捨て猫を見つけたら、あなたはどうしますか?
野ざらしの段ボールの中に子猫がいたら、そのままにしておけませんね。
しかし、保護したもののどうすればいいか、どこに相談したらいいか悩んでしまいます。
今回は、捨て猫や野良猫を拾ったり見つけた時の相談先や、保護の方法についてまとめています。
捨て猫を拾って命を救ってあげる行為は、とても素晴らしいことです。
捨て猫や野良猫を見つけた時の参考にしてくださいね!
捨て猫や野良猫を拾ったり見つけた時はどこに相談するの?
捨て猫や野良猫を見つけた時に、本当に捨て猫や野良猫なのか、といった疑問が頭に浮かぶと思います。
段ボールなどに入れられ、明らかに捨て猫と分かればいいですが、飼い猫なのかそれとも野良猫なのかの判断は難しいですね。
やせ細ったりケガはしていないか、極端に汚れていないかなど、その猫の状態で判断する必要があります。
そして、自分の家で飼うのか、それともどこかで保護してもらうのかを考えます。
捨て猫や野良猫を拾ったり、見つけた時に相談する場所をまとめたので、参考にしてください。
近隣の動物愛護センターに相談
まず一般的に多いのは、近隣の動物愛護センターに相談することです。
飼い猫が脱走して迷子になっているのであれば、飼い主からの届けが出ていることもあるからです。
しかし、動物愛護センターでは飼い主や里親が見つからなければ殺処分の恐れがあります。
最近では、殺処分ゼロを目指す取り組みが行われていますが、それでも平成29年度に殺処分された犬猫は43,227匹となっています。
成猫になると里親が見つかる確率がグッと下がってしまうため、動物愛護センターに相談する場合は、協力や登録している動物保護団体があるか確認しましょう。
動物保護団体に相談
今ではたくさんの動物保護団体が活動しているので、動物保護団体に相談する人も多くなってきました。
インターネットで検索すれば、たくさんの動物保護団体が出てきます。
しかし、中にはきちんと管理や飼育ができていない動物保護団体もあるため、しっかり吟味する必要があります。
心配であれば、動物愛護センターから保護団体を紹介してもらうこともできます。
親子で保護が必要、野良猫みたいで警戒心が強い、という時にも動物保護団体は頼りになりますよ!
警察に相談
捨て猫を拾った時は、警察に相談するのも1つの方法です。
もしかしたら迷いネコで、飼い主から届けが出ているかもしれません。
警察では拾得物届けを出し、3ヵ月間飼い主がみつからなければ拾った人のものになります。
ただし、飼い主がみつかるまでの間は自宅でお世話をしなければなりませんし、飼い主がみつからなければ、また振り出しに戻ってしまいます。
近隣の動物病院に相談
捨て猫を拾ったら、近隣の動物病院に問い合わせをしてみましょう。
探している飼い主が、動物病院に掲示していることも少なくありません。
成猫であれば、マイクロチップの登録がされている可能性もあり、そこから飼い主の情報がわかるかもしれません。
また、動物病院によっては動物保護団体に協力していることもあったり、近隣の動物保護団体が利用していることもあります。
動物病院から動物保護団体を紹介してもらうメリットは、動物病院を受診させているくらいですから、しっかりした動物保護団体にコンタクトをとることができるということです。
捨て猫の未来を考え、きちんとした対応をしている動物保護団体に託したいものですね。
自分で里親を探すこともできる
各施設に相談する以外に、自分で里親を探してあげる方法もあります。
インターネットの里親募集サイトや、動物病院などに里親募集の掲示をしてもらったり、地元のコミュニティ誌やフリーペーパーに掲載してもらう方法です。
動物愛護センターや動物保護団体の譲渡条件は厳しく、里親になりたくてもなれない人がたくさんいます。
里親募集サイトで、他の人が載せている内容を参考にしながら募集条件を作ればいいでしょう。
子猫の里親はすぐにみつかりますが、成猫となると動物保護団体でも里親をみつけるのは難しいのが現状です。
捨て猫や野良猫の里親がみつからなければ自分で飼ってもいい、と思えるならば、自分で里親探しをしてみましょう。
捨て猫や野良猫の保護方法は?
捨て猫や野良猫を拾ったら、どうお世話をするのがいいか悩みますね。
成猫ならまだしも、子猫となるとさまざまなケアが必要になってきます。
猫や犬を飼ったことがある人や、現在飼っている人にも知ってほしい保護の方法をまとめました。
保護したらまずは動物病院で診察を
捨て猫や野良猫を保護したら、まず1番に動物病院を受診しましょう。
健康診断や血液検査、ノミやダニの駆除、場合によってはワクチン接種もあります。
費用は動物病院によって異なりますが、平均して8,000円~15,000円くらいかかります。
捨て猫や野良猫であれば費用が安い動物病院もありますが、残念ながら数は多くありません。
獣医師に相談すれば、その猫の状態を判断して、お世話の方法も教えてくれますよ!
子猫の保護はケアすることがたくさんある
捨て猫が子猫だった場合は、ある程度成長するまでのケアがたくさんあります。
まだ目が開いていないのであれば、目やにをホウ酸水で拭いてあげなければいけません。
また、生まれたての子猫は生後1ヵ月くらいまで自分で体温調整ができないため、体を温めてあげる必要があります。
段ボールなどの箱に柔らかい毛布を敷き、湯たんぽやカイロなどで暖かい場所を作ってあげましょう。
体が汚れていても、温めたタオルで拭く程度にしておきます。
他にも、子猫用ミルクをシリンジやスポイトなどで3~4時間置きに与えたり、ミルクをお皿で飲めるようになってきたら離乳食に切り替え、生後2ヵ月頃には子猫用のウェットフードを与えるようにします。
そして、排泄のケアも必要です。
通常であれば、母猫が子猫のお尻を舐めて排泄を促しますが、母猫はいません。
ぬるま湯に湿らせたティッシュなどで、1日に数回(ミルクを与える前後)子猫のお尻を優しく刺激します。
自分で排泄ができるようになったら、猫砂やペットシートを用意して、トイレのしつけをしなければなりません。
ここまでが、子猫のケアになります。
保護した捨て猫でも、愛情を持って接してあげてくださいね。
捨て猫を拾ったり見つけた時はできる限りのことをしてあげよう|まとめ
捨て猫や野良猫を拾ったり見つけた時は、頭の中にいろいろな考えが浮かびますね。
目の前の命を助けてあげなければ、悲しい運命が待ち受けていることも想像できます。
自分の家で飼えるならいいですが、さまざまな事情で飼えないこともあります。
でも、飼えないからという理由で、捨てられた猫や野良猫を見捨てないでください。
捨て猫を拾ったり見つけた時点で、命を預かる責任があるということを心に刻み、できる限りのことをしてあげましょう。