下を向くインコ

インコが威嚇している時の行動や鳴き声、飼い主ができる対処法とは

インコは感情表現が豊かな鳥類で、見ているだけで何がしたいのかがわかるほどです。インコが本気で噛む時は、インコも事前に威嚇をしてサインを出しています。この記事では、インコが威嚇をするときの行動、鳴き声、ポーズや対処法などを紹介します。

インコは非常に表現豊かな鳥類で、さまざまな感情を仕草や鳴き声から読み取ることができます。

感情を読み取ることはとても重要で、特に威嚇のサインは知っておく必要があります。

威嚇に気が付かず、安易に手を出すと本気で噛みつかれてしまうことがあります。
普段から固い種の殻をむいている顎の力は強力で、流血沙汰も珍しくありません。

そこで、この記事ではインコの威嚇行動、ポーズ、鳴き声などをまとめました。

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インコは感情表現豊かな鳥類

正面を向くインコ

インコはとても表情や表現が豊かな鳥類で、言葉を話せなくても感情を読み取ることは難しくありません。

インコは主に「鳴き声」「ポーズ」「行動」で自分の感情や気持ちを伝えています。

飼い主さんがインコの感情を読み取ることができれば、今インコが何をしたいのか、何をされたら嫌なのかを理解できるので、お互いの関係がより良いものになります。

ここからは、インコが「威嚇」しているときの仕草を詳しく紹介していきます。

インコはどんな時に威嚇するの?

インコが何に対して威嚇をするのかは個体差もありますが、多く報告されているのは以下の通りです。

  • 自分の縄張りに侵入された(ケージやお気に入りの場所など)
  • 食事中や寝ている、遊んでいる際にちょっかいをだされた
  • 無理矢理なカキカキ
  • おもちゃを取り上げられた(取られそうだと感じた)
  • 嫌なことをされそうになる

インコはケージ内で長時間生活をすると、ケージ内が自分のテリトリーになります。

テリトリーの中を荒らされることを嫌う個体は多く、掃除や模様替えなどをする際に威嚇をすることがあります。

また、私たち人間でもなにかに夢中になっているときや、寝ているときにちょっかいを出されたら不快に思うようにインコも、「今は邪魔しないで」という際に威嚇をします。

ほかにも、爪切りなど嫌なことをされそうだと思ったり、おもちゃを取り上げられそうになると飼い主さんであっても威嚇をすることは珍しくありません。

子育て中は要注意

インコは巣ごもりをすると、いつも以上に神経質になります。

卵や雛を外敵から守るために、気が立っているため気を許している飼い主さんであっても威嚇をすることがあります。

頻繁に巣箱をのぞいたり卵や雛を手に取ったりしていると、インコは威嚇をして「止めて」と訴えます。が、そのサインに飼い主さんが気が付かないと、インコは育児放棄をしてしまうこともあります。

インコが巣ごもりをはじめたら、掃除も最低に留め落ち着くまで無理に構わずそっとしておきましょう。

雛が巣立てば、通常の性格に戻るので安心してください。

インコの威嚇のサイン

セキセイインコ

インコの威嚇のサインは「行動」「鳴き声」「ポーズ」です。

種類によって多少異なりますが、ここではポピュラーなセキセイインコを主な例に、3つのサインを詳しく診ていきましょう。

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威嚇行動

こちらの動画は、セキセイインコが威嚇時に取る行動の動画です。
画質が少し荒いのですが、威嚇している様子が良く分かります。

威嚇時に見せる行動としては、口を大きく開けてこれ以上近づいたら噛みつくぞ!というものや、羽を広げて自分を大きく見せる、羽を膨らませる(眠い時を除く)などです。

一番多く見られるのは、口を大きく開ける行動です。
「これ以上近づかないで、近づいたら噛みつくぞ!」という意図が込められています。

サインに気が付かず手などを差し出すと、流血沙汰になるほど本気で噛みつくことがありますので、インコの威嚇のサインを見逃さないことが、噛まれないコツともいえるでしょう。

威嚇時の鳴き声

こちらの動画は、セキセイインコが威嚇時に発する鳴き声です。
威嚇時の鳴き声は、通常の鳴き声とは異なるため分かりやすいかと思います。

  • チチチチチチ!
  • ギギギギギギ!
  • ジイーーーー!
  • ギャギャギャギャギャ!

