ヨウムの基本情報
- 原産国、地域 アフリカ・ギニア
- 一般的な体重 0.3~0.5kg
- 一般的な体高 体高約32cm
ヨウムの名前の由来
ヨウムはオウムと響きが近いですが、セキセイインコと同じオウム目インコ科に分類されます。
漢字では 洋鵡 (ヨウム)と書きますが、なぜヨウムと命名されたかはいまだに不明です。
ヨウムの歴史
ヨウムにはどのような歴史はがあるのでしょうか?
ペットとしての歴史は古く、4000年前の古代ギリシア人も飼っていたとされています。
日本では天保3年にはすでに飼育されていたようです。
ヨウムの性格や特徴
ヨウムには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。
意外と知らないヨウムの性格が見えてくるかもしれません♪
ヨウムの性格
グレーのカラダに尾羽根が赤いのが特徴。
野生では低地の森に住み、森林地帯などで種子や木の実を食べています。
野生のヨウムは群れで生活し、人里にはあまり近づかない臆病な面があります。
知能が非常に高く、人間に例えると5歳児並みの知能とも言われています。
最近の研究では、言葉を真似るのではなく、理解して話していることが証明されています。
複雑なコミュニケーションを楽しむことができますが、知能が高いゆえ、繊細で臆病なためストレスを溜め込みやすい性格です。
ヨウムの毛色
ヨウムの毛の色や柄はこんな種類があります。
ノーマル、コンゴヨウム、コイネズミヨウム
ヨウムに似ているのは?
ヨウムに似ている種類のペットはこちら!
現在調査中
ヨウムの飼い方としつけ方
種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。
もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。
ヨウムに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。
ヨウムを飼育するうえで、大事な点がいくつかあります。
まずケージの大きさです。
最低でも羽を広げて少し動けるくらいのスペースのものか、ヨウム専用のケージがいいです。
そして、ケージに入れっぱなしにはせず、1日1時間は放鳥させて自由に動ける時間をとってあげましょう。
2つめが、日光浴をさせることです。
ヨウムは日光浴をすることでビタミンDを生成するので、日光浴をしないとビタミンD欠乏症になり、最悪死に至るケースもあります。
外に出す必要はなく、室内の日が当たるスペースにケージを置いてあげるだけで十分です。
そして大事なのが、温度管理です。
ヨウムはもともと暖かい国に生息しており、寒さには弱いため、冬は防寒対策をしっかりしてあげましょう。
ヨウムは、毎日のコミュニケーションが大切で、基本構ってあげないとストレスが溜まり、自ら毛を抜いてしまうことがあります。
とくに、飼い始めは日頃から行動を観察し、少しでもおかしいと思ったら注意してあげましょう。
室内と屋外どっちで飼うのに適している?
ヨウムは、ヨウムの適温は20度前後なので、日本の夏、冬を室外で乗り越えるのは非常に厳しいです。
室内でも20度を下回るようであれば、しっかりとした防寒対策をしてあげます。
それと、乾燥も苦手なので、湿度が50度以下にならないよう管理も必要です。で飼うことに適しています。
ヨウムのオスとメスの違い
ヨウムオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?
