バードカフェも人気になっていますが、鳥をペットとして一緒に暮らす方は昔から多いですよね。
しかし、あまり馴染みのない方だとインコとオウムは姿がよく似ているため違いが分かりづらいだけでなく、ヨウムと言うオウムによく似た呼び名の鳥もいるため混乱してしまいますよね。
今回は、インコとオウムとヨウムの違いや種類について解説していきます。
インコとオウムとヨウム
名前や姿が似ているため、混同してしまったり、見分けがつかなかったりと難しい印象があるかもしれませんが、きちんと違いはあります。
しかし、まず事前に知っておいて欲しいことは、この3種は全てオウム目と言う同じ種類に分類されます。
まずは1種類ずつ特徴などを解説していきます。
インコ
オウム目インコ科に分類される鳥類の総称を、インコと言います。
実はインコは330種類存在しますが、日本では一般的にセキセイインコの事を指します。
大きさは比較的に小さめで、基本的には草食だと言われていますが、中には昆虫を食べるインコもいます。
インコの特徴は大きく分けて2つあり、1つ目は羽毛の色が赤や青、黄色などと色彩豊かな事、2つ目は声真似が出来ると言うところです。
よく動画などで見ることもありますが訓練をすれば、特定の言葉を話すことも出来ます。
中には自分自身で環境音などを真似る子もいるため、子どもにも人気の種類です。
オウム
オウム目のオウム科に分類される鳥類の総称を、オウムと言います。
インコとよく似た姿から間違われることも多いですが、オウムは21種類とインコと比べると少ない分類で、日本でも有名なオカメインコは、インコと名前が付いていますが実はオウムの一種です。
インコと比較すると、羽毛の色が白や黒と言った落ち着いた色合いが多く、オウムはあまり言葉を話しません。
ヨウム
オウム目インコ科の鳥類で、オウムと名前は似ていますが大型のインコだと考えると良いです。
ヨウムは、体のほとんどが薄い灰色の羽毛で覆われており、尾羽が暗い赤色をしています。
温厚で人懐っこいことから世界中でも人気ですが、人のように反抗期を迎える子もおり、反抗期の間は少し攻撃的になると言われています。
ヨウムは知能が高いため、人の言葉を真似るだけでなく、言葉の意味を理解しコミュニケーションを取ることが出来る子もいます。
インコとオウムとヨウムの違い
ここまで、それぞれの特徴を紹介してきましたが、名前や姿が似ていてもそれぞれに違いや魅力があることが分かりました。 では、実際に見分ける場合どういった違いを元に判断すると良いのでしょうか?冠羽があるかどうか
これは、インコとオウムを見分ける際に最も重要な部位になります。
冠羽とは、頭部に冠状の飾り羽のことを言い冠羽が付いていれば、例え名前にインコとついていてもオウムです。
先ほども解説したオカメインコは、オウムの一種のため冠羽があるのが特徴的で、興奮したり驚いた時に、この冠羽を立たせて感情表現をします。
胆のうの有無
胆のうは内臓のため、目視で確認することが出来ませんが、胆のうがあるのはオウム、ないのはインコです。
胆のうの有無で変化が見られるのはトイレの回数で、胆のうがあるオウムの方がトイレの回数は少なくなります。
羽毛の色彩
先程も解説した通り、インコの方が羽毛の色彩が豊かで、オウムは落ち着いた色合いをしています。
インコは、色彩が豊かなため羽と胴で色が違っていたり、色のグラデーションがある子もいるため華やかな印象があります。
ヨウムはインコの一種ですが、体のほとんどが灰色の羽毛であることからオウムに間違われやすいですが、尾羽には暗めの赤色の羽毛があるため判別が付きやすいです。
インコ、オウム、ヨウムの種類
ヨウムはインコの一種ですが、それでも229種類存在しオウムは21種類存在します。
一説によるとオウムは、5歳時並みの知能を持っていると言われていますが、インコはまだあまり調査が進んでおらずはっきりとは分かっていませんが、ヨウムの知能は高いと言われています。
高い知能があればコミュニケーションも取りやすいため、飼いやすく感じますがオウムはインコに比べても鳴き声が大きく、よほど防音のしっかりとした家でないと飼いづらい部分もあります。
飼いやすさは、もちろん飼い主さん次第ですが、最後に一般的に飼いやすいと言われているインコやオウムをご紹介します。
セキセイインコ:インコ科
日本でも人気のセキセイインコは、人懐っこく会話も出来るところが魅力です。
好奇心旺盛な性格のため、初めて見る物や聞く音にとても興味を示す可愛さと、興奮したりご機嫌な時に、首を縦に振る仕草が可愛らしいだけでなく、鳴き声も大きくないためマンションでも飼いやすいインコです。
コザクラインコ:インコ科
少し丸みを帯びた体型で、体は綺麗な緑色に赤みがかった顔が特徴のインコです。
コザクラインコは、ラブバードとも呼ばれるほど愛情深い性格をしており、パートナーと認識すると、情熱的になると言われています。
しかし愛情深い分、多頭飼いをした場合に他の鳥に嫉妬したり、飼い主さんの不在が続くとストレスが溜まってしまいます。
そういった一途な性格を理解して、一緒にいられる時間を確保出来る飼い主さんにオススメです。
ヨウム:インコ科
上記でもご紹介したヨウムも、環境変化に強く飼いやすいと言われています。
鳥類でも最強と言われるほどの頭脳を持ち、5歳児の知能と2歳児の感情を持ち合わせていると言われ、世界中でも人気の鳥です。
知能が高いだけでなく愛情深く温和な性格で、鳴き声もさほど大きくないため日本でも飼育しやすいインコですが、その反面繊細で神経質な面もあるため、怖がらせたり、体罰を行うとストレスから病気になりやすいです。
オカメインコ:オウム科
日本で販売されているオウム科で一番飼いやすいのは、オカメインコと言われています。
陽気で穏やかな性格をしているため飼いやすく、人の言葉を話すことは出来ませんが歌を歌ったりと、愛嬌のある姿が魅力的です。
一般的にノーマルと言われる、全体的にグレーの羽毛に顔が黄色、頬が赤い子とルチノーと言われる、全体が白と黄色の羽毛を持った子がいます。
モモイロインコ:オウム科
モモイロインコは、名前の通り全身がピンクの羽毛で覆われた色合いのオウムです。
人懐っこく愛情深い性格で、飼い主さんとのスキンシップを好み、好奇心旺盛なため人見知りすることが少ないため、来客や家族が多いご家庭でも飼いやすいオウムです。
人間の言葉を話す子はあまりいませんが、簡単な言葉であれば覚えることが出来ます。
雄たけびをあげることは少ないですが、元々声量があるためアパートなどの集合住宅での飼育は、しっかりとした防音対策が必要です。
まとめ
冠羽の有無や羽毛の色彩の違いで見分けが付きやすいと言っても、ヨウムのようにインコの中でも大型な子を見ると、ついオウムと見間違えてしまいそうですね。
しかし、それぞれに良い所や魅力がたくさんあるため、ぜひ飼育環境を整えてから迎えたい子が多い鳥類です。
また、鳥だから大丈夫と思っていても、中には寂しがり屋な子もいるためそれぞれの性格をしっかり把握していないと、ストレスが溜まって羽を抜いてしまったりする子もいます。
ペットは大切な家族の一員です。
ぜひ、この記事を参考にインコやヨウム、オウムのお迎えを検討してみてください。