犬は好きだけど、抜け毛によるアレルギーが心配で…なんてお悩みの方も多いですね。
アレルギーの原因となる、犬の抜け毛やフケがなければ犬を飼いたいと思っているなら、毛のない犬や抜け毛の少ない犬はいかがでしょうか?
毛のない犬=ヘアレスドッグや、抜け毛の少ない犬ならアレルギーを起こしにくいため、犬を飼うことも夢ではありません。
そこで今回は、毛のない犬や抜け毛の少ない犬の種類をご紹介します。
毛のない犬や抜け毛の少ない犬の種類をご紹介する前に
犬に対してアレルギーのある方は、抜け毛が原因と思いがちです。
しかし実際は、犬の唾液やフケに含まれるアレルギーの原因となる物質=アレルゲンが犬の被毛に付着して、それが抜け毛となって空気中に舞ったり、犬を触った人の手に付いて、過剰に反応してしまうのです。
ですから、毛のない犬や抜け毛の少ない犬を飼ったからといって、絶対にアレルギー反応を引き起こさないわけではありません。
あくまでも抜け毛やフケが少なくアレルギーを起こしにくい、ということを覚えておいてください。
だからと言って、過剰に拒否反応を示す必要もなく、犬アレルギーでも犬を飼っている人はたくさんいるので、心配しないでくださいね。
毛のない犬の種類をご紹介!
日本ではあまり見かけることは少ないですが、体に毛のない犬がいるのはご存知ですか?
遺伝子の関係で無毛になったのですが、それに関連して歯の形成に問題を抱えることも多く、ほとんどのヘアレスドッグと呼ばれる毛のない犬は奥歯が欠損しているのが特徴です。
それではここで、毛のない犬の種類をご紹介します。
アメリカンヘアレステリア
アメリカンラットテリアの突然変異により、毛のない犬が産まれて新種として登録されたのがアメリカンヘアレステリアです。
原産国のアメリカでも希少な犬で飼育数は多くありませんが、成長しても体重は2kg~10kgと、超小型~小型の犬種です。
生まれたばかりでは体毛がありますが、そこから徐々に抜け落ち、数週間でまったく毛のない犬になります。
皮膚はピンク色や白っぽい色をしていますが、そこに薄黒い模様があるのが特徴です。
メキシカンヘアレスドッグ
メキシカンヘアレスドッグは、3000年の歴史があるメキシコ原産の毛のない犬です。
アステカ語で神の犬とも言われており、番犬やペットとしてだけでなく、病魔を退散させるお守りの犬としても大切にされていました。
現在でもメキシコの国犬として指定されていますが、さまざまな国で繁殖が行われ、日本でも購入することができる犬種です。
体の大きさは、トイ、ミニチュア、スタンダードと3種類に分けられ、成長しても体重は6kg~10kg程度で、平均寿命は15歳~20歳と長寿な犬種です。
頭頂部としっぽとつま先にわずかに毛が生えているほかは無毛で、肌の色は様々ですが、水を掛けたような模様や斑点模様が特徴です。
アルゼンティニアンヘアレスドッグ
アルゼンチンが原産国であるアルゼンティニアンヘアレスドッグは、絶滅が危惧されている希少な犬絶滅が危惧されている希少な犬です。
現在では、アルゼンチンの一部の愛好家たちにより種を残す取り組みが行われていますが、原産国であるアルゼンチン内でもほとんど見かけることができません。
成長しても体高は25cm~45cm程度で、運動もあまり必要としない完全な無毛の犬ですが、場所によっては頭頂部にモヒカンのような毛だけが生えているアルゼンティニアンヘアレスドッグも存在します。
ペルビアンインカオーキッド
ペルーが原産国であるペルビアンインカオーキッドは、ペルーの国家遺産としても指定されている完全に毛のない無毛な犬です。
体の大きさは、スモール、ミディアム、ラージと分けられており、日本でいう小型犬、中型犬、大型犬くらいに成長します。
完全に無毛な犬種ですが、稀に頭頂部やつま先に毛がわずかに生えていることもありますが、わずかであれば許容されています。
英語圏の国では、ぺルビアンヘアレスドッグとも呼ばれています。
チャイニーズクレステッドドッグ
チャイニーズクレステッドドッグは、アフリカが原産国ですが中国で改良された毛のない犬です。
日本ではあまり馴染みはありませんが、チャイニーズクレステッドドッグには、ヘアレスタイプと毛のしっかり生えているパウダーパフタイプが存在します。
ヘアレスタイブのチャイニーズクレステッドドッグは、世界で最も人気のある犬種で、頭頂部には人間の髪の毛のような見た目の被毛、耳にはパピヨンのような飾り毛、しっぽとつま先にはわずかに毛が生えているのが特徴です。
肌の色は銅色とピンク色がまだらに点在しており、成長しても体重は5.5kgと小型です。
ヘアレスタイプには、犬には珍しい汗腺があるため、舌を出してハァハァして体温調整することのない特殊な犬ですよ!
