シマリスの基本情報
- 原産国、地域 ユーラシア大陸北部・中国・朝鮮半島・北海道
- 一般的な体重 0.08~0.15kg
- 一般的な体高 体高8~12cm
シマリスの名前の由来
背中にある黒色5本、白色4本で構成された縦縞模様が名前の由来になっています。
シマリスの歴史
シマリスにはどのような歴史はがあるのでしょうか?
シマリスはリス科のシマリス属の総称で、日本におけるシマリスは北海道に生息している「エゾシマリス」のみです。
ペットとして出回っているシマリスは「シベリアシマリス」を指しているようですが、亜種であるチョウセンシマリス(今は輸入禁止になっている)、チュウゴクシマリスも交じっているようです。
ペットとしての歴史は古く、古代ローマ帝国で飼われていたという記述があります。
中世では毛皮用として捕獲されていました。
日本では江戸時代に外国から輸入されたという記録が残っています。
シマリスの性格や特徴
シマリスには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。
意外と知らないシマリスの性格が見えてくるかもしれません♪
シマリスの性格
慣れてくれない個体が多いといわれますが、実際はやんちゃでいたずら好き、内気で臆病、陽気で人懐っこいなどかなり個体差があるようです。
そのため、飼っているシマリスの性格を早めに把握してあげるのが仲良くなる近道でしょう。
シマリスの特徴として背中の模様以外に大きな前歯、長い尻尾があります。
大きな前歯は一生伸び続けるため日常的に何かをかじっている必要があります。
そのためゲージの中にはシマリスにかじられてもいい物やかじりやすい木を入れてあげるとストレスがたまりにくくなります。
シマリスの長い尻尾は天敵から逃げるために非常にちぎれやすくなっています。
ただトカゲとは違い、ちぎれたら二度と生えてきません。
なので乱暴に扱ったり、引っ張ったりしないように気を付けましょう。
シマリスには秋から冬にかけて「タイガー期」と呼ばれる気性が荒くなる時期があります。
普段おとなしかった子や人懐っこい子も噛みついたり飛びかかったりしてきます。
これはどのシマリスにも起こることなので、タイガー期に入ったなと思ったら最低限の世話にとどめてそっとしておいてあげましょう。
シマリスはそこまでうるさくはありませんが鳴きます。
欲求不満、警戒している、構って欲しい、怖い、お腹がすいたなどの理由で鳴きますので、決してそのままにせず、そのシチュエーションごとに対応してあげて下さい。
シマリスの毛色
シマリスの毛の色や柄はこんな種類があります。
茶色(通常種)、ホワイト(アルビノ種)
シマリスに似ているのは?
シマリスに似ている種類のペットはこちら!
エゾリス、コロンビアジリス、リチャードソンジリス、モモンガ、オグロプレーリードック
シマリスの飼い方としつけ方
種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。
もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。
シマリスに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。
シマリスは動きが素早く運動量多いため、なるべく大きめのゲージが必要です。
ゲージの中が狭くならない程度に登り木や巣箱などの大きさも調節してあげて下さい。
床はウッドチップやちぎった新聞紙を敷きます。
ゲージ購入時に付属している網板タオルなどの布類は爪をひっかけてしまう恐れがあるので使用しないでください。
また、小動物の巣材として売られている綿は誤飲して腸閉塞になる危険性があるので入れないでください。
トイレは犬猫のように指定してしつけることは出来ませんが、きれい好きなので同じような場所で排泄する習性があります。
シマリスが排泄した場所をトイレとし、汚れても平気な紙を敷いてあげるようにしましょう。
エサ入れは小さなボウルのようなものを用意し、水は給水器で与えてください。
ボウルに水を入れておくと飲まずに水浴びをしてしまいます。
シマリスの餌は1日に1~2回、25~30gを目安に与えましょう。
子リスの場合は、はちみつや砂糖をお湯で溶いたものをパンなどに含ませて与えます。
最初は多めに与えて、食べ残しが少し出る位の量を与えましょう。
シマリスに絶対に与えてはいけないものはネギ類、ほうれん草、アボガド、梅、チョコレート、お茶、コーヒー、落花生ですので特に注意してください。
シマリスは暑さにも寒さにも弱いのでゲージ内は20℃以上30℃以下になるように設定しましょう。
冬から春先にかけてはヒーターを設置し対応しましょう。
シマリスは複数飼育出来る動物ですが、野生では単独で暮らしているので2匹以上を同じゲージに入れると喧嘩することがあります。
性格が合いそうになければすぐに別々のゲージに入れてください。
室内と屋外どっちで飼うのに適している?
