒みを緩和させたい」という衝動に駆られるのです。
犬の乳歯は生後3週間くらいから生え始め、7か月目くらいには永久歯に生え変わると言われています。
口の中のことなのでなかなか気が付きにくいですが、甘噛みが多いなと思ったら歯の状態をチェックしてみると良いかもしれません。
ストレスによるもの
甘噛みが多い時は、ストレスが溜まっているも考えられます。
継続的なストレスは、うつ病や精神疾患、特に身体に影響が出る場合もあります。
甘噛みの原因がストレスかどうかを見極めるのは簡単ではありませんが、上記2つの理由に当てはまらないと感じた場合は、ストレスによる甘噛みの可能性を意識し、ストレスの原因を取り除いて挙げましょう。
甘噛みはさせるべきでない?
基本的に甘噛みは遊びのためや歯の痒みが原因なので、やめさせられなくても特に問題はありません。
しかし、先程もご説明しましたが、「どれくらいの強さなら噛んでもいいのか、どれなら噛みついても大丈夫なのか」をしっかり教えてあげることは非常に重要です。
ということでここからは、強く噛み過ぎてしまっていたり、噛んではいけないものを噛んでいる時のしつけ方法をご紹介します。
甘噛みは悪気があってやっているわけではないので、なるべく犬を強く叱りすぎないことがポイントになります。
強く噛みつかれたときは?
犬が遊んでいる最中などに強く噛みついてきてやめさせたいというときは、怒るよりも相手をしないことがしつけになります。
強く噛みついたら相手をされなくなってしまうということを繰り返し教えてあげることで、段々と噛む強さがわかるようになります。
大きな声を出したりすると、「遊んでもらっている」と勘違いしてさらに甘噛みをしてくることもあります。
強く噛みつかれたら、まずは立ち上がって相手をしないようにするか、低い声で噛んではいけないと教えてあげましょう。
甘噛みが多い場合の対策方法
前半でご説明しました通り、甘噛みには歯が痒かったり、ストレスが溜まっていたりなどの原因が考えられます。
このような場合には、噛んでもいいおもちゃを与えることが効果的です。
おもちゃは市販のもので大丈夫ですが、衣類など他のものと見分けがつきやすいものが望ましいです。
様々なタイプのものがあるので、愛犬の好みに合わせてお気に入りのものを探してみてください。
また、噛んではいけないものにまで噛みついて困っているという時には噛み癖防止スプレーを使うという手段もあります。
このスプレーは舐めた時に苦い味がするもので、家具など噛んではいけないものにかけておくと効果的です。
もちろん体に悪い成分は入っていません。
ペットショップなどで売っているのでどうしても噛むのをやめてくれないという場合には使用を検討してみてください。
専門家に相談するのも1つの手段!
しつけをしても噛み癖が治らない場合は、ブリーダーさんや獣医さんなど専門家の方々に相談するのも一つの手です。
今回ご紹介した原因以外にも環境によって様々な原因が考えられますので、しつけが上手くいかなかない場合は、まずは専門家の方に相談してみましょう。
病気の可能性も?
甘噛みの場合は遊んでほしいというケースがほとんどではありますが、歯の生え変わり期ではないにも関わらず、歯の痒みから甘噛みを続けてしまっている場合は、虫歯や歯周病、歯茎の炎症という原因も考えられます。
また、ストレスが原因の場合、悪化すると精神疾患を発症してしまう場合もあります。
様子がおかしいなと感じたら早めに獣医さんに相談しましょう。
犬の甘噛み対策|まとめ
このように、犬は色々な理由で甘噛みをすることがあります。
特に子犬のころは遊びの中で甘噛みをすることが多い時期です。また、どうしても噛み癖が治らないという時には獣医さんなど専門家の方に相談するのも一つの手です。
また、対策を行っているにも関わらず甘噛みが改善されない場合は、病気の可能性も考えられますので、早めに獣医さんに相談しましょう。
愛犬の甘噛みで悩んでいるという方は、今回の記事をぜひ参考にして対策をしてみてください。