抜け毛の少ない犬の種類をご紹介!
毛のない犬は、日本ではなかなか入手するのが難しく、たまに里親を募集していたり、ペットショップやブリーダーから販売されていることもあります。
海外から直接輸入することもできますが、犬を長時間飛行機に乗せるのは、命の危険も避けられません。
そこでここでは、日本でも馴染みのある抜け毛の少ない犬の種類をご紹介します。
トイプードル
抜け毛が少ない犬の代表的な存在でもあるトイプードルは、毛量は多いですがシングルコートの犬種です。
シングルコートの犬種は、もともとアンダーコート(下毛)がたくさんあるため、抜け毛の原因となるオーバーコート(上毛)が少ないのが特徴です。
ただし、毛が抜けない代わりに延々と毛が伸び続けてしまうため、トリミングサロンでカットをしてもらうなどの定期的なお手入れが必要となります。
トイプードルは温厚な性格なため、初心者でも飼いやすい犬として人気があります。
ヨークシャーテリア
こちらもシングルコートの犬種である、ヨークシャーテリアが抜け毛の少ない犬です。
ヨークシャーテリアも毛が伸び続けてしまう犬種ですので、定期的にお手入れが必要になってきます。
ヨークシャーテリアはさらさらとした長毛が特徴ですが、毎日のブラッシングで毛のもつれがないように気をつける必要があります。
トリミングサロンで短くカットするヨークシャーテリアもおり、サマーカットにしているヨークシャーテリアも可愛いですよ!
ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーは、ダブルコートの犬種ですが抜け毛の少ない犬です。
硬いワイヤー状のトップコートと、ふわふわのアンダーコートを持っていますが、硬い毛質のトップコートは抜けにくい特性があるため、ダブルコートでも換毛期の抜け毛に困ることはありません。
週に何度かのブラッシングは必要ですが、コミュニケーションとして行ってあげましょう。
ミニチュアピンシャー
毛のない犬と間違われやすいミニチュアピンシャーは、シングルコートの短い被毛が特徴で、抜け毛が少ない犬です。
短毛なためそこまでのお手入れは必要ありませんが、暑さと寒さに弱い一面があります。
散歩に行く時は、夏は直射日光の当たらない時間帯を選ぶようにして、寒い時期は洋服を着せてあげるといったことが必要です。
まだまだいる!抜け毛の少ない犬種
抜け毛の少ない犬種は上記以外にもこのようなワンちゃんたちがいます。
抜け毛の少ない犬は、シングルコートであったり、被毛に特徴があることが多いです。
スムースコートチワワやスムースコートダックスなどは、抜け毛が少ないイメージを持たれる方も多いですが、抜け毛は多いです。
抜け毛の少ない犬種を知っておけば、選ぶときにも安心ですね。
毛のない犬や抜け毛の少ない犬の種類|まとめ
今回は、毛のない犬や抜け毛の少ない犬の種類についてご紹介しました。
生きている上で、抜け毛やフケというのは私たち人間でも必ずあることで、犬とて例外ではありません。
犬アレルギーでも、犬を飼っている方はたくさんいます。
ヘアレスドッグと言われる毛のない犬や、抜け毛の少ない犬種を選ぶほかに、毎日の掃除や空気清浄機の設置、犬の体の定期的なお手入れや洋服を着せるなどすれば、アレルギーを引き起こす可能性を少しでも下げることができますね。
今すぐでなくとも、今後犬との生活を考えられている方は、毛のない犬や抜け毛の少ない犬の種類をぜひ覚えておいてください。