ミシシッピニオイガメの基本情報
- 原産国、地域 アメリカ・カナダ
- 一般的な体重 1~1.2kg
- 一般的な体高 体高6~9cm
ミシシッピニオイガメの名前の由来
腹部に臭腺を持ち、外敵などに襲われると、強烈な匂いの分泌液を発することから名付けられました。
英名ではスティンクポット=臭い壺と呼ばれています。
ミシシッピニオイガメの歴史
ミシシッピニオイガメにはどのような歴史はがあるのでしょうか?
1801年にアメリカで発見、報告された古くからよく知られているカメです。
アメリカでは何度も論文が再記述され、分類に関しては何度も議論されてきました。
日本でも古くからペットとして人気のあるミズガメです。
その性質から熱帯魚店でも扱われることが多く、熱帯魚と一緒に飼えるミズガメとして熱帯魚ファンからも人気のあるミズガメです。
近年は養殖の個体も多く出回るようになってきました。
ミシシッピニオイガメの性格や特徴
ミシシッピニオイガメには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。
意外と知らないミシシッピニオイガメの性格が見えてくるかもしれません♪
ミシシッピニオイガメの性格
最大甲長14cmに満たない小型のカメです。
幼い頃は丸っこい甲羅をしていますが、成長と共にやや細長くなります。
巻貝を好んで食べるため、熱帯魚水槽の巻貝退治に投入されることもあるカメです。
ほぼ水生のカメで、陸場に上がることはほとんどありません
。
水中では泳ぐのが上手く、非常に活発です。
上下にも水平方向にも縦横無尽に泳ぎ回ります。
攻撃的な種類が多いニオイガメの中では珍しく温和です。
協調性も良く、同種間では一緒に飼育する事が出来ます。
熱帯魚とも混泳できますが、あまり小さすぎる小魚は食べられてしまう恐れもあるので注意が必要です。
ミシシッピニオイガメの毛色
ミシシッピニオイガメの毛の色や柄はこんな種類があります。
パステル、トランスルーセント
ミシシッピニオイガメに似ているのは?
ミシシッピニオイガメに似ている種類のペットはこちら!
カブトニオイガメ、ヒラタニオイガメ、スジクビヒメニオイガメ、オオアタマヒメニオイガメ
ミシシッピニオイガメの飼い方としつけ方
種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。
もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。
ミシシッピニオイガメに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。
ミシシッピニオイガメは、非常に活発なミズガメです。
そのため、プラケースでの飼育も可能ですが、本来の活発な生態を楽しむためにも熱帯魚用の水槽で飼育するのが良いでしょう。
一般的な60cm水槽であれば、終生飼育が可能です。
あまり深すぎても息継ぎのために体力を消耗してしまうため、水槽に対して半分から八分目ほどの水深にセットします。
ヒーターとサーモスタットで水温を25℃にセットします。
熱帯魚用の濾過器をセットしすると、水質の維持がしやすくなりますし、適度な水流が生じてカメにとっても良い環境が作れます。
ただし、濾過槽のパイプなど、中途半端な隙間が出来ると、間に挟まって動けなくなってしまう恐れがありますので、注意しましょう。
エサをよく食べ、水も汚しやすいので、こまめに1/3程度の水を交換しましょう。
エサは、幼体のうちは1日1回、成体は2、3日に1回沈下性の専用フードをメインに与えましょう。
専用フードだけ与え続けると飽きてしまう恐れもあるので、時折、乾燥エビやミルワームなどもあげると効果的です。
本来は冬眠をする生き物ですが、日本の冬ではやめた方が無難です。
通年、ヒーターで加温するのが望ましく、特に幼体のうちは低温に注意しましょう。
慣れてくると水槽の前に立つとエサをねだりに寄ってきますが、スキンシップを求めることはありません。
ハンドリングは向きませんので、観賞用として接するのが良いでしょう。
室内と屋外どっちで飼うのに適している?
ミシシッピニオイガメは、室内で飼うことに適しています。
ミシシッピニオイガメのオスとメスの違い
ミシシッピニオイガメオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?