低めの声や、不快な声を上げることが特徴です。
威嚇している時に「ピーピー」など可愛らしい鳴き声はあげません。

このような鳴き声に加え、ポーズや行動も同時に行います。

威嚇の鳴き声を発している場合には、正しい対応をとる必要があります。

威嚇のポーズ

こちらの動画は、オカメインコとセキセイインコの同居の様子です。

オカメインコがセキセイインコに対して威嚇をしています。
オカメインコはオウム目ですが、威嚇に関するポーズは同じですので参考になります。

このように、どちらかがストレスを感じている場合にはケージを別々にする必要があるのでしょう。

威嚇時に良く見られるポーズは、以下の通りです。

  • 口を開ける
  • 羽を広げる

大体のインコは、口を開けながら威嚇の鳴き声を発します。

それでも近づけば、さらに大きく口を開けて羽を広げて威嚇をします。

最終的には本気で噛みついてくるので、そうなる前に飼い主さんは正しい対策をする必要があります。

インコが威嚇しているときは?

インコが威嚇をしてきた際に、飼い主さんはどのような対応をするべきなのでしょうか。

放っておく、叱るなどさまざまな対策法が思い浮かびますが、正しい対策を行わないと、インコとの仲が悪くなってしまうため注意が必要です。

ここでは、正しい威嚇の対処法を紹介します。

威嚇をされる原因を突き止める

インコが威嚇をするには、必ずなにか理由がありますのでむやみに叱ることは、かえって逆効果です。

まずはなぜインコが威嚇をしておるのか、原因を突き止めましょう。

  • ケージ内の掃除をしようとした
  • お気に入りのおもちゃなどを取ろうとした
  • 触られたくないときに、無理矢理ちょっかいをだした

このような行動は、インコの威嚇行動の原因に繋がります。

インコにも触られたくないときがありますので、遊びに夢中になっているときや食事中、睡眠中に邪魔をするのは控えましょう。

また、ケージ内を掃除する際に威嚇される場合は、ケージを掃除するときはインコを別室に連れていくか、キャリーケースなどに入れて噛まれないように工夫をしてみましょう。

怒りが収まるまでそっとしておく

実際にインコが威嚇行動に出た時は、叱ったりあやそうとせず距離を置いて怒りがおさまるのを待ちましょう。

インコもいつまでも威嚇をしているわけではなく、脅威が去ったと思えばいつも通りに戻ります。

威嚇をしている際は無視をして、噛まれないように距離を取ることが大切です。

インコが落ち着いたら威嚇をした原因を考え、自分が悪いようであれば「ごめんね」と優しく声掛けをしてあげましょう。

まとめ

インコは感情表現が豊かな鳥類で、「行動」「鳴き声」「ポーズ」などであらゆる感情表現を行います。

見ているだけで何を言いたいのか分かるほど、感情表現の多いインコですが、その中の威嚇行動には注意が必要です。

威嚇をしている時にむやみに手を出すと、噛みつかれて流血沙汰になることも珍しくはありません。

インコが威嚇をするのは、縄張りを荒らされた、お気に入りのおもちゃを取られた、触られたくない時にちょっかいを出されたなどです。

インコの威嚇は、くちばしをあけ羽を広げる、羽毛を膨らませる、ギギギ、ジイーなどと低い声で鳴きます。

インコが威嚇をしている時は、距離を取り怒りがおさまるまで無視をしましょう。

そして、なぜ威嚇をしたのか原因を突き止め、威嚇をしないように環境やインコとの接触を工夫することが大切です。

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