猫のケージ飼いには、賛否両論の意見があります。
ケージ飼いによってストレスが溜まり、寿命を縮めるのでは?と、心配される方も少なくないのではないでしょうか。
猫は自由気ままに動き回ることが大好きで、制限されることにストレスを感じてしまいます。
しかし、様々な理由から、夜だけでもケージに入れたい、と考えることがありますね。
そこで今回は、ケージ飼いにおける猫のストレスと寿命の関係について調べてみました。
猫がケージ飼いでストレスをためると寿命に影響する?
結論から言ってしまえば、猫はケージ飼いに限らず、ストレスを溜めることは寿命に影響します。
それではケージ飼いはしないほうがいいのでは?、と思ってしまいがちですが、そういうことでもありません。
猫のストレスが寿命に影響する理由と、猫のケージ飼いとストレスの関係について見ていきましょう。
猫のストレスが寿命に影響する理由
2018年度発表の飼い猫の平均寿命は、15.32歳です。
もちろん個体差があり、20歳になる猫も少なくありません。
少しでも愛猫に長生きして欲しいと、健康管理に気を付け、ストレスのない生活を送らせてあげていませんか?
猫にストレスが溜まると、過剰なグルーミング、心因性脱毛、自虐行為、自分の尻尾を追いかける行為など目に見て分かるものから、突発性膀胱炎、伝染性腹膜炎、免疫力の低下、リンパ球の減少で腫瘍になるといった、目に見えない様々な病気を引き起こす可能性がとても高いのです。
それらの病気が、猫の寿命に影響する大きな要因となります。
また、他にも猫の寿命に影響する大きな要因として、ご飯があげられます。猫の寿命は8割がご飯で決まると言われているくらいなので、気をつける必要があります。
おすすめなのは全猫種・全年齢に適応していて、香料・着色料不使用のカナガンデンタルキャットフードです。
また、カナガンデンタルキャットフードは、毎日の食事でデンタルケアができる高品質なキャットフードですので、猫ちゃんの歯磨きが苦手な人や口臭が気になっている人にもおすすめです。
猫のケージ飼いとストレスの関係
では、猫のケージ飼いとストレスの関係はどうでしょうか?。
実は、子猫のうちからケージに慣らされていた猫は、ケージで過ごすことに何のストレスも感じていません。
しかし、成猫がある日突然ケージに入れられ、閉じ込められるというのは、強いストレスを感じます。
それは、動きを急に制限されることや、ケージに慣れておらず、ケージ内が安全な場所と認識できていないためです。
成猫をケージ飼いしたい場合は、昼間はケージに自由に出入りできるように扉を開けておき、少しづつケージ内で過ごす時間を増やして、ゆっくり慣らさせていく必要があります。
猫のケージ飼いはストレスにならない時間を見極めて!
猫のケージ飼いといっても、1日中閉じ込めておくことではありません。
日中は外で、夜だけケージもしくは人間が外出している時だけケージと言った使い方が適切です。
旅行などで家を空ける場合、お水とご飯とトイレをケージ内に用意すれば、猫は1泊~2泊程度であればケージの中でお留守番をすることは可能です。
だからといって、毎日1日中ケージから出さないというのは、猫にとってストレスでしかないのです。
去年、7年間ケージ飼いされていた猫5匹が、動物保護団体によって保護されました。
部屋が汚れる、傷むといった飼い主の身勝手な理由で、1度も外に出してもらえることはなく、保護された猫たちはケージから出ることができなくなっていたそうです。
7年間もケージ飼いされていたストレスも大きく、子猫が生まれても父猫が食べてしまい、その父猫は飼い主によって捨てられてしまいました。
猫にとって、高いところに登ったり、床でゴロゴロ寝転がったり、爪とぎをしたりと当たり前のことができない環境というのは、猫のストレスの問題だけでなく、幸せな毎日を送ることができないことにも繋がるということを忘れてはいけません。
猫のケージ飼いのメリットと注意点
猫のケージ飼いには、悪いことばかりではありません。
また、普段はケージ飼いを考えていなくても、ケージに慣らさせておくと様々なメリットがあります。
ここでは、猫のケージ飼いのメリットと注意点をご紹介します。
猫をケージ飼いするメリット
- 災害時
- 留守番中の事故回避
- 来客時
- 窓や玄関を開けている時の脱走防止
- 猫が病気になった時
- ペットホテルに預ける時
猫をケージ飼いするメリットには、ケージに慣らしておくことでストレスを感じないようにしたり、猫の安全を確保することができることです。
特に、留守番などの猫が独りの時間というのは、危険がたくさんあります。
高いところから落ちたり、食べてはいけないものを誤食してしまう、といったことを防ぐことができますね。
また、多頭飼いであれば、感染症にかかってしまった猫や抗がん剤治療中の猫を、ケージ飼いにする必要がでてきます。
意外にも猫をケージに入れる状況というのは、多いことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
猫をケージ飼いする注意点
- ケージから出られないストレスで暴れてしまう
- スペースの確保
- 室温調整をしてあげる必要がある
猫をケージ飼いする注意点としては、ケージから無理矢理出ようとしてケガをしてしまったり、自分の体を傷つけてしまう恐れがあることに加え、猫は通常、自分で暑い・寒い時に過ごしやすい場所に移動しますが、ケージ内では動きようがないことです。
ケージ内のケガは、ケージに慣れていないことが大きな要因ですが、長時間閉じ込めてしまってもこのようなことは起こるので、ケージに入れる時間はあまり長すぎないように注意しましょう。
また、室温調整をするとともに、ケージ内に毛布や冷感マットなどを入れ、猫が自分で暑ささ寒さの対策ができるようにすることも大切です。
そして、狭いケージでは、尚更ストレスも大きく感じてしまうため、十分な広さや上下運動ができる高さのあるケージを用意してあげる必要があります。
夜だけ猫のケージ飼いは大丈夫?
猫のケージ飼いを考えている方の中には、夜だけケージに入れることを考えている方も多いです。
猫は基本的に夜行性です。
一時的ではなく毎晩となると、猫をケージに入れても大丈夫なのか気になりますね。
それでは、夜だけ猫をケージ飼いしても大丈夫なのか見ていきましょう。
猫のケージ飼いが夜だけなら問題なし!
日中は自由に遊ばせてあげていれば、毎晩夜だけケージ飼いをすることに問題はありません。
ただし、お水やトイレの準備と室温調整には気を付ける必要があります。
また、夜は長いため、事前にケージに慣らしておかなければ、ストレスを感じて自分を傷つけてしまったり、ずっと鳴き続けることがあります。
愛猫にケージで寝かせたいと思っているのであれば、ケージが安全な場所であることを愛猫のペースで教えていきましょう。
猫のケージ飼いは愛猫のストレスの負担を考えて行おう!|まとめ
今回は、猫のケージ飼いについて掘り下げてご紹介しました。
猫のストレスが寿命に与える影響は、軽視できないものです。
かと言って、ケージ飼いがまったくダメなわけではありません。
災害時や来客時、病気や夜だけなど様々な場面で、愛猫をケージに入れることは考えられます。
突然制限をするのはストレスを与えるだけなので、徐々にケージに慣らし、愛猫の負担にならないように考えてあげてくださいね。