オジロプレーリードッグの基本情報
- 原産国、地域 北アメリカ(アメリカコロラド州・ユタ州・モンタナ州)
- 一般的な体重 0.65~1.2kg
- 一般的な体高 体長30~40cm
オジロプレーリードッグの名前の由来
プレーリーと呼ばれる北米の草原地帯に生息し、天敵による危険を察すると犬のような鳴き声で仲間に警告することから、「草原のイヌ」の意味である「プレーリードッグ」と呼ばれるようになりました。
オジロプレーリードッグはその名が示す通り、白い尾を持っています。
オジロプレーリードッグの歴史
オジロプレーリードッグにはどのような歴史はがあるのでしょうか?
プレーリードッグは、学術的にはリス科プレーリードッグ属に分類される北アメリカ原産の動物です。
日本ではオグロプレーリードッグが最も一般的ですが、オジロプレリードッグは、オグロプレリードッグよりも高度が高い標高1500mから3000mの地帯に生息しています。
プレリードッグは開拓民としてアメリカに移住したヨーロッパ人により「草原のネズミ」と呼ばれて駆除されるようになり、20世紀初頭には98%が死滅してしまいました。
かつて7種類存在したプレーリードッグのうち2種類はすでに絶滅し、残る種のうちメキシコプレーリドッグとユタプレーリードッグは、現在でも絶滅の危機にあります。
プレーリードッグは外見やしぐさの愛らしさから日本では人気のペットとして輸入されていましたが、ペストや野兎病などの感染症を媒介するおそれがある動物として2003年3月から輸入は禁止されました。
現在、日本国内で流通しているプレーリードッグは輸入禁止以前から日本に存在した個体により、国内で飼育繁殖されたものです。
オジロプレーリードッグの性格や特徴
オジロプレーリードッグには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。
意外と知らないオジロプレーリードッグの性格が見えてくるかもしれません♪
オジロプレーリードッグの性格
プレーリードッグの外見的特徴には、短い耳、アーモンド状の形の大きな目、器用な手先、鋭い歯、噛む力の強いあごを持つことが挙げられるでしょう。
また、緊張したり驚いたときには、肛門から3本の管を出して臭いを発すると珍しい習性を持っています。
活動時間は主に昼で、日中は地上で過ごします。
野生のプレーリードッグは人間のような社会性を持つ動物です。
オス1匹に対して複数のメスで家族を形成し、さらに複数の家族が集まりコテリーと呼ばれる群れを形成し、地下にトンネルを掘って作った巣穴で集団生活をしています。
数百匹を超えるプレーリードッグからなるコテリーも存在すると言われています。
プレーリードッグはほぼ草食性で、植物の葉、根、樹皮、種子を主に食し、また植物に付着した土や小昆虫などを食べることでミネラル分を補給しています。
雨の少ない地域が原産のため、野生下では水はあまり飲まずに食物から水分を摂取します。
オジロプレリードッグは日本ではあまり流通していない稀な種ですが、日本で一般的なオグロプレーリードッグとの大きな違いは、尾が白く、冬には冬眠するということでしょう。
オジロプレーリードッグの毛色
オジロプレーリードッグの毛の色や柄はこんな種類があります。
淡い茶色をベースとして、黒やグレーの差し毛が入ります。
オジロプレーリードッグに似ているのは?
オジロプレーリードッグに似ている種類のペットはこちら!
ガニソンプレーリードッグ、オグロプレーリードッグ、メキシコプレーリードッグ、ユタプレーリードッグ
オジロプレーリードッグの飼い方としつけ方
種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。
もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。
オジロプレーリードッグに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。
元来天敵が多い動物で警戒心が強いですが、社会性のある動物なので人に馴らすことができます。
独りの時間が長いと寂しさがストレスとなるため、飼い主が一緒に遊ぶ時間を作ったり、2匹以上の多頭飼いをおすすめします。
飼育方法は、一般的なオグロプレーリードッグとほとんど変わりませんが、特に注意すべき点として、冬の室温を20℃以上に維持する必要があります。
野生のオジロプレリードッグは冬に十分な脂肪を蓄えて冬眠しますが、飼育下では冬眠をさせないようにします。
日本の一般家庭内の環境で冬眠すると、気温が下がり過ぎて不完全冬眠でそのまま死んでしまったり、目が覚めても体力の消耗が激しく衰弱死する危険性が高くなります。
また、肥満や尿管結石などの病気を防ぐため、高カロリーの種子やカルシウムの多い食物は与え過ぎないようにして下さい。
プレーリードッグは、紫外線を浴びる必要があります。
ケージを日光のある場所に置いたり、毎日10分ほどでよいので日光浴をさせましょう。
室内と屋外どっちで飼うのに適している?
