サルバトールモニターの基本情報
- 原産国、地域 インドネシア・タイ・カンボジア・ラオス・マレーシア・ミャンマー・ニューギニア
- 一般的な体重 10~20kg
- 一般的な体高 体高30~50cm
サルバトールモニターの名前の由来
サルバトールモニターは別名ミズオオトカゲと呼ばれます。
生息地ではマングローブ域から河川、湖沼まで様々な水辺に棲んでいることから名付けられました。
サルバトールモニターの歴史
サルバトールモニターにはどのような歴史はがあるのでしょうか?
1700年代後半に記載されている非常に古くから知られているトカゲです。
東南アジアの非常に広い範囲に生息しているため、各地で昔から様々な面で利用されています。
食用はもちろん、革製品にされたり、一部の地域では伝統薬として利用されています。
サルバトールモニターの革からできた製品はは最高品種の革製品として知られるようになり、乱獲が進み、生息数が激減しました。
そのため現在はワシントン条約付属書Ⅱに記載され、取引が制限されています。
近年、ペットとして人気が出、各国から日本にも輸入されるようになっています。
サルバトールモニターの性格や特徴
サルバトールモニターには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。
意外と知らないサルバトールモニターの性格が見えてくるかもしれません♪
サルバトールモニターの性格
最大で2.5mにもなるオオトカゲの仲間です。
和名がミズオオトカゲの通り、水辺に生息し、泳ぎが上手いのが特徴です。
純淡水の河川から、マングローブ域まで様々な場所に生息しています。
単為生殖が可能で、東南アジアの広い範囲に生息地を拡大していったと考えられています。
性格は一概には言えませんが、非常に頭が良くて環境順応性が高く、人に馴れる個体が多くいます。
ただし、慣れるとは言っても、犬猫のようにスキンシップを求めるわけではなく、人の声に反応したり、トイレの場所を覚えたり、ピンセットからエサを食べたり、人に触られても暴れないと言う意味で、元来は猛獣という点を忘れてはいけません。
基本的に肉食性ですが、食性が幅広く、魚類や甲殻類から陸上の小動物、昆虫、鳥類と様々な生物を餌としています。
サルバトールモニターの毛色
サルバトールモニターの毛の色や柄はこんな種類があります。
アルビノ、メラニスティック
サルバトールモニターに似ているのは?
サルバトールモニターに似ている種類のペットはこちら!
マングローブモニター、ナイルモニター、シュミットモニター
サルバトールモニターの飼い方としつけ方
種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。
もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。
サルバトールモニターに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。
サルバトールモニターは成長が早いので、幼体を飼う場合も、ある程度の広さのケージを用意した方がいいでしょう。
上部から世話をするとストレスを感じやすいので、市販のスライド式のケージを使用すると慣れてくれるのも早いでしょう。
低温に弱いため、パネルヒーターを設置し、日中はバスキングライトを照射してホットスポットを作ってあげる必要があります。
ワット数が低すぎると、いつまでも身体を温められないので注意が必要です。
基本的には頭が良く、人間に慣れやすいトカゲですが、小さな頃から時間をかけることが大切です。
まずは、ケージ越し顔を合わせ、手をかざしたりして人間の動きに慣らせます。
次に、少しずつケージの中に手を入れます。
最初は手を入れるだけの状態から、次に少しずつ身体を触ってみましょう。
次第に嫌がらなくなれば、ケージの中で捕まえます。
止まり木のように腕によじ登らせると、トカゲも落ち着くでしょう。
それでも暴れなくなれば、ケージの外に出してハンドリングしても大丈夫でしょう。
ただし、必ず部屋の扉を閉めるなど、万が一手から離れてしまったときの対策をしておきましょう。
観賞用として飼育する場合も、普段から触られ慣れていないと、ケージの掃除や万が一の時捕まえることが出来ないので、最低限のハンドリングは必要です。
特に大型の個体を扱う場合は、トカゲに馴れてもらうことに加え、飼い主側もオオトカゲの扱いに慣れておくと言うことが非常に大切になります。
エサは小さなうちはコオロギを最初にあげ、成長と共に各サイズの冷凍マウスやラットをあげます。
小さなうちは良いですが、大きくなると肥満しやすくなるので、徐々にエサをあげる間隔をあけてあげましょう。
冷凍のエサで十分に食べるので、活きたマウスなどを用意する必要はありません。
室内と屋外どっちで飼うのに適している?