ミシシッピニオイガメの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:メスに比べると甲羅がやや短いです。
成長すると腹甲がへこみ、尻尾の上の甲羅の端にV字の切れ込みが入ります。
総排泄腔が甲羅の端から遠いのも特徴です。
メス:オスに比べて甲羅が長めです。
成長しても腹甲はへこまず、尻尾が短いのが特徴です。
オスと比べると、総排泄腔が甲羅の端から近くにあります。
ミシシッピニオイガメのおすすめのエサ
ペットのエサは数えきれない種類があります。
何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。
ミシシッピニオイガメの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。
口のサイズに合った沈下性のカメ用人工餌料がおすすめです。
人工餌料だけ与え続けると飽きてしまう恐れがあるため、たまに、乾燥エビやミルワーム、コオロギ、エビや魚のミンチどを与えると飽きません。
本来は巻貝を好んで食べますので、万が一、拒食した場合は、タニシなど巻貝をあげると効果的です。
また、カルシウム不足を防ぐために、エサにはカルシウム材をまずしてあげると良いでしょう。
ミシシッピニオイガメの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
ミシシッピニオイガメの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約1,000円程度です。
ミシシッピニオイガメのお風呂のペース
もともそ水の中で生活しているため、お風呂の必要はありません。
万が一お風呂に入れた場合、水温差のショックにより容体を崩してしまう恐れがあります。
ミシシッピニオイガメにおすすめのグッズ
ミシシッピニオイガメを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
水生のカメのため、必要としないと言う人が多いですが、浮島を設置すると、泳ぎ疲れた時に休むことが出来るので特に幼体のうちは設置してあげると良いでしょう。
浮島は景観を壊してしまうという欠点もあるので、水底から水面までの長さがある流木を設置すると、水中での隠れ家、止まり木、水上での浮島の役割を果たすので万能です。
また、個体によっては水中でもバスキングを好むので、小さめのバスキングランプがあると良いでしょう
その際、水が飛んでも良いように、セラミックタイプのものを選ぶと、万が一の時も安心です。
水草用の照明用を用意して、水槽内に水草をレイアウトすると水質の維持にもつながりおすすめです。
少々管理は大変になりますが、しっかりと根付いた水草であれば抜かれることもなく、本来の環境を再現出来るのでカメもリラックスして過ごすことが出来るでしょう。
ミシシッピニオイガメのかかりやすい病気
体質によって、かかりやすい病気は様々です。
自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
ミシシッピニオイガメがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
クル病、ハーダー氏腺炎、口内炎、水カビ病
ミシシッピニオイガメのよく使う薬・サプリ
健全な甲羅の成長のためにカルシウム剤、栄養を補うためにビタミン剤を使用します。
また、ハーダー氏腺炎の予防、治療にビタミンAを使用します。
ミシシッピニオイガメの治療平均価格
ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。
ミシシッピニオイガメがかかりやすいハーダー氏腺炎の場合、初診料1,000円、内服処置1,000円、処方代に1,000円ほど必要となってきます。
ただし、処方だけで改善は難しく、飼育環境の見直しが必要なため、場合によっては新しい飼育器具代やエサの変更にかかるお金などが別途必要になる可能性もあります。
ミシシッピニオイガメの平均寿命と価格
ミシシッピニオイガメの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いペットたち。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
ミシシッピニオイガメの平均寿命は約30年です。
ミシシッピニオイガメの価格相場
ミシシッピニオイガメの価格相場は、2,000円~3,000円です。
ミシシッピニオイガメを飼っている主な著名人
現在調査中
ミシシッピニオイガメに関するまとめ
ミシシッピニオイガメはミズガメの中でも非常に丈夫で飼いやすいため、ミズガメ初心者の方におすすめのカメです。
飼い方が熱帯魚の飼育とほとんど変らないので、熱帯魚を飼育していて、カメにも興味をもった方にも向いているでしょう。
また、スペースもそれほど必要としないので、飼育スペースが限られている方が飼うのにも良いでしょう。