一般的に気分屋で単独行動が好きな猫ですが、時には飼い主に対して甘えたり構ってほしいようなサインを示します。
しかし、飼い主の方から手を出そうとすると逆に嫌がったりそっぽを向いてしまうというようなことも珍しくありません。
そこで、猫が飼い主に構ってほしい、もしくは甘える時に示す行動やサインについて詳しく紹介します。
猫は甘えたがりな動物?
実際に猫を飼っている方は既にご存知かと思いますが、猫は非常にマイペースですが警戒心が強いという側面を持っています。
もともと野生で生活していた猫は決して群れを成さず、常に単独行動で自分の縄張りの中で基本的に生活をします。
そのため、ペットとして飼っている猫でも飼い主に対して信頼感を抱いていない場合や、全く赤の他人に対してはめったに甘えるといった行動を取りません。
しかし、逆に飼い主を信頼しており良い関係が築けている場合にはすり寄ってきたり自ら甘えてきたり、構ってほしそうな仕草を示します。
猫が甘えてくる心理とは?
一般的に犬とは違いツンデレな性格をしている猫はそもそもなぜ、飼い主に甘えるといった行動を取るのでしょうか。
その具体的な心理についてまず考えていきましょう。
欲求や安心による甘え
猫が飼い主に対して甘えてくるといった心理には日頃の欲求や安心感が大きく関係しているといます。
特にペットとして飼っている猫自身には特定の決まった習慣というものがなく、非常に自由気ままに生活しているため、時には「遊んで欲しい」「退屈だ」「お腹が空いた」といった欲求があり、その欲求を満たしたい時に飼い主に対して甘えるのです。
また、先程も述べた通り、猫は本来警戒心の強い動物ですが、信頼を置いている相手には心を許し積極的に擦り寄ってくるといった行動を取ります。
このように単純に自分の欲求を満たすため、もしくは安心しているといった心理から飼い主に甘えてくるのです。
心身の異変による甘え
欲求や安心による甘え以外で、特に以前は全く甘えてこなかった猫が急に甘えるようになったといった際には心身の異変や病気が原因かもしれません。
猫は孤独感や精神的ストレスが溜まると分離不安症という心の病を発症し、それを飼い主に対して訴えようとして甘えてくるのです。
その他にも体調が悪い時、体内になにかの異変や病気を発症している際にも同じような行動を取ります。
そのため、日頃から猫の態度や行動を注意深く観察しながら急に甘えるようになってきたら適切な対処をしてあげましょう。
猫が構ってほしい時に示す5つのサイン
それでは猫が甘えたい、構ってほしい時には具体的にどのような行動を示すのでしょうか。
それを判断するための5つのサインについて一緒に見ていきましょう。
サイン1:喉をゴロゴロと鳴らす
猫が構ってほしい時に示すサインの一つとして喉をゴロゴロと鳴らすことが挙げれます。
実際に猫を飼っている方なら一度はこの特有な音を聞いたことがあると思いますが、このサインを示す際に猫は非常にリラックスした状態にあります。
本来親猫と子猫がコミュニケーションの一貫として行う行動であるため、飼い主に対して行うということは非常に信頼を置いている証拠でもあります。
猫にとって触られると気持ちの良い体のパーツである口元を優しく撫でてあげると、ゴロゴロと喉を慣らしながら気持ちよさそうな表情をして甘えてきます。
サイン2:飼い主にすり寄ってくる
猫自ら飼い主のもとに寄ってきて自分の身体をすり寄せるといった行動も甘えたい時に示すサインです。
この行動は本来、猫同士で行う仕草であり、お互いの匂いをつける事によって仲間意識を持ちます。
飼い主に対して同じような行動を取るのは非常に信頼している証拠であるため、猫がすり寄ってきたら嫌がらずに積極的にスキンシップを取ってあげましょう。
サイン3:飼い主の近くで横になる、お腹を見せる
もともと縄張りを持って生活していた猫にとって横になって睡眠を取る、もしくは急所であるお腹を見せるといった行動は危険を伴うため、信頼していない動物や人間の近くでは決してしません。
しかし、飼い主の近くでそのような行動を取るということはそれだけ飼い主を信頼しており、同時に安心感を抱いているからです。
しかし、お腹を見せているからと言って触ってほしいというわけではなく、突然触ってしまうとビックリして嫌がられてしまうこともあるため注意が必要です。
サイン4:目をそらす・細める
「退屈している」「遊んでほしい」というような欲求を満たしたい時に猫はわざと目をそらす、細めるといった行動を取ります。
なぜそのような行動を取るのか明確な理由は分かっていませんが、飼い主の視線を外すことによって気を引こうとしているからであると言われています。
このサインを示すサインには決して飼い主さんが嫌いであるわけではないため、積極的にスキンシップをとって構ってあげましょう。
サイン5;しっぽを立てる
歩いている時にしっぽを上方向にピンと立てるといった行動も猫が甘えたい時や構ってほしい時に示すサインになります。
本来猫のしっぽは歩行の際にバランスを取ったり障害物等を察知するセンサーのような役割があります。
しかし、猫のしっぽは感情がよく表れる体のパーツの一部でもあるため、猫のしっぽの位置や動きを見ればある程度猫の気持ちを知ることができるのです。
しっぽが上方向にピンとまっすぐ伸びている時には非常に上機嫌でリラックスしている証拠もあるので、このタイミングを見計らって遊んであげるのも良いでしょう。
猫が構ってほしい時に示すサインや心理まとめ
今回は猫が飼い主に対して甘える心理や構ってほしい時に示す主なサインについて詳しく紹介しました。
初めて猫を飼う方や猫を飼って間もない方は、愛猫が今どのような気持ちでいるのか、何をしてほしいのか判断することが難しく、あまり懐いていない段階では積極的にコミュニケーションを取ろうとしません。
しかし、一緒に生活していく上で徐々に信頼関係が構築できれば、以上で挙げたような行動を示すようになるため、その際は積極的に構ってあげましょう。
今回紹介した猫の心理や構ってほしい時に示すサインを是非参考に、これまで以上に良い関係が築けるように努めてください。