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犬のフィラリアはいつからいつまで?症状や予防法を知って対策しよう

愛犬のフィラリア症予防をしっかりと行っていますか?フィラリア症の予防には事前の検査が必須で、いつから予防を始めるかなど時期の見極めも大切です。死に至るような重度の症状を引き起こしかねない恐ろしい病気ですのでしっかりと予防を行いましょう。

愛犬のフィラリア予防をしっかりと行っていますか?

フィラリア症とは命にも関わる犬の心臓の病気で、非常に感染率の高い深刻な病気です。

今回はフィラリア予防を考えている方に是非読んでほしいフィラリア症の症状や予防法、いつから予防薬を投与するかなどの基礎知識を中心にご紹介致しますので、獣医師に相談の上しっかりとフィラリア症の予防を行いましょう。

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フィラリアとは?

犬のフィラリア予防

フィラリアとは犬の心臓に寄生する寄生虫で、感染することによって犬の代表的な心臓病であるフィラリア症を引き起こします。

どうやってフィラリアに感染する?

フィラリア症は蚊によって犬から犬へと感染します。

主な蚊はアカイエカ、コガタアカイエカ、チカイエカなどですが日本では16種類もの蚊がフィラリアを媒介すると言われており感染率が非常に高い病気です。

それではフィラリア症の原因となるフィラリアはどのように感染するのでしょうか。

① フィラリアの成虫が犬の心臓や肺動脈に寄生
② 寄生したフィラリアが子虫であるミクロフィリア産み出す
③ 産み出されたミクロフィリアが犬の血液中に放出される
④ 血液中のミクロフィリアを蚊が吸い込む
⑤ 吸い込まれたミクロフィリアが蚊の体内で発育して感染力を高める
⑥ 蚊が非感染犬の血を吸う時に犬の体内にミクロフィリア入り込む
⑦ 犬の体内に入り込んだミクロフィリアが皮膚や皮下組織(筋肉内や脂肪内)で発育する
⑧ 発育したミクロフィリアが静脈血管に入り込む
⑨ 最終的に犬の心臓や肺動脈に寄生する

この手順を繰り返して、フィラリア症は蚊によって犬から犬へと感染していきます。

現在ではフィラリア予防薬によってフィラリア症の予防を行うことができますが、予防薬がなかった時代には多くの犬がフィラリア症に感染して亡くなっていたと言われています。

フィラリア予防が必要なのはいつから?

フィラリア予防はいつからいつまで必要かご存知ですか?

基本的にフィラリア予防が必要なのは5月下旬から11月下旬までと言われていますが、
フィラリア予防を始めるのは蚊が発生する時期と同じですので、住んでいる地域や病院によっていつから開始するかの見解が多少異なる場合があります。

基本的に蚊が吸血を始めるのは15℃以上の気温になった頃ですので、気温を目安に蚊の活動開始時期を見極めるのも良いでしょう。

気温が15℃以下になると蚊が活動しなくなるので、予防薬の終了時期は15℃を下回ってから1~2か月後が理想です。

フィラリア予防薬はフィラリアが体内に入ってくるのを防ぐための薬ではなく、体内に侵入したフィラリアを幼虫の時点で駆除するための薬ですので、フィラリアが犬の血管に侵入した頃に薬の効き目がないと意味がありません。

蚊がいなくなったからといってすぐに薬を辞めずに、1~2か月後まで投与すると良いでしょう。

フィラリア症予防の方法

フィラリア症予防

フィラリア症の予防は基本的に薬の投与で行われ、薬の種類も豊富です。
現在ではインターネットで購入できますが、投与する場合は必ず獣医師に投与時期や投与方法の仕方を確認しましょう。

予防薬投与の前に必ずフィラリア症の検査を!

フィラリア症の予防薬を投与する前は必ず現時点で犬がフィラリアに感染していないか検査する必要があります。

既にフィラリア症に感染している犬に薬を投与してしまった場合、体に様々な異常をきたし最悪の場合はショック状態に陥り死亡する場合があるので、しっかりとフィラリア検査で陰性か確認してから投与しましょう。

フィラリア症の検査に関しては、基本的には血液検査で血液中に存在しているミクロフィリアの抗体を確認、または血液中にミクロフィリアがいないかを顕微鏡を使って検査しますが、状況によってはX線検査、心電図、超音波検査など別の検査が必要となる場合があります。

検査結果が陰性の場合は予防薬投与

血液検査でフィラリア陰性の場合は予防薬の投与をします。
予防薬については月1度飲ませるタイプと毎日、または1日おきに飲ませる薬がありますが月1度飲ませるタイプの薬が一般的です。

また薬の形状もおやつタイプの食べさせる予防薬や皮膚にたらして使うタイプの予防薬等様々です。

フィラリアで命を落とすことも?~フィラリアの症状~

フィラリア症の症状については進行具合や状態によって様々です。
寄生虫の特質からフィラリアに感染しても長年無症状である犬もいるので注意が必要です。

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頻繁な空咳

フィラリアの初期症状として一般的なのが空咳です。
はじめは時折咳をする程度で気が付きにくいのですが、症状が進行するにつれて咳の頻度が多くなり喘息のような状態になる場合があります。

特に運動した時や興奮した時に、喉に何かが詰まっているような空咳をするのでフィラリア症のサインを見逃さないようにしましょう。

体に見える症状

見て分かる症状として腹水が一般的です。
腹水になるとお腹に水が溜まることによって腹部が膨らむので、飼い主は比較的気が付きやすいでしょう。

腹水以外にも食欲不振、体重が減少したり毛艶が悪くなったりすることがありますので、目に見えて分かるサインは見逃さないようにしましょう。

血液の流れに関わる症状

フィラリア症を発症すると血液の流れに障害が起こる場合があります。

フィラリアによって肺動脈にある血管内膜に傷がついて血栓症になることがあるので注意が必要です。

最悪の場合は死に至る

肝臓や腎臓などの臓器障害が発症した場合は死に至ることもあるので早急な処置が必要です。

また、通常フィラリア症は徐々に症状が進行する場合が殆どですが、大静脈症候群と言われる急性のフィラリア症の場合は慢性的な症状ではなく、急に呼吸が激しくなり呼吸困難になるなど様々な症状が現れます。

この場合は急速に症状がでて死に至る場合があるので、緊急処置が必要となります。

まとめ~フィラリア予防の必要性~

フィラリア症は予防していない犬の多くが感染している病気であり、命を奪う可能性のある恐ろしい心臓の病気です。

日本では温暖化によりフィラリアを媒介する蚊も増えており、既に感染している犬も数も多いことからフィラリア症予防は健康な成犬には必須です。

しっかりと事前検査を行いいつから薬を投与するかなど獣医師と相談しながらフィラリア症の予防を行いましょう。

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