オジロプレーリードッグは、室内で飼うことに適しています。
オジロプレーリードッグのオスとメスの違い
オジロプレーリードッグオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?
オジロプレーリードッグの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:オスの方が、肛門と生殖器突起の間の距離が長く約1~2cm離れています。
メス:肛門と生殖器突起の間の距離が短くなっています。
オジロプレーリードッグのおすすめのエサ
ペットのエサは数えきれない種類があります。
何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。
オジロプレーリードッグの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。
草食動物用のペレットや牧草、野菜、果実、ときおり小昆虫やミルワームを与えますが、プレーリードッグ専用のフードも販売されていますので利用をおすすめします。
オジロプレーリードッグの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
オジロプレーリードッグの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約野菜は、季節の値動きや野菜の種類によって価格に大きな差がありますが、相場としては一ヶ月2,000円~というデータがあります。です。
オジロプレーリードッグのお風呂のペース
お風呂やシャンプーは特に必要なく、手入れはブラッシング程度で十分ですが、週に1~2回ほど砂浴びをさせるとよいでしょう。
オジロプレーリードッグにおすすめのグッズ
オジロプレーリードッグを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
プレーリードッグの飼育に最適な温度を維持するため、保温ヒーターは必ず用意しておく必要があります。
コードをかじられると危険のため、あればコードレスタイプのものが最適でしょう。
ケージは、プレーリードッグ専用のものがあるとよいですが、ウサギ用やフェレット用でも代用することができます。
特にオジロプレーリードッグには、冬は保温性の高い水槽タイプを使用するものおすすめです。
ケージの中には退屈しないように遊んだり、木をかじったりすることができる木製のハウスを設置すると良いでしょう。
かじるためのおもちゃや回し車もあるとストレス解消になります。
回し車は隙間が大きいと足を挟んでしまうため、隙間が小さい大きめのものを選ぶようにして下さい。
専用のグッズが手に入らない場合はウサギ用等でも使用できます。
オジロプレーリードッグのかかりやすい病気
体質によって、かかりやすい病気は様々です。
自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
オジロプレーリードッグがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
プレーリードッグの飼育で気をつけたい病気には、ストレスによる自咬症があります。また噛みついた箇所に細菌が入り化膿して、皮膚病や感染症による病気を併発してしまう恐れがあります。
オジロプレーリードッグのよく使う薬・サプリ
プレーリードッグ向けにかじって食べる食物繊維のサプリメントやおやつが販売されています。
オジロプレーリードッグの治療平均価格
ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。
動物病院は自由診療で、治療費は病院ごとや地域により違いがあります。
プレリードッグは、犬や猫のような一般的なペットではなく、エギゾッチックアニマルと呼ばれる珍しいペットの部類に入り、診療を受け付けている動物病院も限られています。
近所に診察を受け付けてくれる病院がない場合は、遠方に出かける必要があります。
プレリードッグの治療費の相場を示す確固としたデータがないため、病院に個別に問い合わせるのが最も確実でしょう。
オジロプレーリードッグの平均寿命と価格
オジロプレーリードッグの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いペットたち。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
オジロプレーリードッグの平均寿命は7~8年です。
オジロプレーリードッグの価格相場
オジロプレーリードッグの価格相場は、20~30万円です。
オジロプレーリードッグを飼っている主な著名人
現在調査中
オジロプレーリードッグに関するまとめ
プレーリードッグは警戒心が強い動物ですが、社会性があるため慣れると飼い主を認識してよく人に懐き、甘えてくることもあります。
オジロプレーリードッグはプレーリードッグの中でも稀な種類で冬眠するため、特に冬期の飼育には注意が必要です。
飼育に関する知識や準備、そして飼育にあたっての覚悟が必要ですが、愛らしい外見とユーモラスなしぐさがペットとして大きな魅力です。