ヨウムの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
ヨウムは見た目での性別の判断が難しく、性格の違いもほぼありません。
オス:メスに比べてカラダが大きく、目が丸い傾向があります。
メス:オスに比べて頭が丸くて首が細く、カラダが小さい傾向がります。
ヨウムのおすすめのエサ
ペットのエサは数えきれない種類があります。
何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。
ヨウムの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。
エサはインコ用のペレットを食べます。
それ以外は副食として、野菜、果物などを与えます。
大好物はひまわりの種ですが、脂質が多く肥満の原因になるので与え過ぎには注意です。
与えてはいけないものとしては、アボカド、りんごの種、玉ねぎなどです。
当たり前ですが、人間の食べ物は絶対に与えないようにしましょう。
お水は水道水でも構いませんが、カルシウム不足になりやすいヨウムにはカルシウムを含む硬水がおすすめです。
中でも「エビアン」はカルシウムとマグネシウムのバランスがヨウムにちょうど良いので、使用している方が多いです。
ヨウムの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
ヨウムの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約2,000~3,000円です。
ヨウムのお風呂のペース
ヨウムはお風呂には入れませんが、水浴びはします。
水浴びは羽の汚れ、ダニなどの寄生虫を落としたり、健康を保つのに必要です。
洗面器にお水を入れてあげて、水浴びをさせてもいいですし、嫌がるようなら霧吹きで水を吹きかけてあげてもいいです。
水浴びの頻度は個体によって違いがあるので、様子を見て水浴びさせます。
水浴びの後は、体が冷えてしまうので室温に気をつけてあげましょう。
ヨウムは寒さに弱いですが、冬でも絶対にお湯を使用しないでください。
お湯を使用すると水を弾くための、大事な油が落ちてしまい、体調を崩すことがあります。
ヨウムにおすすめのグッズ
ヨウムを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
ヨウムはおもちゃで遊ぶことが大好きです。
知能が高いのでヨウムを満足させるためにもたくさんのおもちゃが必要になってきます。
色々なおもちゃがありますが、基本的にすぐ壊してしまうので消耗品と考えたほうがいいです。
なので、なるべく安価なおもちゃか、おもちゃを手作りするなど工夫して、おもちゃ代を抑えましょう。
知育おもちゃで器用に遊べるほどヨウムは賢いので、ケージも自分で開けられるようになります。
なので、ケージに鍵は必須です。
ヨウムのかかりやすい病気
体質によって、かかりやすい病気は様々です。
自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
ヨウムがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
毛引き症・自咬症:環境の変化やストレス、皮膚の感染や感想、アレルギー、羽毛への付着物、脂肪の沈着、寄生虫、栄養不良などが原因です。
ウイルス性羽毛疾患:PBFDウイルス(サーコウイルス症)やBFDウイルス(ポリオーマウイルス症)などによる感染により、羽毛形成不全、脱羽、腹水、肝炎、下痢などの症状がでます。
BFDウイルスの場合治療は難しいです。
ヨウムのよく使う薬・サプリ
ヨウムは骨密度が高いため多くのカルシウム必要になります。
普段食べているエサにカルシウムのサプリメントを混ぜて与えてあげるといいです。
食べてくれるようならカトルボーンを置いてあげてもいいです。
ヨウムの治療平均価格
ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。
毛引き症・自咬症:1回目3000円~5000円、2回目以降3000円程度。
治療期間は長期間になる場合もあります。
ウイルス性羽毛疾患:診察料1500円、便+そのう検査500円、レントゲン2500円、注射1000円、薬1ヶ月分5000~6000円、PCR検査5項目セット(PBFDサーコウイルス症BFDポリオーマウイルス症CHLHER、ATB)16000円、血液生化学検査11000円。
ヨウムの平均寿命と価格
ヨウムの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いペットたち。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
ヨウムの平均寿命は50年です。
ヨウムの価格相場
ヨウムの価格相場は、25万~35万円です。
ヨウムを飼っている主な著名人
片桐仁
ヨウムに関するまとめ
知能が高く、複雑なコミュニケーションやスキンシップが楽しめるヨウム。
古くからコンパニオンバードとしても人気ですが、きめ細かいお世話が必要なので、インコ初心者にはおすすめできません。
そして平均寿命が約50年ととても長生きな鳥です。
ペットというより家族の一員として生涯大事に育てていけるかどうか、また、自分に何かあった場合の譲渡先も考える必要があります。
そして、ヨウムには生涯2度、反抗期があると言われています。
攻撃性が現れ、噛み付いたり、ケージに戻らなかったりまるで別の鳥になったかのようになります。
時期も期間も個体によりますが、この時期に距離を置くと、反抗期が終わったあとも距離ができてしまうので、根気よく接してあげてください。