サルバトールモニターは、室内で飼うことに適しています。
サルバトールモニターのオスとメスの違い
サルバトールモニターオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?
サルバトールモニターの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:成功するとメスより大きくなります。
また尻尾が太くなります。
メス:オスに比べると小さいです。
サルバトールモニターのおすすめのエサ
ペットのエサは数えきれない種類があります。
何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。
サルバトールモニターの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。
小さなうちはコオロギをメインにピンクマウスをおやつ程度にあげるのがいいでしょう。
成長と共にコオロギを減らし、各サイズの冷凍ピンクマウス、マウス、ラットと大きくしていきます。
アダルトサイズになったら、肥満防止のためにマウス、ラットは2割程度にし、ヒヨコや食用の手羽先、ササミ、内蔵類、牛ハツなどをあげると体型を維持しやすくなります。
手に入るのであればワカサギや鮎などの川魚をあげると喜びます。
マウス、ラットは活きているものを与える必要はなく、冷凍ものを解凍してあげれば大丈夫です。
サルバトールモニターの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
サルバトールモニターの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約1,500~3,000円程度です。
サルバトールモニターのお風呂のペース
モニターの仲間はもともと匂いがキツいですし、糞の量も多いので、身体が糞まみれのことが多々あります。
そのため、2、3週間に1度、38℃ほどのお風呂に浸けてあげると清潔に保てます。
お風呂に入れることで、爪先などの脱皮不全を防げますし、血行が良くなり、糞を促すことが出来ます。
ただし、幼体は思いの外すぐに体温が上がってしまうので、注意が必要です。
サルバトールモニターにおすすめのグッズ
サルバトールモニターを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
オオトカゲは爪が鋭く、掴む力も強いので、ハンドリングをすると腕を傷だらけにさせられてしまいます。
そのため、犬猫用の爪切りを用意し、定期的に爪を切ってあげるといいでしょう。
スポットランプでバスキング中に、ランプに寄りかかって火傷してしまうのを防ぐために、専用のランプカバーは必須です。
また、カバーをしておけば、万が一暴れて外れてしまった時に、床材を燃やしてしまうのを防いでくれます。
エサやり用に、木製のピンセットがあると、万が一強く咬んでしまった時に、口の中を切ってしまうことを防いでくれます。
水に中にいるのが好きなトカゲなので、大きめで深さのある水入れも必要です。
軽いものだとひっくり返されてしまうので、陶器製など重さのあるものがおすすめです。
サルバトールモニターのかかりやすい病気
体質によって、かかりやすい病気は様々です。
自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
サルバトールモニターがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
下痢、脱皮不全、細菌感染症、クル病
サルバトールモニターのよく使う薬・サプリ
クル病予防のため、エサにビタミンD、カルシウム剤をまぶします。
また、健全な脱皮を促すために、カルシウム剤やビタミン剤を与えることもあります。
サルバトールモニターの治療平均価格
ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。
サルバトールモニターがよくかかるクル病の場合、初診に1,000円、レントゲン撮影に5,000円、一般治療費に2,000円、薬代に1,000円程度かかります。
クル病が原因で骨折をしてしまうと処置に10,000以上かかると言われています。
サルバトールモニターの平均寿命と価格
サルバトールモニターの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いペットたち。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
サルバトールモニターの平均寿命は25年~30年です。
サルバトールモニターの価格相場
サルバトールモニターの価格相場は、1~10万円です。
サルバトールモニターを飼っている主な著名人
現在調査中
サルバトールモニターに関するまとめ
サルバトールモニターは、賢くて人に馴れやすいと言えど、一歩間違えれば大変危険な生き物です。
ある程度の大きさのトカゲの飼育経験があり、飼育設備をしっかりと整えることのできる人が飼うべきトカゲです。
爬虫類ショップには可愛い幼体が販売されていますが、初心者の方は絶対に飼育してはいけません。