子猫の兄弟

猫が風呂場に行きたがる、風呂上りに甘えてくる・噛むのはなんで?!

猫といえば水が苦手というイメージがあります。しかし、そんな猫が風呂場でだらんと寝ている姿を見たことはありませんか?なぜ自ら水のある風呂場へ行くのか、気になりますよね。猫が風呂場へ行く理由や、風呂上がりに甘える理由を解説します。

お風呂から出ると、愛猫がスリスリと体を擦り付けて甘えてくる、または噛みついてくるという経験をしている飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。
あの行動は、一体どのような意味があるのでしょうか?

また、猫は水が苦手、嫌いとよく言われていますが、その割に風呂場で寝ている姿を見かけませんか?

この記事では、猫が風呂場にいる理由や、風呂上がりに甘えてくる・噛んでくる理由などを詳しく解説します。

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猫が風呂場行きたがる理由

リラックスしている猫

愛猫家の方は、猫が風呂場のタイルの上などでだらんと眠っている姿を、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

水が苦手と言われている猫が、どうして自ら風呂場に行くのか気になりませんか?

ここでは、猫が自ら風呂場へ行く際に考えられる理由を紹介します。

暑いから

猫は暑い場所を苦手とし、暑いと感じた際には自ら涼しい場所に避難します

風呂場は床がタイルでできているなどして、ひんやりしているため、猫が好んで涼を取る傾向があります。

暑い日などに猫が風呂場にいるのは、暑さから身を守るためだと考えられます。

猫も暑ければ熱中症にかかりますし、エアコンが効きすぎて寒い場合にも、自ら居心地の良い場所を探して移動します。

体調不良

猫がお風呂場のタイルなどで横になっている場合、体調不良も考えられます。

何らかの原因で発熱している際、熱を冷ますために冷たいタイルの上にいることがあります。

特に夏場でもないのにタイルにいる場合や、食欲や元気など、他にも何らかの異常があるあ場合には、体調不良も疑いましょう。

お風呂の水が好き

猫は水を飲むのにこだわりのある子が多くいます。
皿から飲む、水道など流れている水を飲むなど、こだわりはさまざまです。

そのなかでも、お風呂場などにある水滴を飲むのが好きだというタイプの子もいます。

また、特に冬場は水道水よりもお風呂場のぬるま湯を好む子もいます。

水を飲んでいる様子が見られる際には、水滴が好き、皿の水が冷たすぎるという理由が考えられます。

分離不安から

猫の中には、飼い主さんに依存する傾向にある子も存在します。

そのような子は特に飼い主さんの姿が見えなくなることを不安に思います。

飼い主さんがお風呂に行く際についてくる、ドアの前で待っているという場合には、飼い主さんと離れることへの不安(分離不安)が理由だと考えられます。

ドア越しにでも声をてあげたり、あまり長湯をしないようにして、愛猫をなるべく安心させてあげましょう。

風呂上がりに甘えてくるのはなぜ?

猫がお風呂上りにスリスリと甘えてくるのは、一体なぜなのでしょう。

ちょっとくすぐったくもあり、邪魔だったりもしますよね。

実はスリスリの理由は、甘えているのではなく「マーキング」をしています。

飼い主さんに依存している猫は、お風呂中飼い主さんに会えなかったことで分離障害を起こし甘えてくる子もいます。

しかし、大半はマーキングと考えてよいでしょう。

猫は自分の臭いを放つ臭腺という器官を持っており、そこをこすり付けることでマーキングをします。

猫の臭腺は顔、脇腹、肉球、尻尾にあります。

主に顔に臭腺が集中していることから、スリスリが頭突きの様に感じることもあります。

飼い主さんは自分の所有物であり、お風呂に入ったことで消えてしまった臭いを再びつけるために、スリスリと臭腺をこすり付けて、マーキングをしているのです。

風呂上がりに噛んでくる理由

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お風呂上がりのスリスリは可愛いけれど、中には噛みつかれた方もいるのではないでしょうか。
甘噛み程度ならまだしも、なかには流血沙汰になるほど本気で噛みついてくる猫もいます。

なぜ、お風呂上りに猫は噛んでくるのでしょう。

その理由は、スリスリの時と同様マーキングの延長上にあると考えられます。

猫は普段から臭腺をこすりつけて、飼い主さんは自分のものだとアピールしています。

それがお風呂に入ることにより消えてしまうことは、せっかく臭いをつけたのに、違う臭いがついている!と猫は感じます。

もう一度マーキングをやり直さなくてはいけないというイライラから、噛んでしまえ!となることがあるようです。

決して怒りや威嚇の噛みつきではなく、マーキングの一環だと思えば、少し可愛らしく思えてきますね。

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猫は本当に水が苦手なの?

猫といえば水が嫌い、苦手というイメージがあるかと思います。
本当に猫は水を嫌がるのでしょうか。

猫の先祖であるリビアヤマネコは、砂漠に住んでいました。

そのため、お風呂は砂に体をこすり付けることで体を奇麗にしていました。

また、自ら体を舐めて奇麗にするグルーミングをするため、基本的に水に浸かるという習慣はありません。

もうひとつ、猫の被毛は水を弾かず含んでしまうため、猫はそのべたっとなる状態を非常に不愉快に感じると言われています。

このことから、猫は水を嫌い、苦手としているのは本当です。

まとめ

猫が風呂場に行きたがるのにはいくつか理由があり暑さ対策・体調不良・お風呂の水が好き・分離不安が考えられます。

特に気を付けたいのが体調不良です。
他にも元気や食欲がないなど体調に異常が見られる場合は、発熱を冷やすために風呂場のタイルに横になっている可能性があります。

風呂上がりにスリスリと体をこすり付けて甘えてくる、噛みついてくるのは「マーキング」をしているからです。
猫は普段から自分の所有物に、臭腺という器官からでる独特の分泌物をつけてマーキングをしています。

所有物の中には飼い主さんも含まれるため、お風呂で臭いが消えてしまった際に、また臭いを付けなおしていると考えられます。

噛みつくのも、マーキングの一環として考えてよいでしょう。

猫の先祖は砂漠で生活していたため、水に適応した体質ではありません。 そのため、イエネコも水を得意としないのです。

マーキングの意味があるとわかれば、猫の噛みつきも可愛く思えてくるかもしれません。 理由を知ったうえで、もう一度愛猫の態度を見直してみてはいかでしょうか。

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