ペキニーズの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ペキニーズのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ペキニーズの平均寿命は?
ペキニーズの平均寿命は12年~15年といわれています。
同じ小型犬が平均10年~15年だといわれているので、長生きなほうだといえます。
ですがあくまで平均寿命は目安であり、その子の個体差や飼い主様の健康管理次第によって更に長生きすることもあります。
ペキニーズの寿命と長生きするコツ
ペキニーズはふわりとした飾り毛が特徴で、成犬になっても3~6㎏な小柄な体系で人気な犬種です。
綺麗な被毛を保つために日々のブラッシングが必要になります。
ブラッシングしないまま放置していると、毛がもつれ毛玉を作る原因になります。
毛玉を放置してしまうと皮膚を傷つけ皮膚病になる原因になります。
定期的なブラッシングとシャンプーを行い健康な皮膚を保ちましょう。
また元来愛玩犬として改良かれているため心臓は強いほうではありません。
運動量も多くないので無理に運動させてしまうと心臓に負担がかかってしまいます。
そのため室内での運動がメインになってきます。
散歩へ行く場合は暑さに気を付け、熱中症にならないように昼間の散歩は避けましょう。
ペキニーズは目が大きく白内障や涙やけになりやすい傾向があります
。
アイコンタクトがしっかりとれるか、白く濁ってきていないか日頃観察しましょう。
愛犬の健康状態を把握しておき小さな変化に気づいてあげられることが愛犬を長生きさせるコツです。
ペキニーズのかかりやすい病気は?
ペキニーズがかかりやすい病気は大きく3つあります。
1つ目は「軟口蓋垂過長」です。
軟口垂蓋という部分が喉のほうに垂れ下がってしまうことによって気管が狭くなってしまう病気です。
運動や食事の後に「ガーガー」「グオグオ」といった咳をする症状がみられます。
2つ目は「鼻腔狭搾」です。
鼻の穴と鼻腔が狭くなっている状態で、呼吸がしにくく悪化すると呼吸困難になってしまいます。
鼻水がよく飛ぶ、呼吸すると鼻が鳴る、呼吸が荒いといった症状がみられます。
3つ目は「椎間板ヘルニア」です。
椎間板ヘルニアは過度な運動、肥満により足腰に負担をかけなってしまいます。
重症になると4脚が完全に麻痺してしまい、自力で起き上がれなくなったり半身不随や排便排尿困難になる場合があります。
ペキニーズのかかりやすい病気のサイン
ペキニーズがかかりやすい病気のサインを知っておくことはとても大切です。
軟口蓋過長は先天性の病気で見逃しがちな病気の1つです。
症状としては呼吸するときに「ゼーゼー」言う、「いびき」「呼吸困難」があげられます。
鼻腔狭窄は老化による皮膚のたるみによって引き起こす場合があります。
鼻を頻繁に鳴らしたり、鼻水を飛ばす症状がみられます。
老化や肥満で引き起こす椎間板ヘルニアは、抱っこするのを嫌がったり小さな段差でも上るのを嫌がったりします。
どの病気も症状が悪化すると動けなくなったり命に関わってくる場合もあるので小さな変化がみられたらすぐ病院で診てもらいましょう。
病気の予防法と対処法
ペキニーズのかかりやすい病気の対処法と予防法をご紹介します。
ペキニーズは鼻先が短く軟口蓋過長になりやすいといわれています。
症状は呼吸時に「ゼーゼー」と音がしたり、呼吸困難やいびきが特徴的です。
悪化すると食事が飲み込みずらくなる障害がみられます。
親からの先天性疾患のため見逃しがちですが、老犬になると命に関わる場合があるので、軽い症状でも見つけたら病院に行きましょう。
現在確実な予防法は見つかっておりません。
肥満が原因でなってしまう病気なので体重管理に気をつけましょう。
鼻の穴と鼻腔とよばれる空間が狭いために呼吸困難になる鼻腔狭窄があります。
症状としては鼻が頻繁になる、鼻水を飛ばすなどがあげられますが、悪化すると呼吸が荒くなり酸欠を起こして最悪死に至る場合があります。
これも先天性な病気で明確な予防法がなく定期的に鼻水をふき取ってあげたり、激しい運動を避け、気を付けてあげるしかありません。
また老化や肥満により椎間板が傷つき内部の髄核が飛び出して椎間板ヘルニアを起こします。
初期であれば薬で治療できますが悪化した場合外科手術が必要となってきます。
