「今飼っている猫の遊び相手がほしい」「たくさんの猫に囲まれて生活したい」など動機はそれぞれですが一頭だけでなく、たくさんの猫を飼うことを検討されている方もいると思います。
多頭飼いすることは飼い主の自由ですが、その際には人間の視点からだけではなく猫の立場からも、多頭飼いのメリット・デメリットについてそれぞれ考えることが大切です。
具体的なメリット・デメリット、また注意点についても一緒に見ていきましょう。
猫を多頭飼いする際のメリットとは?
多頭飼いすることによって、猫同士がじゃれ合っている可愛らしい姿をみられて飼い主は癒やされることができます。
一方猫にとって良い影響を与える場合があります。
それではまず、猫を多頭飼いする2つのメリットについて見ていきましょう。
メリット1:運動不足の解消につながる
猫を多頭飼いする1つ目のメリットは、猫の運動不足の解消につながり、健康的な生活を送ることができます。
ペットとして飼われている猫は部屋の中で放し飼いをされている場合が多いですが、猫はもともと一日の大半を寝て過ごすようようなおっとりとした動物です。
そのためやることがなく退屈した時間を過ごしていると、どうしても運動不足につながり、結果的に肥満などの健康被害を被る可能性もあります。
多頭飼いをすることによって猫の遊び相手をつくることができ、日頃からじゃれ合ったり追いかけっこをすることによって、自然と運動不足の解消につなげることができます。
また、飼い主が留守中の間でも猫同士で遊ぶことができるので運動不足の解消に加えて、猫が寂しさや孤独感を感じにくくなります。
メリット2:猫本来の生活がしやすい
特に一人暮らしをしている方で一匹の猫を飼っている場合、猫と人間という違う動物である以上、生活習慣を合わせたり常にお互いのことに気を配ることには限界があります。
しかし、今飼っている猫の仲間を増やして猫同士で関係をもちコミュニケーションを取らせることによって、猫本来の自然な生活を送らせてあげることが可能になります。
飼い主である人間が、おもちゃなどを使って猫と遊ぶことはできますが、やはり猫同士で交流させたほうが猫にとってより自然な方法で遊んだり生活することにつながります。
猫と遊ぶことが大好きな飼い主にとっては、少し寂しい思いをするかもしれませんが、同じ動物である猫のほうがより自然でストレスなども感じにくくなります。
猫を多頭飼いする際のデメリットとは?
猫を多頭飼いすることは以上で挙げたようなメリットもありますが、デメリットももちろんあります。
しかし、デメリットがあるからと言って決して多頭飼いをしてはいけないということではありません。
多頭飼いする際には、これから紹介する2つのデメリットを考慮した上で対策等を検討する必要があります。
デメリット1:経済的負担・手間が増える
猫を多頭飼いする際のデメリットとしてまず、経済的負担やお世話の手間が増えるということです。
既に猫を飼っている方ならもうお分かりのように、猫一匹を育てるだけでもエサ代やトイレや小屋などのグッツ代に加えて、日頃のお世話をするのに相当な費用と労力を必要とします。
猫が増えるということは、単純に考えてそれらの経済的負担や手間も比例して増えるということを忘れてはいけません。
また、例え一匹だけ新たに増やした場合でも、その猫がオスとメスなら交尾して出産することによって、人間の都合以外でその数が増える可能性もあります。
猫の多頭飼いを検討されている方は、事前にこれらのことを認識してじっくり検討しましょう。
デメリット2:病気や環境問題
一つの空間で多くの猫を飼うということは、それだけ感染症等の病気のリスクやイタズラ、騒音、臭いなどの環境問題も生じやすくなります。
例えば同じトイレや寝床を複数の猫が利用したり、抜け毛や排泄物等の処理をしっかり行わないと、猫同士でばい菌が移りやすくなります。
猫が増えるということはイタズラや騒音、臭いもそれだけ増えるということなので飼い主にとってもリスクがありますが、近隣の家やマンション等の場合は、周辺の部屋に住んでいる方にも迷惑をかけてしまう可能性があります。
このように多頭飼いすることは猫にとっても病気などのリスクがあり、人間にとっても騒音問題や臭いなどご近所トラブルに繋がる可能性があるということも、しっかり認識しておく必要があります。
猫を多頭飼いする際の注意点
猫を多頭飼いするメリットやデメリットについて理解できたでしょうか。
これらを踏まえ実際に、猫を多頭飼いする際にはいくつかの注意することもあるので主な2つの注意点について紹介します。
多頭飼いに向いている・向いていない猫の種類
猫によっては多頭飼い向いている・向いていない性格や種類がいます。
例えばおっとりした性格と活発で攻撃的な性格をした猫など性格や、相性が合わない猫を多頭飼いする際には注意する必要があります。
また、生まれたばかりの子猫や老猫、メインクイーンやサイベリアン、ラガマフィンと言った種類の猫はもともと多頭飼いに不向きであるため、極力多頭飼いは避けたほうが良いでしょう。
これらを考慮した上で実際に多頭飼いをはじめる際には、いきなり同じ空間に多数の猫を放り込んでしまうと怯えたり怖がったりして精神的ストレスを感じてしまうため、最初は距離をおいて徐々にお互いの関係を気づいていくという方法がオススメです。
各猫に一人で安らげる空間の確保
猫を多頭飼いする際に、各一匹の猫に対して一つのトイレや寝床など一人で安らげる空間を確保してあげることはもっとも重要なことです。
どんなに仲間同士で遊ぶことが大好きで活発な性格をした猫でも、独りになって睡眠や休息を取るためのプライベートな空間というものが必要となります。
そのため多頭飼いする際は、その猫の数に応じて十分な数の寝床やトイレを準備してあげましょう。
猫を多頭飼いする際のメリット・デメリットまとめ
今回は猫を多頭飼いする際のメリット・デメリット、また注意点について詳しく紹介しました。
猫を多頭飼いするということは、その数によって経済的負担や世話の手間が増えるのは当然のことです。
しかし、猫にとって遊び相手ができることで運動不足の解消や猫本来の生活がしやすくなるというメリットもあります。
そのため実際に多頭飼いをしようと考えている方は、これらのことに加え注意点についても理解した上で多頭飼いを検討しましょう。