トイプードルの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、トイプードルのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
トイプードルの平均寿命は?
トイプードルの平均寿命は以前は12歳から14歳とされていましたが、最近では16歳前後と以前に比べ長くなったと言われています。
小型犬の中でも比較的寿命が長く、ペット保険会社の平均寿命ランキングではなんと2位に輝いています。
トイプードルの寿命と長生きするコツ
トイプードルは小型犬の中でも知能指数が高いことで有名です。
非常に賢いためストレスに敏感で、また我慢強いのでストレスを溜め込んでしまいます。
ストレス発散には運動が最適ですが、さらにトイプードルはもともと猟犬を小型に改良した品種ですから、ほかの小型犬よりも多くの運動量を必要とします。
1日に30分ほどの運動が推奨されていますが、できれば足腰の負担を軽減するために1日2回に分けてあげるとよいでしょう。
またストレスを溜めないためには運動も重要ですが、何よりトイプードルは寂しがり屋です。
なるべく一緒にすごしてあげることが一番長生きに繋がるかもしれません。
またトイプードルは年を取っても活発なので、シニア期に入っても気付きにくいことが多いです。
8歳ごろからシニア期に入りますから、半年に一回は定期検診を受けさせて病気の兆候を見逃さないようにしてあげましょう。
シニア期に入ったら食事の見直しも必要です。
高タンパク低脂質、またグレインフリーのドッグフードがおすすめです。
トイプードルのかかりやすい病気は?
トイプードルがなりやすいものに、「膝蓋骨脱臼」があります。
小型犬がなりやすいと言われ、軽度なものであれば自然に治りますが、重度になると手術が必要になります。
そのほかに「白内障」や「緑内障」など目の病気にもかかりやすいと言われています。
特に「白内障」は通常老化とともに発症するものですが、トイプードルは遺伝的に子犬の時から気をつける必要があります。
またそのほかにトイプードルは垂れ耳のため、「外耳炎」にもかかりやすいと言われています。
トイプードルのかかりやすい病気のサイン
トイプードルがなりやすい「膝蓋骨脱臼」は足をひきずる、足を曲げにくそうにしているなどの仕草が見られたら、発症を疑いましょう。
「白内障」は初期のうちは黒目のふちが白くなるなどの症状が現れます。
この時点では発見は難しく、症状は進行してしまうことが多いです。
トイプードルは遺伝的に白内障にかかりやすいので、愛犬の目を日頃からよく観察してあげるといいかもしれません。
「緑内障」は目の充血、瞳孔の拡大、角膜が白く濁るなどの症状が現れます。
「外耳炎」は耳を執拗に掻く、頭を激しく振る、耳垢が増えるなどの症状が現れます。
耳の掃除を定期的にしてあげると、予防にもなりますし発見もしやすいです。
病気の予防法と対処法
トイプードルがなりやすい「膝蓋骨脱臼」は軽度であれば自然に治りますが、重度になると手術が必要になります。
手術となると高額な治療費も発生しますので、病院の定期検診を受け軽度なうちに対策をとった方がいいでしょう。
「膝蓋骨脱臼」は先天性の場合もありますが、後天性の場合はフローリングで滑る、または高いところからの落下などが原因としてよく見られます。
室内外の場合はフローリングにペット用のコーティングワックスをかける、またはコルクマットや絨毯を敷くなどするといいでしょう。
そのほかにトイプードルがなりやすい病気に「白内障」や「緑内障」といった目の病気があります。
「白内障」は通常老化とともに現れる病気ですが、トイプードルの場合は遺伝的にかかりやすいので、子犬の時から気をつけなければなりません。
初期の「白内障」は黒目のふちが白く濁ります。
この段階で気づくことは難しいですが、慣れない道で障害物に当たるなどしたら獣医師に相談してみましょう。
「緑内障」の初期症状はまぶたの痙攣、目の充血、瞳孔が開く、目が青灰色になるなどがあります。
進行してしまうと眼球が膨れ、角膜にヒビが入っているような目になります。
もう一つトイプードルがかかりやすい病気に「外耳炎」があります。
「外耳炎」は耳が蒸れて雑菌が繁殖することで炎症を起こします。
梅雨など湿度が高い時期に発生しやすいので、この時期に耳をしきりに掻いたり首を降っていたら外耳炎を疑ってください。
トイプードルの老化のスピード
トイプードルは1歳で成犬になり、その後は人間でいうと1年に4歳のスピードで年をとります。
10歳にもなればあっという間にシニア期です。
しかし最高で24歳まで生きたトイプードルもいるようです。
最近ではドッグフードの質の向上や、また医療が進歩したことなどにより犬の平均寿命は延びています。
ですからシニア期に入ったといっても悲観せず、食事や生活を見直してあげることで愛犬と長く健康的に過ごすことができるはずです。
トイプードルの老化に伴う外見の変化
トイプードルは年をとるにつれ白髪が混じり、毛艶が無くなり毛が抜け始めます。
そのほかにもお腹がたるむ、お尻の筋肉が落ちる、また頬の筋肉がゆるむなどの外見の変化が現れます。
また体力も落ち始めますから、今まで出来ていたことが少しずつ出来なくなります。
いつもより散歩のスピードが落ちた、階段の上り下りがゆっくりになったなど、小さな変化を見逃さないようにしてあげましょう。
トイプードルに似た犬種
スタンダードプードル、ミニチュアプードル、ティーカッププードル
老犬におすすめの食べ物は?
シニア期に入ると体力が落ち、代謝も悪くなります。
そのためシニア用の高タンパク低脂質なドッグフードに切り替える必要があります。
動物性タンパク質が豊富なドッグフードが望ましいですが、これは原材料を見て、一番最初に肉の表記がきていたらそれが一番含有量の多いものということになります。
食欲が落ちている場合には茹でたササミをプラスしてあげるのもいいでしょう。
その場合茹で汁をドッグフードに少しかけてあげることで、食欲増進だけでなく水分摂取も狙えます。
トイプードルに適した散歩の量は?
トイプードルはもともと狩猟犬を小型に改良した犬種ですから、非常に活発な性格です。
それは老犬になっても変わりませんから、体力が落ちていたとしても、散歩の時間は今までどおりできるだけ作ってあげましょう。
もし歩くのが困難でも、最近では犬専用のカートなども販売していますから、カートに乗せて外の景色を見せてあげるだけでもいいリフレッシュになります。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
トイプードルは非常に頭がいいため、ストレスにも敏感です。
他の犬もそうですが、散歩量が足りない、コミュニケーション不足は大きなストレスの原因になります。
トイプードルは猟犬の気質を備えていますから、運動は非常に大切です。
忙しくて散歩に行けなかった時は、次の散歩を長めにしてあげたり、おもちゃでたくさん遊んであげるなどしてあげるといいでしょう。
トイプードルの寿命に関するまとめ
小型犬の中でも非常に知能指数が高いとされるトイプードル。
また臭いも少なく毛も抜けにくいので、非常に飼いやすい犬種だと言われます。
頭がいいために気づかい屋さんで、とてもおとなしい性格をしていますが、トイプードルは猟犬としての気質も備えています。
活発な面もあるので、散歩やドッグランなども大好きです。
トイプードルと長く健康に暮らしていくために、日頃からスキンシップをしっかりとり、小さな変化を見逃さないようにしてあげましょう。