階段などの段差を上らせない、肥満にならないよう徹底した体重管理をして足腰への負担を減らすのが予防になります
。
どの病気でも些細な変化をみつけたらすぐ病院で診てもらいましょう。
ペキニーズの老化のスピード
小型犬の平均寿命よりやや長生きのペキニーズ。
生後1ヵ月~1年で人間でいうと17歳歳をとります。
2年目からは約4歳ずつ歳をとっていくので15年で人間でいうと約80歳になります。
人間でいうと犬の15年はあっという間に感じますが、人間でいうと80歳なのでとても長生きといえます。
ですが生活環境や個体差によって更に長生きする子もいます。
少しでも長く生きてほしいですね。
ペキニーズの老化に伴う外見の変化
ペキニーズは歳をとるにつれ更に暑さに弱くなります。
呼吸も荒くなるので熱中症になりやすいです。
気管支が弱まり息遣いが荒くなるので過度の運動は避け部屋の温度調節に気を付けましょう。
夏場は冷却マットを敷いてあげることをおすすめします。
子犬の頃は毛が柔らかくふわふわですが、歳をとると毛質は硬くなり色素も薄くなります。
毛質は食べるものやトリミングによって変わってくるので日頃のお手入れはこまめにしましょう。
また目が大きいため白内障にかかりやすく、白く濁り始めます。
水晶体が白くなり始めたり、壁にぶつかるようになったりします。
アイコンタクトがとりにくくなったと感じたら一度診察してもらいましょう。
ペキニーズに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
ペキニーズはアレルギーを引き起こしやすく、穀類の多量摂取が原因の1つでもあると考えられています。
安いフードはトウモロコシや小麦を多く使われているものが多いです。
炭水化物源としてアレルゲンの少ない「サツマイモ」「玄米」「ジャガイモ」が使用されているものを選んであげると良いです。
ペキニーズは涙やけが気になる子が多いです。
涙やけにいいとされているオメガ3脂肪酸が多く含まれている「サーモン」「ラム肉」「鹿肉」が使われているものもおすすめします。
またりんごは食物繊維が豊富で整腸作用があります。
ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれており食物繊維が豊富で便通を良くしたりする効果があります。
中性脂肪を減らす働きも持っており太りやすいペキニーズにおすすめです。
また噛み応えもしっかりあるので高齢になって弱まってくる顎の筋力を強化することに繋がります。
ペキニーズに適した散歩の量は?
ペキニーズは過度な運動ができず室内での運動がメインな犬種です。
散歩は5分~10分程度で足りてしまいます。
家にお庭がある場合は数分放し飼いにしてあげるだけでも適度な運動になります。
夏場は気温が高く日差しで地面が熱くなってしまいます
。
どの犬種でも肉球はやけどしやすいのですが、ペキニーズは鼻先と足が短く地面との距離が近いため熱中症を引き起こしやすいです。
散歩に行くときは日が沈んだ夕方頃にしましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
ペキニーズは比較的温厚ですが警戒心が強く、初めての人と打ち解けるまで少し時間がかかります。
猫のようなマイペースな性格も強く必要以上に構うとストレスを抱えてしまいます。
甘えてきたときは一緒に遊んであげて、気がまぎれたら自由にさせてあげましょう。
またペキニーズは毛が長い長毛種であり、換毛期によって毛が沢山抜け替わるためブラッシングは絶対必要になってきます。
ブラッシングが苦手なまま成長してしまうとお手入れがストレスになってしまいます。
子犬の時期から毎日ブラッシングの練習をし慣れさせましょう。
家でシャンプーをするのが厳しい場合は月に1度トリミングに行くことをおすすめします。
日頃のお手入れを忘れずに綺麗な被毛を保ちストレス軽減に繋げましょう。
ペキニーズの寿命に関するまとめ
ふわふわな被毛を持ち、まるっこく潤んだ瞳をもつペキニーズですが、先天性の病気を引き起こしやすい傾向にあります。
現在確実な予防法がないものもあるため私たちが小さな変化に気づいてあげることが大切になってきます。
定期的に健康診断に行くと見落としていたことに早期発見することができ長生きへと繋げれます。
日々の健康管理に気を付け沢山愛情を注ぎ、のんびりマイペースな愛犬ペキニーズと楽しい時間を過ごせたらいいですね。