シマリスは、室内で飼うことに適しています。
シマリスのオスとメスの違い
シマリスオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?
シマリスの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:おっとりしている。
メス:雄よりも気が荒くなりやすい。
※一般的には上記の通り言われますが、実際は性別の違いよりも個体の性格によるものが大きいようです。
シマリスのおすすめのエサ
ペットのエサは数えきれない種類があります。
何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。
シマリスの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。
主食としてリス用混合フードやハトの餌などを与えましょう。
これだけでは栄養が足りないため、副食(主食の20%を目安)としてリンゴなどの果物、キャベツなどの野菜、ミルワームや煮干しなどをあげます。
ヒマワリの種やナッツ類などは肥満の原因になりますのであげすぎには注意しましょう。
シマリスの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
シマリスの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約3,000円程度です。
シマリスのお風呂のペース
シマリスはきれい好きで自分で毛づくろいをするのでお風呂は入れる必要がありません。
シマリスにおすすめのグッズ
シマリスを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
ゲージはなるべく大きめ(60cm四方の広さがあるものがおススメ)でかじってしまうので丈夫なものが良いです。
キャスター付きでトレイのみ取り外し可能だと掃除がしやすく特におススメです。
またロック機能付きであれば尚良いですが、なければ必ずナスカンを使って脱走対策をしましょう。
巣箱や隠れ家など、とにかくかじるので木のものが良いです。
また、一緒に入れる止まり木はゲージを狭くしない程度の小さめのものを用意してあげましょう。
具合が悪くなった時に動物病院へ連れていくための小さなカゴもあらかじめ用意しておくと便利です。
シマリスのかかりやすい病気
体質によって、かかりやすい病気は様々です。
自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
シマリスがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
不正咬合、呼吸器感染症(子リス)、脱毛、下痢、風邪、スナッフル、くる病、熱射病や熱中症
シマリスのよく使う薬・サプリ
固形タイプのサプリメントをシマリスに与えるのは至難の業です。
普段の食事の補助として与える市販のサプリメントは飲み水に入れて与えることが出来るものがおススメです。
例としてマルチビタミンや毎日元気(カルシウムやビタミン等が含まれる)などがあります。
シマリスの治療平均価格
ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。
点眼薬・爪切り・歯切り・抗生剤・栄養剤などの簡単な治療は1000円前後、糞便や尿検査などはおおよそ2000円、腫瘍や蓄膿症の手術を行った場合は程度にもよりますが50000円はかかると見た方がよいでしょう。
通常の治療であっても麻酔をかける場合は別途3000円程度かかります。
また、表記した値段の中には初診料や再診料を含めていませんのでさらに500~2000円程度上乗せされると考えてください。
夜間診療になった場合はこの限りではありません。
シマリスの平均寿命と価格
シマリスの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いペットたち。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
シマリスの平均寿命は8年前後です。
シマリスの価格相場
シマリスの価格相場は、8000円前後です。
シマリスを飼っている主な著名人
なし
シマリスに関するまとめ
シマリスは犬猫ほど広いスペースを必要とせず、比較的飼いやすいペットです。
子リスの内から大事に育ててあげれば肩に乗せることも可能です。
しかし環境ストレスに弱いため、室温が急激に変化する場所や騒音が酷い所では飼うことが出来ません。
人間のインフルエンザが感染した症例もあるようなので気を遣ってあげることも大切です。