青いインコ

インコが毛づくろいするのは重要な意味が隠れてる?病気の可能性も?

インコを観察していると、せっせと毛づくろいをしている様子を良く目にします。毛づくろいには、一体どのような意味があるのか気になりますよね。そこでこの記事では、インコの毛づくろいの意味や病気との関連性、白い粉の正体などをまとめました。

インコを飼っている方は、インコがせっせと毛づくろいをしている姿を一度は目にしたことがあるでしょう。

インコはどのような理由で毛づくろいをするのか、毛づくろいの際に落ちる白い粉の正体も気になりますよね。

ほかにも、インコの毛づくろいには病気のサインの可能性もあります。

この記事では、インコが毛づくろいをする意味や白い粉の正体、病気との関係性をまとめました。

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インコが毛づくろいをする意味

黄色いインコ

インコの毛づくろいには、どのような意味があるのか気になりますよね。

ここでは、インコが毛づくろいをする理由や必要性を紹介します。

羽をキレイにする

インコの羽はいつもツヤツヤで美しいですよね、その秘訣の一つは毛づくろいにあります。

くちばしを器用に使って羽についた汚れを落としています

羽を汚れたまま放置しておくと、劣化が早まってしまい飛べなくなる原因になります。

インコにとって飛べなくなることは命に関わることもあるため、毛づくろいをして常に最高のコンディションを整えているのです。

油を塗る

インコは尾羽の付け根に「脂線」という脂分を分泌する器官を持っています

良く頬などを尾の付け根にこすり付けている様子を目にするかと思いますが、これは脂線から分泌される脂分を塗りつけているのです。

この脂は水分をはじく効果があるため、雨の日でも水をはじいて飛ぶことができます。

インコが水浴びをしている時、羽は水分を吸収せずにはじいているかと思います。

これは、脂線から分泌される脂分の効果で、健康の証でもあります。

細菌や寄生虫から守る

尾羽にある脂線は抗菌効果もあるとされており、病気から身を守る効果もあるとされています。

また、羽についた寄生虫やダニなども毛づくろいでとっています

羽を啄ばむように毛づくろいをしている時は、汚れやダニだどを除去していると考えられています。

インコの毛づくろいは、外敵や細菌から身を守る役割もあるのです。

白いフケのような粉はなに?

インコが毛づくろいをしてした後、身体をぶるぶると振るわせると、白いフケのような粉が飛び散りますよね。

白いフケのような粉の正体は「粉羽(こなう)」と呼ばれるものです。
粉羽とは、人間でいう垢のようなもので皮膚の新陳代謝とともに落ちた古い角質です。

羽が生えてくる際、筒のようなものに覆われており、羽が開くと筒は剥がれ落ちます
こちらは粉羽ではありませんが、換羽期の際に特に白い粉が多くなるのは、このせいです。

粉羽は健康状態に全く問題はありません

ただし、呼吸器の弱い方が吸い込むことで体に悪影響を及ぼすことがあります。

喘息を持っている方などは、空気清浄機を置いたり頻繁に掃除をするなどして粉羽をあまり吸引しないように注意しましょう。

毛づくろいは病気の可能性がある!?

木に止まるオカメインコ

インコが過剰に毛づくろいをしている場合は、病気の可能性もあります。

ここでは、最も多く報告されている毛引き症、自咬症について紹介します。

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毛引き症(けびきしょう)、自咬症(うこうしょう)とは

毛引き症や羽咬症は、その名の通り自分で自分の羽を引き抜いたり、皮膚を噛んでしまう病気です。

自傷行為の一つで、ひどい場合には出血多量で命に関わることもあります。

一見毛づくろいをしているようにも見えますが、羽が異常に抜け落ちていたり、出血が見られる場合にはこれらの病気の可能性があります。

原因

毛引き症や自咬症の原因は、何らかのストレスが根本にある場合が多々です。

原因となる場合は、次の通りです。

  • 慢性発情
  • 感染症
  • アレルギー
  • ケガなどから来る痛み
  • 水浴び・日光浴不足
  • 甲状腺機能低下
  • 栄養不足
  • 皮膚炎

など。

これらはインコにとってストレスになる原因です。
病気やケガから来る痛みや苦しみから併発してしまうこともあります。

このほかに合わない飼育環境でも発症する場合があります。

  • ケージが狭すぎる
  • 同居している相手と相性が悪い
  • 飼い主さんのスキンシップの多すぎ・少なすぎ
  • 放鳥をしない
  • ケージ内が不衛生
  • 夜中ゆっくり休めない
  • 騒音などでうるさい

このような飼育環境はインコにとってストレスになってしまい、毛引きや自噛みの発端に繋がります。

対策・治療法

毛引き症や自噛み症の治療は、ストレスになっている原因を突き止めることが最も重要です。

折角治療をしても、原因が解消されなければまた繰り返してしまいます

例えばケガをしてから、飼い主さんが変わってからなどインコにとって大きなストレスがあるはずです。

毛引きや自噛みは病気が原因している可能性もあるため、インコを診ることのできる動物病院を受診しておくと安心です。

場合によっては止血剤や抗生物質、各駆除剤などを処方されることがあります。
また、毛引きや自噛み防止のためにカラーを装着することもあります。

ケガや病気から来る場合は、ケージ内の環境を見直したり薬などで症状を緩和させ少しでもストレスなく過ごせるように心がけましょう。

まとめ

インコの毛づくろいは、羽をキレイにする以外にも理由があります

尾の付け根にある脂線から分泌される脂分を、体に塗りつけています。
この脂分は水分をはじく効果があるため、雨から羽を守ります

また、毛づくろいをしている時に出る白い粉は「粉羽」と呼ばれるものです。
古い角質ですので人間でいう垢と同じものです。

また、羽が生える際は白い筒状のものにつつまれていて、羽が開くと共にポロポロと落ちることから、こちらの場合もあります。

毛づくろいを異常にする場合には、病気の可能性があります。

自分で羽を引き抜いたり、身体を噛んでしまう「毛引き症」「自噛症」です。
主な原因はストレスで、治療法は根本となるストレスを取り除くことです。

インコの羽繕いは、インコが健康で美しく生きていくのに欠かせない行動です。

しかし、病気の可能性もあるため普段から良く観察をし、異常な毛づくろいにすぐ気が付けるようにしましょう。

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