犬好きの人なら、誰もが一度は犬を飼いたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
犬を飼うことができる賃貸物件にはペットと共に住むことを前提とした、ペット共生型賃貸と、元々はペット可ではなかったものの後からペット可の条件を付け加えた物件があります。
今回は後者の、ペット可が後付けの賃貸物件に住む場合の準備と注意点についてまとめてみました。
あなたのライフスタイルに合っていますか?犬種の持つ性格や特徴
犬は一般的に小型犬・中型犬・大型犬に分けられ、ペット可賃貸で飼う場合に推奨されるのは10kg未満の小型の犬種です。
そして、重要なことは、それぞれの犬種の持つ性格や特徴を知り、自分のライフスタイルに合っているかを検証しましょう。
小型の室内犬の代表的な犬種の性格や特徴についてご紹介します。
トイプードル
とても賢く、躾けやすい、飼い主に従順な犬種の一つがトイプードルです。
社交的で他の犬や猫などの動物とも友好関係を築くことが得意です。
シングルコートの巻き毛は抜けにくく、体臭もほとんどないので、賃貸で飼いやすい犬種と言えます。
ロングコートチワワ
甘えん坊で人懐っこい犬種です。
甘えん坊なため、部屋を留守にしがちな飼い主さんには向きません。
知的で、しつけなどに対する学習能力も高く、集合住宅でも比較的飼いやすい犬種です。
また、ロングコートは、毛の成長サイクルが長いため、スムースコートより抜け毛が少ないです。
ミニチュア・ダックスフンド
狩猟犬として改良されたダックスフンドは、勇敢で好奇心旺盛な性格です。
また、人懐っこい性格で甘えん坊なため、初対面の人にも友好的です。
その反面、無駄吠えや抜け毛が多い特徴があるので集合住宅には向いていないかもしれません。
飼い主とのコミュニケーションを必要とする犬種なので、遊ぶ時間をたくさん確保できる人に向いています。
マルチーズ
人懐っこく、明るい性格です。
また、比較的利口で飼い主に対して従順な犬種なので、躾けもしやすいです。
換毛期が無いため、抜け毛が少ないので集合住宅での飼育に向いているでしょう。
いよいよ!賃貸で犬を飼う前にやるべき準備
犬種の特徴や性格を理解したら、いよいよ、賃貸で犬を飼う前にやるべき準備に取り掛かりましょう。
必要なアイテムを揃える
犬を外へ連れて行くときに中に入ってもらうキャリーケースやトイレマット、トイレシーツは必ず必要と言えるでしょう。
また、お留守番中や、寝るときなどに犬が過ごすスペースとしてサークルも必須アイテムです。
そして、サークルの中には、犬用ベッドも用意してあげると良いでしょう。
犬にも自分だけの空間が必要なため、必ず、スペースを確保するようにしてあげましょう。
他にも、おもちゃや食器、ドッグフードやお散歩用のリードなども準備しておきましょう。
苦情対策
近隣の苦情を誘発しやすいのが、臭いと音(鳴き声やフローリングを歩く足音)でしょう。
消臭対策には空気洗浄機や消臭機を準備したり、防音対策にはフローリングに絨毯やクッション材などを敷いて、足音が響かない工夫をしましょう。
また、鳴き声対策として、壁に貼るタイプの吸音パネルや遮音シート、遮音カーテンなどのグッズもあります。
安全対策
部屋の入り口にドアが無いワンルームなどの場合、犬の飛び出しを防ぐ間仕切りとなるゲートを設置するなどの工夫も必要です。
キッチンやベランダなど、愛犬にとって危険が多い場所にも柵やゲートを設置すると安心です。
賃貸物件に多いフローリングは、ツルツルと滑って、犬の足腰や関節に負担がかかります。
フローリングには、スリップ防止加工をしたり、足音対策も兼ねて、ずれにくいマットやカーペットを敷くのも良いと思います。
注意点
最後に、賃貸で犬を飼う場合の注意点について見ておきましょう。
共用部は要注意
ペットは廊下やロビー、エレベーター内を直接歩けないという規約を設けている集合住宅が多いです。
犬を連れて共用部を歩くときには、抱きかかえたりキャリーケースに入れたりするようにしましょう。
また、エレベーターや廊下以外にもベランダや庭は共用部分に含まれるので注意しておきましょう。
周辺環境も下見をしておきましょう
犬にとって欠かすことができないのが毎日のお散歩です。
夏場の暑いアスファルトは地表に近い犬には厳禁です。
近場の公園やドッグランなどを見つけておくのも良いと思います。
また、犬にとって階段や段差を昇り降りすることは足腰を痛める原因にもなるため、エレベーターやスロープなどを確認しておくことも重要です。
そして、動物病院やペットショップ、トリミングサロンなども下調べをしておくと安心です。
知っていますか?退去費用
見落としがちな注意点として、基本的に賃貸住宅は、退去する時には元の状態に戻す必要があるということが挙げられます。
賃貸借契約書をしっかり確認し、入居時から、床や壁のきずや室内の汚れを最低限に抑える工夫をしましょう。
最も知っておいてほしいこと
犬がどう生きるかは飼い主さん次第です。
犬の平均寿命は、個体差はありますが10年から15年ほどと言われています。
10年以上のあいだ、責任を持って一緒に暮らす覚悟はありますか?
毎日、愛犬のための時間を作ることができますか?
経済的余裕はありますか?
命ある犬の生涯に責任を持つことは、飼い主さんの役目であることを忘れないようにしましょう。
まとめ
賃貸で犬を飼うためには、様々な準備や責任が必要となり、いくつかの注意点もあります。
また、他の住人への配慮も忘れてはなりません。
そして、ひとたび犬を飼い始めると、考えなくてはならないことが山のように出てきます。
しかし、その山を乗り越えるごとに愛犬との絆や信頼関係が深まっていくでしょう。
愛犬と過ごす時間は飼い主さんにとって何よりも幸せな時間となるはずです。
今回の記事を参考に、愛犬と飼い主さんがストレスなく生活することができるような環境を整えて、ぜひ念願のペットライフを楽しんでくださいね。